新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月29日 その2 SM氏のカリフォルニア便り

2016-08-29 13:34:53 | コラム
泥仕合かな:

当方からロスアンジェルス近郊に住むSM氏にアメリカ大統領選挙の模様について、最新の状況をお知らせ願いたいと依頼してあったた。彼は目下多忙のようで下記のように簡にして要を得た情報を提供して貰えた。こちらにいる私でさえ今回のクリントンとトランプ両候補の罵り合いは泥仕合としか見えないのだ。

>引用開始
”Clinton vs. Trumpは史上最低の選挙と言われており、盛り上がりがありません.政策議論もあまりなく、お互いの欠点を罵り合う事に終始しているようで、国民は冷めた目で見ているというか、関心がありません.

といったことで、小生もほとんどフォローしていません.まー、大差でHilaryが勝つことになるでしょうが、”President Elected by Negative Choice”と言えるのではないでしょうか?”

<引用終わる

ここで例によって英語の講釈を。現職時代にも滅多に使うことがなかった言葉が”mudslinging (contest)”で「泥仕合」に相当するということを思い出させてくれた情報だった。一方、「中傷する」は”slander”なのだが、我が社が日本市場で中傷されたことがあり一時は真剣に訴訟を検討したので、使った経験がある言葉。その行為を大統領候補間で行っているようでは、SM氏が言うように”negative choice”であり、上手いことを言うものだと感心した次第だ。

新宿区に住む都民の思うこと

2016-08-29 08:28:34 | コラム
新宿で見る世相:

ガラガラ族の増加:
連日の不順な天候で足止めされていては運動不足で生命の危険(は大袈裟か?)に関わりかねない体重の増加が気になる、今日この頃である。だが、せめてもの抵抗と昨日は午前中に傘を持って大久保通りまで買い物に出かけた。矢張りこの通りには日曜日であっても多くの異邦人が動き回っていたし、イスラム横丁も大いに賑わっていた。兎に角四六時中ガラガラと例のケース(キャリーバッグとも言うようだが、誤りだ)を引きずって移動するものがあとを絶たない。

先日は午前中この連中の動きについて興味深い発見をした。それは高田馬場四丁目辺りになるだろうか住宅街を歩いていると、中国語を話す6~7人が駅の方向に向かって移動してきた。この近辺にはアパートはあるが、ホテルの類いはない。彼らは一体何処から出てきたのかと疑問に感じた。近頃はこういう手合いが我が家の周辺でも多く見かけるようになったが、ここ百人町三丁目にも彼らが泊まれるようなホテル乃至は宿泊施設はないと思うのだ。だが、彼らは現れる。

その時に思い付いたことは何処かに民宿ではなく、近頃違法性を問われ始めた民泊を手がけている者たちがいるのではないかというものだった。確かにサンパークホテルやそれ以下の小規模なホテルは2~3軒あるが、彼らアジア系のガラガラ族が出入りしたのを見たことはない。もしかしてこの辺りにも最近問題になっている空き家が増えたのだろうか。そうでもなければ、彼らが大久保通りを離れてこの近辺にまで出向いてくることはないだろうと思い付いた次第だ。

ピースサイン:
私はこの写真を撮るときにじゃんけんの「ちょき」をこれ見よがしに出す軽佻浮薄さを嫌っている。あれはチャーチルだったかが始めた”V sign”即ち”victory”の”V”を表していると聞いた記憶があるし広辞苑にも「ブイーサイン」は載っている。それが何時の間にか「ピースサイン」に変わり、ほとんどの老若男女が写真撮影やテレビカメラに向かって「ちょき」を出すようになってしまった。

私にはそれを出す意味はとても理解でいないのだ。もし機会があれば、あれを私に向かって出されたら「拳骨」を出して「勝った」と叫んでみたいが、無駄な抵抗だろう。ところで、我が国では何時の間にやら「拳骨」を「ぐー」と称するようになってしまったが、これは例の言葉狩りのうちだろうか。テレビ局で「グーで殴る」という表現を使っているところが多い。

この妙なシグナルについては、曾野綾子さんも昨日の産経の一面の「小さな親切、大きなお世話」で“多数に倣わない精神”と題されて「人がするからといって、写真を撮られる時にピースサインをしたり、ポケモンGOに溺れたりする癖も、子供の頃に厳しく直さねばならない(以下略)」と指摘されていた。尤もだ。

築地市場の豊洲への移転:
小池都知事の出現以来、この問題を各テレビ局が競って採り上げるようになり、事態は小池都知事の決断次第の如くになってきたかのように報じられている。11月7日と東京都(の誰かが)が定めた新規開業日を延ばしても延ばさなくても、膨大な経費が発生するもののようだ。豊洲には色々と解決すべき問題があり、築地の業者の中には身を挺して小池都知事に延期の嘆願書を手渡そうとした者の存在もあったことも放映された。

私には良く解らないことがある。それはこの移転問題と豊洲に新設備を建設したのは複数の前任者の頃のことだし、その間には何らかの都議会の権力者の動きがあったようにも報じられていることだ。それはそれで措くとしても、長い年月を費やして作り上げてきた豊洲への移転・新規開業問題を新任の都知事だけの責任として、短期間に決定するのが正解なのか否かという疑問を感じる。小池都知事には然るべき諮問機関もあるだろうし、万機公論に決すべしとはならないのだろうか。

何れにせよ、多額な(?)住民税を負担する都民の一人としては公正且つ公平な結論を可及的速やかに導き出して貰いたいと思うのだ。マスコミは如何にも都議会の中には利権を貪った者がいたかの如くに思わせる扱いで報じているが、それが本当であったのならば、とても承服しがたい問題だと思わずにはいられない。だが、そういう都議がもしいたとして、彼乃至は彼らを選んだのも我々都民である事は忘れられないと思う。