新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月29日 その3 私が小池都知事危うしと言うもう一つの理由(ワケ)

2016-10-29 15:46:08 | コラム
多数派が絶対的なのか?

私が「小池都知事危うし」と最も恐れている理由(ワケ)は「100人中の2~3人の主張が如何に正しくて良いことであっても、残る97~98人の言うことがそれと異なる反対意見だった場合には(民主主義の原則でもある)多数派が正しいことになってしまうこと」なのです。私は反小池派はそこを狙っているのではないかとすら疑っています。即ち、小池さんを多勢無勢の状態に追い込みたいのでしょうか。

オリンピックを我が国で開催することを恰も「錦の御旗」か「水戸黄門の印籠」であるが如き主張をテレビに出ては繰り返していれば「小池都知事は誤り」であると思わせる世論形成すら出来かねません。私は事の成り行きをある程度斜に構えて見守っております。ジャーナリスト系の解説者は言わば風見鶏的な言動が多く、JOC出身者や鈴木某の如きはIOC様々が基本です。組織委員会長様は単細胞ですから、困ったことにその巨頭でしょう。

私はオリンピック観戦などしたことはありません。だが(何年前のことか調べれば解るのですが)我が国で最初に開催されたアジア大会を元の国立競技場で観戦し、それなりに感動していたので、オリンピック開催の価値は認識しております。だがしかし、オリンピックの前には何物もないと主張する連中には、批判的とならざるを得ません。東京都やお国のお金を使うことを何とも思っていないのかと問いかけたくなります。更に彼らに「自費を投じてまで開催する気があるのか」と問いかけたいと、一都民として思うのです。

10月29日 その2 冷静なる評論家が予想すれば

2016-10-29 13:33:56 | コラム
日本シリーズ第6戦を予想すれば:

折角だから、今のうちに今夜の展開を冷静に考えてみよう。日ハムが先発投手を増井にしたところで考えられる展開は二者択一。先ずは第2戦だったかのように制球の不安定と言うか「リリース・ポイント」が定まらず、シーズン中のような出来ではなかったことを再現しはしないかという心配。この場合は例よって日ハムが追いかけて逆転に持っていくのだが、広島のホーム・グラウンドではそうそう上手く行くものかという懸念だ。次は増井が大好投をして谷元→Bass→宮西まで繋いでしまって勝つことだ。

一方の野村だが、私はそれほど投球に威力がある投手ではないが、6回まで保てばシーズン中は例の今村→ジャクソン→中崎で逃げ切れたのだが、1日休んだだけでこの3名が心身ともに復調できているかにかかっていると見たい。恐らく地元の利を活かす可能性は高いと思う。だが、問題は中崎にありはしないかと心配する。あの第5戦の負け方の失敗をマスコミ好みの表現である「切り替える」ことが果たして出来ているのか、ではないか。

打つ方では、日ハムの大谷がどれほど外に流れるスライダー乃至は落ちる球に対応するかが、第一の問題点かと思う。大谷は打者としても恐らく我が国では最高の素質の持ち主だが、現時点では未だ欠陥もあるし、粗雑な点が残っている恨みがある。広島の投手と石原捕手はその辺りを上手く衝いているので、致命的に打たれたのはボール球の一度だけに終わっている。その隙を中田翔とレアードに打たれてしまっていた。野村& othersがこの3人を何処まで抑える切れるかだ。

広島はろくに打てていないようで、5戦までのテイーム打率は僅かに日ハムを超えていた。新井はサッパリだったし最多安打の菊地も抑え込まれた感は否めない。鈴木誠也もシーズン中の輝きを見せていない。日ハムの大野はそれほど優れた捕手ではないと評価しているが、結果的には3敗に終わってきたほどここぞという時に打てていなかった。と言うことは、田中・菊地・丸・新井・鈴木が何処まで増井を打ち込むかが勝敗の鍵を握る気がする。だが、9回の裏に僅差で大谷が出てきた時が勝負かなと思う。

