新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月7日 その3 「世界最強のブラジル代表とのサッカー」は「その2」でした

2022-06-07 10:41:17 | コラム
読者諸賢。

ただ今掲載した「世界最強のブラジル代表とのサッカー」は「その2」とすべきでした。お詫びして追加します。何卒ご寛容のほどを。

真一文字拝

世界最強のブラジル代表とのサッカーの試合を観戦して

2022-06-07 10:32:54 | コラム
我が代表の惜敗か、ブラジル代表の辛勝か:

昨6日の気の毒にも雨中の熱戦は、ブラジル代表のPKによる1点だけでの勝利に終わった。私はブラジルについてはFIFAのランキング1位という事と、Neymar Jr.という世界的な名手がやってくるという意外に全く何らの予備知識が無かったので、我が方の言わばA級の代表たちが何処まで通用するのだろうかという一点だけの興味と関心で観戦していた。

また、B級代表が23位の貫禄を見せて、50位にパラグアイに対して直向きなサッカーをやって見せて完勝していたので、A級だったら第1位に何処まで通用するのかとの興味と期待感もあった。

終わってみれば、「善戦健闘だった」とか「世界最高の選手たちを揃えたブラジル代表に流れの中での得点を許さず、PKの失点のみに止めた守備力を褒めたい」とか「世界第1位にあそこまで戦える所までの力が付いてきたのは誠に結構」であるとか「矢張り、上を見ればキリがない。W杯で8強か16強に残るには未だ力不足かも」等々色々な批評が出来るかも知れないが、率直に言えば「やれば出来るかないか」が偽らざる感想だった。

何が言いたいのかといえば、先日のB旧代表たちと同様に「オフェンスでは無責任で無駄なパパス交換がなく、直向きに攻め上がろうという意図が明確だった事」、「無駄な後ろ向きのパスを出して逃げる事なく、果敢に世界最強テイームの強力なデイフェンスに立ち向かっていった事」の他に、古い言い方である「限りある身の力試さん」とばかりに、三苫君のように立ち向かっていった精神はとても良かったのだという事。

私にはブラジル代表が何処まで本気で真剣にサッカーをやっていたのかは、テレビ観戦では把握できなかった。だが、相当程度の力を出して当たってきた事は確かだと思う。だが、ネイマールの動きなどを見ていると、点を取ってやろうというのではなく、専らゲームの組み立てに注力していたかのようだった。

それも、別の見方をすれば、我が方が常にダブルテイーム乃至はそれ以上の人数をかけて彼に当たっていったので、壊されるような危険を回避して組み立て役に回っていたという事かも知れない。だから、得点がなかったのかも知れない。私はもっと超美技を見せて貰えるかと期待していたが、それは僅かに前半早々のヒールパス一本のみに終わったのは期待外れだった。

我が方は遠藤航と吉田麻也を中心にした懸命の守りで、ブラジルに流れの中での得点を許さなかったのは良かったと褒めても良いだろう。だが、勝負というものでは「如何に良く守っても、勝ちには直結しない」のである。問題点は、矢張り攻撃の組み立てをする中心選手が不在だという辺りになるだろう。

アナウンサーは何度か「大迫がいないこと」に触れていたが、それは兎も角「決定力があるFWが育っていない」と「決定的な形の組み立てが出来ていない」点を何とかすべきだろう。決定力があるFWという点で考えれば古橋、前田大、上田辺りでは「帯に短し、襷にも短し」の感は免れないと見た。

特に前田大然と三苫薫の俊足振りは認めるが、サッカーはトラック種目ではないのだと知れ。足が速い事が先に出てくるのではないのである。「気が付けば足も速かった」ということになった大谷翔平を見よという事。伊東純也のように足が速いと持て囃されたものだったが、最近になって漸くサッカーも上手くはなって点も取れるところまで来たが、相変わらず「クロス」は不正確の儘という例もある。三苫は周りの選手を活かす力が不足していると見た。

吉田麻也は「問題点が見つかった」と言っていたそうだが、デイフェンスは先ず評価するとしても、オフェンスの面では能力を決定的な形を組み立ての面でも、個人の能力を向上させねばならないという点でも、より一層の訓練が必要だろう。言いたい事を言えば「大迫勇也が戻ってくるか来ないか」という問題ではないという意味だ。

上記の要改善の諸問題は、代表に選ばれてきてから鍛えるべき事ではないと見ている。森保監督の責任ではない。私の持論は「子供の頃に変な基礎と基本技の教え方をしてしまえば、大人になってからは修正しようがないのだ」なのである。スペインのサッカーで育てられてきた久保建英は「デイフェンスをしない」とかで使われないようだし、昨夜も遂に出てこなかった。要するに「子供の頃にキチンと基本技を繰り返し仕込んでおく事」なのだと信じている。


何と非常識な

2022-06-07 08:03:54 | コラム
黒田東彦日銀総裁に「買い物をした事がありますか」と質問するとは:

黒田東彦日銀総裁が講演で「各家庭はCOVIDの為に家に籠もっていたので出費が減少し、家計の許容度が高まった」と言われたそうだ。それに対して野党議員が「貴方は買い物をした事がありますか」と質問したと報じられていた。その狙いは「日常的に買い物をしていれば、物価の急騰が家計の負担の増加となったという実感あるはずだ」というところにあったのだろうと思う。

だが、黒田氏が新聞の折り込み広告を毎朝仔細に検討してお買い得商品を見定めて、毎日のようにカートを引っ張って、スーパーマーケットや近所のコンビニエンスストアに買い物に出掛けるだろうか。そんな訳がないだろう。かく申す私だって「あのスーパーの目玉商品のもやしは割安だ」とか「あの店の合い挽き肉は安い」などという判断など全く出来ない。いや、買い物を担当していないのだから、できる訳がないのだ。

このような判断は家計を担う主婦でなければ不可能だろうと思う。そういう実態を知ってか知らずにか、黒田総裁にあのような質問をする議員に「貴方はスーパーマーケットに野菜や卵の末端価格の変動を正確に把握して、ご自身で買いに行っておられるのですか」と問い質したい。彼らが答えられるとは考えられないのだ。最終消費者としては、現在のような生活必需品の末端価格の上昇は受け入れて買う以外の選択肢はないと思う。

黒田東彦日銀総裁の発言もやや現実味に乏しいと思わせるし、議員の質問は「非常識である」と決めつけたくもなる。こんな議員たちに現在のような世界的に極めて難しくなってきた時代の舵取りを任せていて良いのか、いや良くない」と思わざるを得ない。

念の為に申し添えて置くと、1行目に「COVID」としたのは「コロナ」であるべきだったところだが、私はこのような言葉の誤用であるカタカナ語を使いたくないので、敢えて英語の表現を使った次第。