新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月2日 その3 菅義偉内閣総理大臣に思うこと

2020-12-02 14:45:34 | コラム
菅義偉内閣総理大臣の批判はしない:

私は菅首相が就任直後から「所謂『00日ルール』とやらがあるが、早急に軽々に菅首相の批判はしない」と述べてあった。だが、昨日の小池都知事との緊急会談の跡の処理には些か不安を感じたので、その辺りを少し詳細に述べてみようと思うに至った。

私は正直に言えば、未だに菅義偉という方の評価というか、能力もほどを見定めかねている。確かに、安倍前総理の下で官房長官を7年8ヶ月も務められた実績は素晴らしいと思っているし、その手法は手堅いし安定感があると思っている。また官房長官時代に諸々の「総理大臣はかくあるべし」というような経験の蓄積があったとも見ている。故にと言うか何と言うのか、飯島勲氏のようにずっと以前から総理就任に絶大な期待を寄せた人もいるのだ。

だが、こういう経験と国家の重大事を決断する能力とは、別個(英語ではdifferent ball gameなどと言うが)なことではないのかと見ている。「Go to トラベル」での高齢者の扱いについては、「自粛の要請」ではなく「一旦中止」という決断もあるべきではなかったかと指摘しているジャーナリストもいたではないか。

今回のようなコロナウイルス対策についての重大な決断を始めとして、今後菅首相の決断(英断?)を待つ事案は山積していると見える。菅首相もこれから先に一度でも「大成功だった」という評価を得るような思い切った決断が出来れば、揺るがぬ自信を持たれるようになると希望的に考えている。今後の方針と政策決定に際して、今回のような何処かの「常に誰かを標的として狙って貶めて、自分の実力の如くに見せるように振る舞う」知事との会談で、振り回されずに済むと期待したいのだ。

100日ルールとやらがあるとは聞き及んではいるが、私如きが偉そうに未だ菅義偉という総理大臣の評価を云々するのは僭越だし、第一に早過ぎると思っている。しかしながら、今回のように生煮えで具体性に欠けた決断をされては、やや不安な点が見えるのが気になってしまう。今回の「Go to トラベル」などは二択の決断であるべきで、この辺りが我が国の政治家(経営者もか?)最も迷ってしまう難しい決断だと、経験からも言えるのだ。いっその事、アメリカ人たちのように二進法で考えれば、「ズバリ」と単純明快に決断できるのだとお考えになるのは如何かと思うのだ。



コメントを投稿