新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月15日 その5 白人至上主義報道への疑問

2017-08-15 16:24:04 | コラム
White supremacy:

トランプ様は色々なところで厄介なことを為さる方というか、発言を為さる方だと思う。取り上げる我が親愛なるマスコミも十分に注意して欲しい。

今度は「白人至上主義」(=White supremacy)である。また、このヴァージニア州で起こった騒動をマスコミが色々と伝えているが、そこにトランプ様が絡んでややこしくしてしまった。白人至上主義と言われて直ちに意味が解る人がどれほどいるのだろうか。

私はこのところ「アメリカでは従来の少数民族(=minorities)が白人の人口を超えるのはそ、う遠い先のことではあるまい」と述べてきたほど、世界各地域から押し寄せる合法・非合法の移民が増えている。しかし、アフリカ系の人たちの多くは近年アメリカの移住してきた者たちではない。彼らは「逆差別」と言われるほど方々で優遇措置が採られていた。だが、私は22年余りのアメリカの会社勤務中に、アフリカ系の人たちと膝つき合わせて語り合う機会などなかった。

だが、彼らアフリカ系を個人的には酷評する人には何人も出会っていた。また、娘さんがアフリカ系の男性と結婚してしまったマネージャーがいて、「彼の前ではお嬢さんに触れてはならない」と予め警告されたこともあった。別な家庭では、アフリカ系と結婚した娘さんの子供が遊びに来ていた時に訪問してしまい、ただ一人肌の色が異なる男の子に出会い、どう振る舞えば良いかに悩んだこともあった。

マスメデイアにはアメリカに特派員(英語では単にCorrespondentだが、何で大時代な特派員などと未だに言うのか)とやらを置いているのだから、アフリカ系の人たちが歴史的にも如何なる立場や地位にあるかを省略して報道したのでは、あの騒動の意味が真に我が国の視聴者や読者に解って貰えないと思うのだ。

私がここに敢えて上層にある白人の酷評を再現する必要はないだろう。だが、私は正直なところ、アフリカ系の人たちがスポーツや音楽・芸能等の分野であれほど活躍し、白人たちをentertainしているのだから、そういうことを評価しているのかと思えば、白人至上主義社やKu Klux Klan(秘密結社だそうだ)はあのような騒動を起こすのか解らないのだ。トランプ様のご発言も(後に訂正したが)軽率の誹りは免れないと思う。

テレビや新聞はこんな難しい問題を「本日のトピック」の如くに扱いたいのならば、もっと慎重に注意して取りかかるべきではなかったか。私には何の為に起きた騒動か良く理解できていないし、誰がどのように解決すべきかも不明だ。

8月15日 その4 再び「ニュース女子」絡みで

2017-08-15 13:34:39 | コラム
朝日新聞デイジタルでは:

朝日新聞デイジタルが「安倍晋三首相は不戦の決意を表明する一方、アジア諸国への加害と反省に5年連続で言及しなかった。」と報じていた。即ち、朝日は先の大東亜戦争では我が国が侵略したと反省したいようである。流石に打倒安倍内閣の首謀者・朝日新聞だ。

再び14日夜の「ニュース女子」から引用するが、これに登場した藤井厳喜他の論客は「あれは侵略ではない。侵略とは国の形になっているところに攻めていけば侵略だが、仏領インドシナ、蘭領インドネシア等は皆植民地であるから侵略ではないのだ。我が国が攻め込んだことで、彼らは解放されて独立できたのである。論より証拠で、インドネシアはそれに感謝して独立の志士の立像を防衛庁に寄贈している」と指摘していた。

彼らの指摘が何処まで正しいかは、私などには俄に判断できない。だが、総理の発言の基調には藤井厳喜以下の考え方があるように思えてならない。しかし、偏向する朝日新聞が見れば「謝罪がない」となるのだろう。罪なき一般大衆がこういう記事をどのように読むかが、我が国における問題点ではないのか。

朝日新聞は聞くところでは発行部数が往年の800万から660万に落ち込み、その20%が押し紙と指摘されている。そこまで低迷すると、デイジタル版でで何か言うしか影響力を維持できないとでも自覚しているのか。

8月15日 その3 カタカナ語の分析

2017-08-15 11:31:38 | コラム
「タイムリー」だの「メジャー」だの:

