新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月12日 その2 マスクの禍の考察

2020-06-12 09:13:57 | コラム
確かに夏場が思いやられる:

好天で高温の日のマスク着用は辛いのだとは、既に4月中の異常高温で且つ晴天の日の真っ昼間に、必要であっても言わば不急の買い物に出て、往復で約2 kmほど歩いたときに既に経験していた。それは目的地までの半分も歩かないうちに息苦しくなって、胸の辺りが少し痛んできたのだった。幸いにもその時にはほとんど人通りがなかったので、原因が多分マスクかと推理して、少しずらして息ができるようにして事なきを得た。だが、瞬間的には「すわ、心不全が悪化したか」と考えてしまった。繰り返すが、これは2ヶ月も前の4月のことだった。

すると、近頃は多くのテレビ局が「専門家」のご意見を採り上げて「来たるべき夏場におけるマスク着用の際の注意事項」を頻繁に報じるようになった。4月に息苦しさを経験してきた者としては、極めて尤もなことだと思う。いや、ご尤もどころか、夏になってしまったらどのように対処すべきかと、十分に悩んでいる。対策は簡単で外に出なければ良いだけだが、そうばかりとも行くまい。家に籠もれば冷房の電気代が嵩んでしまうかなどと恐れている。それに、7月までに新型コロナウイルスを制圧できていることなどあり得ないのだから、厄介な夏がやってくるのだ。

それにも拘わらず、人口が1,400万人に達していると報じられている東京都の知事さんは「何とかアラート」を解除されて、3段階目に進むと誇らしげに語られ「これからは自衛の時」と曰った。専門家のご意見を聞いたと言われるが、私には「女帝」とまで揶揄されている都知事さんの独断のようにしか思えない。小池都知事が何処まで感染症と疫学に通じておられるか知らないが、私には「経済を回す」も何も、自覚も自衛の心がけが十分ではない輩が多過ぎるとしか思えないこの時点での解除は、時期尚早と言うよりも「焦ってお出ででは」と見えて仕方がない。大丈夫なのか。

私の個人的な偏見と言われそうな独断では、小池都知事と西村康稔担当大臣と加藤勝信厚労相はほとんど信ずるには値しないと思っている。小池都知事に対する信頼度はどのくらいかと問われれば、「あの程度のカタカナ語を駆使することしか出来ない英語力が代表する」と断定する。両大臣はと訊かれれば「上(官邸の何方か)に覚えが目出度いということは単なるお利口さんで、責任回避的発言を得意としているだけの小人」と答えたい。彼等にはこの未曾有の国難に正面から挑んでいこうというような意欲も気力もなく、何とか無難に切り抜けようとしているだけだと見えるのは何故か。

特に西村大臣の専門家会議依存は過剰であり、あれでは責任回避の為のシールド(=shieldで、警官が使う防御用の盾という意味もある)にしているとしか思えない。遺憾ながら安倍首相にも専門家会議尊重の傾向が見えるときがある。何度でも言うが、あの会議の方々に政治的判断に関わらさせるのは宜しくないと思っている。いや、させてしまったのは極めて好ましくなかった。

「マスクの禍」を論じようと思ったことがここまで来てしまった。何卒、私の心中をご理解賜りたく。


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