新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

満10周年記念日

2016-01-16 07:54:13 | コラム
2006年1月16日(日)午前6時45分:

10年前の今日、第1回目の心筋梗塞で一瞬失神したほどの猛烈な痛みに襲われた。それから満10年を経て、今日を寧ろ淡々として迎えられたことは幸せだったと痛感している。その間に二度の心筋梗塞とそれに伴う心肺停止(だったらしいが当人には解らない)、顔面の皮膚ガン摘出、二度の心不全での入院、白内障と後発白内障の手術、胃腸薬の副作用による半年続いた下痢等を乗り切れたのは、ひとえに家内の支えと愚息たちの協力があったからで、家族と再三再四命を救って下さったお医者様に感謝あるのみだ。

その満10周年記念日を迎えて、採り上げたい材料は数多くあるようだ。例えば「SMAP如きの解散騒動」を国民的アイドルが云々と騒ぎ立てるマスコミのどうにもならない軽佻浮薄振り、衆参ダブル選挙や野党の共同戦線、碓氷峠でのスキー・ツアーバスの事故と大人数の犠牲者、中国が世界中を巻き込んだ株式市場の大崩れ等々があるかと思う。

だが、今朝は生存率が25%と聞かされた心筋梗塞を三度も乗り越えてきた奇跡に近いような幸運を噛みしめて、間もなく迎える満83歳の誕生日に備えて静かな日を送りたいものと考えている。今年の4月で結婚満53年となる家内は「10周年記念日」と聞かされても「あー。そーだったの」とあっさしりしたものだった。「十年一昔」とはいうが、長いようであっと言う間の10年だった。