本15日は雨天で甲子園の野球はお休みらしい。あれを止めろとは言いながら、こう鬱陶しい天候が長引けば時々はそれこそ暇つぶしと好奇心で見ている。そこで気になるのが「カタカナ語の宝庫だ」と長年くさしてきた野球用語が聞けることだ。一方では「松山英樹がメジャータイトルを取れるか」との話題がマスコミを賑わしていた。そこで、カタカナ語排斥論者は立ち上がるべしと奮起した次第だ。

先ずはメジャーだが、これは今日までに繰り返し批判してきた通りで”major”は「メイジャー」に近く発音するもので、メジャーに近い英語の単語は”measure”しかないのだ。全ての有識者は恥じることももなくメジャーと言い且つ書いているのは、如何なる神経の持ち主かと呆れている。文科省は英語教育を小学校からと言うのならば、大人の誤ったカタカナ語の使用を禁じることから始めたら如何かと言っておく。

野球の中継を聞いていてある原則に今頃になって気が付いた。それは「カタカナ語にする際には、元の英語の頭の部分を採って造成する」という手法があったのだ。その解りやすい例を挙げてみよう。それは戦後間もなくは”timely hit”との英語を導入しNHKは「適時打」と訳して使っていたもの。それが、何時の間にやら「タイムリー」と省略してしまったようなものだ。”timely”だけでは何の意味も為さないのにも拘わらず、適時打と誰もが解釈しているようなのが凄いと思う。

他にも「フリップ」というのもある。これは元はと言えば”flip chart”のことだとは思うが、誰でもが「フリップ」と言っているのはおかしくもあり悲しくもある。それは当然学識豊かであるはずの方々がテレビ局に指示でもされたのか、躊躇うことなく「フリップ」と言ってしまうのだ。あの方々は何処かで英語を勉強されたはずで、”flip”の意味くらいはご承知であろう。テレビ局に「君、それは誤りだよ」くらいは仰せになるはずだと期待したいのだ。

私が静岡放送にお世話になっていた時に、当時の厳しいデイレクターのG氏に「まさか、フリップなどという言葉は使わないのでしょうね」と確認したところ「安心しなさい。私はキチンとチャートと言って貰うよう出演者に伝えてある」と答えられて安心したものだった。それなののキー局ではあの惨状である。

このように頭だけ採る例には他にも「インフル」がある。言うまでもなく「流行性感冒」のことだ。これがどれほど奇妙であるかは何度も指摘した。「インフル」では「他にも”influence”があるではないか」と言った。しかも、英語には短縮した言葉で”flu”=フルー」があるとも紹介した。だが、頭取り方式を打破するまでには到らなかった。

この手にはファーストネームを恰も名字のように考えて使う「マイケルさん」(マイケル・ジャクソンやマイケル・ジョーダン)があれば、「ポールさん」(ポール・マッカートニー)もある。私は、あれはファーストネームもファミリーネームも区別できないのだと思っていたが、どうやら頭取り方式だったと思えば納得できると気が付いた次第だ。

しかし、劣等感を「コンプレックス」としても通じてしまうという、後半を採るという恐ろしい例もある。思うに、あの元の英語が”inferiority complex”だと知らない人が多いのだろうが、学識経験者の方々が何時の日かは誤りを指摘されるかと、ここでも密かなる期待は抱いている。何でも縮める文化が我が国の特徴だが、元の英語の意味を乱すような短縮は控えて貰いたいのだが。


名誉の争いか?

2017-08-15 10:14:39 | コラム
私は「松山英樹は勝てない」と閃いていた:

残念ながら、先頃の全米プロ選手権で松山英樹は勝てなかった。マスコミ流に言えば「未だメジャーでは勝てなかった」となると思う。彼は大会前までは世界のランキングの第3位にあり、優勝候補だと彼らが騒いでいた。私も勝てれば良いなと思っていたが、世界はそれほど簡単ではないのではとも見ていた。そして、大会が始まって好位置に付けたと報じられた辺りで「彼の優勝は無理では」と閃いた。

勿論、閃きの通りにならねば良いとは期待したが、閃きの結果を恐れ折角フジテレビが中継放送をしているのを極力見ないようにしていた。14日も、偶々チャンネルを合わせた時点で1位にあると知らされて「これは駄目だ」と閃きが追い打ちをかけてきた。