これ以上のことは18:30に如何なる閃きが来るかのお楽しみか。何れにせよ、当方は何れが勝つかにさほど関心がなく、緒方監督の采配と栗山監督の増井の後の投手の使い方に大いに興味がある。どれほど優れた技術を見せてくれるのかが楽しみだ。日ハムと広島の何れが平常心で試合に臨めるか否かも、試合を左右する大きな要素だと思う。

危うし、小池都知事

2016-10-29 08:24:07 | コラム
小池包囲網かな:

私は以前に「小池都知事は手を広げ過ぎで、何処かで戦線を収縮しないと」と言った。小池さんは立候補の時点では物質的な第一の標的が豊洲市場問題で、オリンピックの予算問題は二番手だったと思っていた。私はこれらの案件を掲げた以上、就任後には迅速な解決を目指す手を打つのだろうと少し期待して眺めていた。前任者のようにドンとやらに牛耳られることもなく、正当に改革を進めようとすると、反対派が頭を持ち上げてくるものだ。これが世の常のようで困る。

事実、豊洲市場の移転延期は速やかに宣言された。だが、この問題は掘り下げていけば行くほど簡単には処理できない石原元都知事の「記憶にない回答」等の妙な事案が表に浮かんできて、到底短期間に解決できる状態ではなくなったどころではなく、豊洲移転諦め説まで報じられるようになってしまった。それが小池さんの責任であるとまでは思っていないが、何故あの様なことになってしまったかの解明に時間を盗られているのは、前任者その他の関係者全員の問題だろう。

それよりも事態がこじれてしまったのが、オリンピック3会場の問題ではないか。小池さんはIOCバッハ会長に「予算を削減するのが最大の狙い」と言ってその点には賛同されたが、それ以外では各競技団体のIFやNFに挙って異を唱えられ、寧ろ窮地に立たされてしまったとすら見える。私は反対勢力というのか各団体の代表者たちが一斉に口裏を合わせたかの如くに「レジェンド」とやらに拘泥し「アスリート・ファースト」を声高に唱えるのも、面白い現象かと思って眺めている。

余談だが、私の語彙では在職中にでも使った記憶がなく、聞いたことがあった程度の難しい単語である”legacy”を事も無げにカタカナ語化して使ってみせる方が多いのにひたすら恐れ入っているし、「アスリート・ファースト」だって凄いと思っている。「選手たちの為に」ではスローガンにならないと思っているかの如き風潮も凄いと思う。私は確かに選手たちに配慮するのは結構だが、「観客が見やすくようにすること」が何故議論の対象にならないのが不可思議だと訝っている。

さて、小池都知事である。報道によれば「宮城県の長沼ボート場は時間的に間に合わないかも」と都の委員会が表明したそうだ。横浜アリーナとやらにも川淵三郎氏が猛反対を表明されたそうだ。この件が取り沙汰されるようになって以来、各局が使い始めた元JOC委員と聞く春日良一なる人物は恰もIOCと組織委員会が因果を含めて送り込んだかの如くに、反小池勢力の代弁を続けている。彼らにとってはIOCは絶対権力者でそれに逆らうのは天に唾する如き不当行為であると言いたいようだ。

私は小池さんはここまで努力されて、彼女を支える某大学教授以下の応援を得て、オリンピック予算の青天井の如き膨張を衆目に曝し、その削減の必要性を遍く知らしめただけでも十分に功績があったのではないかと評価している。だが、その先にいたのが「蚤の頭脳」と、もしかして「IOC様命」の組織委員会長様で、彼の指揮の下に多くの反対勢力が立ち塞がってしまったかのようで、極めて小池さんにとっては不利な状態に立ち至ったと思うのだ。

反対派とまでには至っていないが、批判派の中には「オリンピックとスポーツの世界が何であるかを認識出来ていないので、このままことが進めば小池都知事が職を投げ出してしまうこともあり得る」とまで予想する人も現れていた。私には「その通りかな」と思わせてくれた。だが、それはそれとして、小池都知事は何処かで何かを譲って会場問題だけについては矛を収めることを考えないと、予算削減という都民の負担を減少させる狙いも達成できなくなりはしないかと、密かに憂慮している。兎にも角にも「都政大改革」をお忘れなきようにとお願いする次第だ。