新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

マスコミの姿勢に思う

2014-01-16 16:46:00 | コラム
疑問だなー:

本16日に毎度お馴染みの某商社マンと今年初の昼食会で語り合った時にも話題になったのが、釣り船と衝突した海上自衛隊の輸送艦・おおすみに対する報道姿勢だった。昨15日のTBSの22時55分のニュースでも、岸井某は凄まじい?形相で「良く原因を調査して再発防止に努めるべし」と語っていた。コインの裏を敢えて読めば「釣り船に瑕疵はなく海自が怪しからんのだ」という毎度お馴染みの毎日というかマスコミの姿勢だ。

彼等は一体自衛隊が何のためにあるかと思っているのかと、商社マンと語り合った。災害出動のためや救難のためにあるとでも思っているのだろうかということだ。以前の潜水艦が漁船と衝突した時の報道姿勢をあらためて思い出さされた。「あれだけ大きな輸送艦が朝8時の海上で釣り船から全く見えなかったのかな」と疑問をぶつけ合った。

次がACミランの救世主なのかも知れない本田圭佑持ち上げ過ぎ報道である。私は決して本田を評価していない訳ではないが、あれはいくら何でもやり過ぎだと思っているから言うのだ。

如何にACミランが11位に沈んでいるとは言え、ヨーロッパの最高水準にあるリーグのティームに彼一人が加わっただけでそんなに強化出来るのだろうか。サッカーはご高承の如くに11人でやる競技で1人だけ際だった上手かったとしても、ティーム全体が強くなることは希である。ましてや、新参者の本田がいきなり低迷するクラブを救えるのかどうかは私には疑問に思えて仕方がない。

だが、彼が加入してからのあの報道姿勢はどうだろう。遂には彼のサングラスから時計までを話題している始末だ。それとサッカーと何の関係があるのだろうか。ミランがもしも本田の獅子奮迅の大活躍で優勝争いにでも参加出来るまで復調してから、彼のファッションまでを論じても遅くはないだろう。強いて言えば、私は嘗て中田英壽がA代表の救世主になれなかったことを「彼の悲劇は回りの9人(GKを除く)が中田英壽でなかったこと」と評した。

今回も「ザケローニ監督が彼を中心選手に据え香川を脇役するティームを作り上げたのに、FIFAのレーティングがそれほど高くないのは香川とGKを除く回りの8人がそれほど優れていないからだ。だが、ミランに行けば回りは世界各国の代表級が揃っているから、もしかすると回りが彼を上手く使って強化するかも知れない」くらいの期待はしておきたい。

マスコミには「本当のことを読者や視聴者に知らせないようにしよう」といった考えがあるのかなと思ってしまうだが。