新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

これでも政府はWHOを信じるのか

2020-02-15 08:28:10 | コラム
WHOシニアーアドバイザー、進藤奈邦子氏:

進藤女史は14日にTBSの報道1930に登場されたのだった。元は国立感染症研究所研究員だったそうだ。この番組の前に何処かで講演をされたそうで、松原がその要約を掲げて見せてくれた。第一番目には「中国はウイルスの囲い込みに成功しつつあり、現に2月4日だったか(私は女史の発言の内容に正直なところ呆れてもいたので、この日時の記憶は不正確かも知れないが、全体の筋立てには影響はないと思う)から感染者の数が減少し始めて峠を越したことを示している」と言われたのだった。

ここから先は議論が分かれるかも知れないが、進藤氏はWHOが中国におけるCOVID-19なるウイルスの感染の具合を正確に把握しているという前提に立っておられるのか、中国がGDPを始めとして公式に発表する統計をいじっている事などないと思っておられるのかで、「中国が抑え込みに成功した」と本気で認識しておられるのかと疑問に思うのだ。この番組には常連となられた問題発生時点で感染者は万単位だと指摘された岡田晴恵博士も同席しておられたが、何らの否定的か反対の意見の表明もなかった。

進藤氏は更に「世界では日本が感染経路を特定しきれずにいることを問題視している」と、これまた聞き捨てならないことを指摘しておられたのだった。女史は「この点は問題で、日本頑張れと言いたい」と激励されたのだった。考えようによっては(中立なのかも知れない)WHOの一員として自分の国を激励したお積もりかと思って傾聴した。我が政府はこんな事を新藤氏に言わせているWHOを未だ未だ信用していく気なのかと、大変不安になってきた。

私が言いたいことをあらためて述べておけば「矢張りWHOは習近平に完全に取り込まれていて、最早中国を貶めるような発言は出来ない状態にまで雁字搦めにされているのではないか」なのである。私は「もしかすると、進藤氏はテドロス事務局長以下が習近平に魂を抜かれているのを承知ではあるが、組織の一員としては上司と組織に従順なだけか」とも考えながら聞いていた。同時に「矢張りTBSは偏向しているのだろうな」と思わざるを得なかった。松原は番組開始前に進藤氏と十分に打ち合わせてから発言させているはずで、彼とTBSがその内容を事前に知らないことなどあり得ないのだ。

ここまで進藤氏の批判とTBSの揚げ足取りをしてきたが、現実にはそんなことはどうでも良いような状態になってきていると認識している。先ほどテレ朝に出ておられた岡田晴恵博士は「もう感染経路を追いかけている時期ではない。国内の医療体制を整えるべき時」と指摘された。その通りだと思う。もしかすると我が国はWHOの進藤氏の力を借り指導の下に中国に行って、制圧の方法を教えて貰ってくると良いかも知れない。まさか。



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