それは簡単な理屈で「彼は未だメイジャー(何度も言ってきたが”major”を何処の世界で「メジャー」と発音するのか)での勝ち方を知らないだろう」と閃いたからだ。私はこれまでにも「勝ち方を知らない」と述べたことがあった。これは大きな試合で優勝する為には、それまでに「如何なる練習を積んできたか」と同様な重みを持つのが「如何なる精神状態で試合に臨めるか」であるとともに「ここぞという場面で、普段の練習と同じような精神状態が維持できているか」であると、経験上でも考えてきた。

「何のことか解らない」と言われる方もおられるだろうが、もしもゴルフをおやりならば、私的なというか仲間内の試合でも優勝を決めるパットを打つ時にどれほど緊張されたかを思い出して頂きたい。そこで平常心で打てたならば優勝できるのだ。松山君はその1位になった後では平常心を維持できていなかったのか、三つものボギーを叩いて脱落していた。

だからと言ってインタビューに遭って、その後に落涙した辺りは厳しいことを言えば「一寸ねー」だった。察するに、自らの至らなさと残念さが重なったのだろう。「勝つ」ということは、それほどに精神的な要素も入ってくる難儀なことなのである。彼松山君がその点を痛いほど認識させられたのだろうと思って見ていた。次に期待しようと言っても「メジャー」は来年までないのだ。

それにつけても、ゴルフの世界では「何故メイジャートーナメントに勝てないと云々」と言うのだろう。私は寡聞にして知らない。誰がそういう基準を設けたのだろうか。獲得賞金以外の名誉が肝腎なのだろうか。難儀な世界だ。

MXテレビの「ニュース女子」より

2017-08-15 09:40:32 | コラム
看過できない陰謀説:

私は何時の間にか、このMXテレビの「ニュース女子」に取り憑かれて?楽しみにして見るようになっていた。昨夜はやや期待外れの感なきにしもあらずな面もあったが、23時まで見ていた。終わりのところで出た、目下世間を賑わしているとかで紹介された「陰謀説」なるものが面白かった。色々と荒唐無稽な説が出た中で笑えたのは「安倍総理は加計だの森友だのと厄介な話題で攻められると、金正恩に依頼してmissileを発射させニュースをそちらに集中させ、世間の関心をそちらぬ向けさせて抑えている」との陰謀説だった。

一方では笑えなかったのが「南北朝鮮が統一され核を持った国が出来るので、我が国は自衛上も核兵器を持たざるを得なくなる」との説だった。登場していた多くの論客たちは「韓国が統一後に主体となるので、極貧国のDPRKを背負えば、嘗てのドイツ統一後に西ドイツが東のような貧乏国を抱えた為に、立ち直りに長期間を要したのと同じで経済的に苦境に苦しくなる」は大間違いであると主張したことだった。

即ち、「金正恩は自らが統一後の指導者になる為に統一を狙っているのだし、多大なる軍備費を投じて核兵器もmissileも用意している。しかも、文在寅大統領は北の経済的苦境は、その強力な軍事力を維持する為には、自国の軍隊を捨てれば財政面を賄えるので、それで補うよう準備している。何れにせよ、九州の直ぐ近くに核を持った共産主義の国が出来るという、我が国にとって深刻且つ重大な危機となりかねない」のだそうである。

私には「必ずしも荒唐無稽な筋書きではなく、盧武鉉政権時代からの筋金入りの左派であった文在寅替えが描きそうな筋立てだ」と思って聞いていた。論客の誰かも使っていた表現だが、今や「カケだのモリだのと言っている場合じゃない」のは確かだ。トランプ大統領の周囲では、彼あの強硬な発言の打ち消しに懸命だし、ドイツのメルケル首相とフランスのマクロン大統領も軍事力行使には反対している。

だが、アメリカのトランプ大統領はMr. Unpredictableであり続けて、今や習近平に向かっても威嚇射撃をしているほどだから、事態は全く楽観を許さないところまで来ていると思う。かかる事態に到っていても、野党とマスメデイア連合は安倍内閣打倒キャンペーンにかまけている気なのだろうか。これも看過できない事態だ。