新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

豊洲/築地問題

2016-09-16 08:23:47 | コラム
大ごとになってしまった:

私はひょっとしなくても、小池都知事はこの問題の実態を承知した上で立候補して、当選の暁には本格的に採り上げる予定だったのかと本気で疑っている。だが、技術的にここまで、いや、あそこまで重大な問題だったとまでご承知だったのかとも疑い始めた。私はそこまで知るはずもないと思う「ロッカールームの論客」は、「解体して建て直すべき時が来た」とまで言ったのを聞いても「まさか」と思っていた。

そこに石原君も参加させられ苦しいとしか聞こえない弁解をしたのにも驚かされたが、その揚げ句に「伏魔殿」発言まであったのは、やや度が過ぎないかと憂いている次第だ。マスコミ報道ではどうやら責任追及に矛先が向きつつあるようだが、私は誰が悪かったとか何とかを追求しても事態が改善される訳がないので、この際は如何にしてあの状態を改善するかを可及的速やかに討議すべきだと思っている。何かと言えば設立される、何処かで誰かが設置したがるかな、専門家だの有識者会議などを云々している事態だとはとても考えられないのだが。

解体して再建ともなれば、またもや膨大な予算が必要になってくるのではないのか。その予算は我々が負担している税金である。これは納税者にとっては極めて重大なことだ。小池都知事は事態を切り抜ける為の最善の策を講じるのが焦眉の急だが、その後には責任の所在を明確にして罰するべき者たちを適切に処分して貰いたいものだ。マスコミはゼネコンの入札額問題を取り上げ始めたが、もしも再建となった場合には都側も何処かで誰かが介入しないように万全の態勢で臨んで貰いたい。

それにしても、オリンピックというものがここまで錦の御旗の如き存在で、その為にはその前を遮る何物もない、乃至はあってはならないというようなものの考え方が、今回の一件で破綻したのではないのかとも考えている。余計なことかも知れないが、小池都知事は事が重大化する局面が来るとブラジルに旅立っていくことになるのも、妙な巡り合わせだ。それよりも舛添問題の際に取り沙汰されたように代役を立て都庁に残り、指揮を執ることは優先してはいけなかったのかな。


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