新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月8日 その2 陛下のお言葉を拝聴して

2016-08-08 16:37:30 | コラム
明解にご意向を示されたのに:

一度に全テレビ局の意見や所謂有識者のご意見を承ることは物理的に不可能だったが、陛下があれほど明快にご意向を語られ、国民の理解をお求めになったにも拘わらず、「時間をかけよう」とか「法律や皇室典範の改正」の必要性を持ち出す議論が先行するのを、驚きを以て聞いていた。あれでは、何か陛下が法と国民に審議をお願いなさっていたかの如くではないのか。それでは余りにも礼儀を欠いているのではないかと感じた。安倍総理の記者会見が数秒で終わったのが何を意味するのか、意味を取りきれなかった。

私は陛下よりも一学年上であり、医学的にはどちらが重症か知らないが、心筋梗塞に三度も襲われ、昨年前半には心不全で二度も入院した際には枕元にはあの心電図と血圧の動きが表示される機器が置かれて、テレビドラマのように何時「ピー」鳴りはしないかと、自分にも見える恐ろしさも経験した。だから言えるのだが「いつ何時あの様な症状が再び襲ってきて生命の危機に瀕するのか」は予測不可能なのだ。陛下はそれ以上かも知れない状態を経験されたからこそ、あのお言葉があったのではないのか。

そこに法律論を先行させるとは何事なのかなとどうしても思ってしまう。今健康だとは言われたが、それが何時まで続くのかなどは解らないものだ。それでもお待たせするのが正しいことなのかと思っている。日テレだったかの世論調査では90%が生前退位に賛成だったと出ていたが、法治国家である以上、法律を優先するのは止むを得ないのだろう。だが、可及的速やかに審議を進行させることを安倍内閣には考えて貰いたいと思わせられた。私だって、何時終わってしまうかなどは全く予測でないほど、心筋梗塞などはある日突然襲ってきたのだから心配なのだ。

余談かも知れないが、新宿と銀座だったかの街頭インタビューでは高齢者が明らかに敬語を使ってお言葉に対する意見を述べ、戦後教育と言うべきか朝日とNHKの影響下にあっただろう世代は仲間内の考えに対する意見を仲間と語り合う言葉で率直に語ったのが印象的だった。戦後の教育の成果があからさまに見えたことには、何と言って反応すべきか直ぐには頭が回転しなかった。「俺も老化したものだなー」だったが。

実は、偶然にほんの一寸前に畏友尾形氏に敬語の使い方について、「私はマスコミの皇室に対すること敬語に関する態度の酷さに呆れるだけです。皇室であろうとなかろうと、常識として年長者や責任ある地位におられる人(会社の上司や得意先等)に対しては敬語を使うべきだと思いますが、朝日系などは意図的に皇室に対して敬語を排除しているとしか思えません。左寄りであるとかないとかの問題ではなく、人として礼儀作法に悖る所業でしょう。私は新卒で旧三井物産系の会社に雇われて「目上の人に対して僕と言ってはならない。『ワタクシ』と言え」と厳しく指導され、それが未だに身に染み付いています。

そういう最低限の礼儀作法すら教育されていない連中が我が国を支配する時がやがてやってくるのかも知れません。恐ろしいことですね。しかし、アメリカのように年齢が物事の基準ではない文化の国があり、そういう国の会社に20年以上もいたので、頭の中の切り替えは容易ではありませんでした。」

とのメールを送ったばかりだった。



1 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-08-08 18:48:24
昭和の先帝陛下のように、「死ぬ間際まで働く」のは嫌だというのが、今上天皇陛下のわがままにしか聞こえなかったし、法整備が必要な事であれば、それを天皇が支持する事は出来ない(憲法違反)であるから、あくまでも「選挙を通じて行為する主権者の国民」に、お気持ちを伝えてお願いするしか手はなかったのだろうね。改めて、昭和天皇の素晴らしさを思い出させる今日の「お言葉」でした。
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