4月4日
昨日の低気圧は各地で被害を出したと朝のテレビで被害の模様をうつし出していました。今朝のお天気は薄曇でしたが、もう大丈夫の様です。
ホテルにてバイキングの朝食です。孫たちは大喜びでした。初めての体験です。大人達の行列に混じって好きなもの、初挑戦のもの・・・などをピックアップして楽しみました。
NHK朝ドラを見てから今日の第一の目的である「今宮神社」の“あぶりもち”
を食べに行くことです。
「今宮神社」表口
私の夫は一時大阪勤務となり、私の実家が京都なのでそこに身を寄せていました。実家からこの今宮神社が近くて1年生になった娘を連れてここに“あぶりもち”を食べに来ていた事を覚えていました。それから埼玉に戻っても実家に帰省するたびに“あぶりもち”を食べに来ていたので懐かしく絶対に来たい場所ナンバーワンだったのです。
(今宮神社の本殿)
この神社では京都の春の祭りの先がけとなる “やすらい祭り”が4月第2日曜日に行われます。この日が好天気に恵まれるとその年の京都の祭りはすべて晴れると言われていました。京都の三大祭の一つです。
(やすらい祭りの)装束
>や~すらい花よ~・・・・<と歌いながら踊りながら西陣の町を練り歩くのを思い出します。孫たちは境内にある大きな記念スタンプを押していました。ハンコの意味がそれぞれあるようです。よくここにきていたのに、こんな記念スタンプがあっただなんて・・・知りませんでした。
境内から外に出る小さな赤い太鼓橋を渡るとすぐ“あぶりもち”やさんです。さ~楽しみにしていた”あぶりもち”のお久しぶりのご対面で~~す。
「一和」という“あぶりもち”屋さんの風景です
(あぶりもち)
千利休が茶菓子の変わりに用いたとも伝えられています。又疫病除けとして古くから重宝されていると教えていただきました。
一皿(500円)細かく裂いた竹串にお餅をつけそのお餅に黄な粉をまぶして炭火で焼き、白味噌だれで食べるのです。
店先から一歩敷居をまたいで入った所で竹串にお餅をちぎってはくっつける作業をしていました。昔からの光景です。なんだか非衛生的にも思いますが伝統的に同じ事を繰り返して来ているので、この方が近代化にするよりもなじんでいるように思えました。
(炭火であぶるお餅)
先代の女将はもう既に亡くなっていました。備長炭の堅炭でこのようにしてあぶって焦げ目をつけます。このお店に置いたある調度品は古の変わりない物で昔とちっとも変わってないように思えました。お味も同じです
娘と昔のままね!変わってないねぇ~~と懐かしみました。
二皿をたいらげて、孫の父親にお土産を包んでもらいました。
なんと今時「竹の皮」です。昔は何でもこの竹の皮が品物の包み紙になったものでした。この皮の縁から細く裂いて紐を作り品物を竹の皮で巻いたものを縛るのに使用されてきました。子供の頃この裂くのが面白くてよく遊んだものでした。 今はこれに変わる紙が発達して竹の皮も使われなくなりました。ここで再びお目にかかれるなんてとても嬉しく思いました。
関西でしかあまり見られない“鱧”を求めに四条にある「錦市場」へと足を伸ばしました。
(錦市場)
プロの料理人だけを相手に取引する店もあるようですが、京都ならではの鮮度の食材が並べられている「京都のお台所」と言われている所です。
京都は近くに海がないので、鮮魚は一塩降って運んでくると言われています。その為しめ鯖の“鯖寿司” が古くから有名で、お祭りになるとよく鯖寿司をご馳走として食べました。
この中に鱧を専門にしているお店が何軒かあって、特に夏場が最盛期で「洗い」にしたり「蒲焼」にしたりして販売しています。蒲焼を持って帰るのに買いました。20㎝ぐらいのもので\800ぐらいです。
(鱧の蒲焼)
帰宅してなつかしの味を食しましたが・・・・・何故かしょっぱく・・・この様な味ではなかったように思いました。日持ちするように塩分を多く降ってあるのか?と思うぐらいに食感が違い少々がっかりでした。 こんなはずではなかった
さて、最終目的は「京都タワー」です。地上100mにある展望台からは京都の眺望が360度楽しめました。天候がよければ大阪まで見えるようですが、生憎と曇り空となってしまい東山三十六峰のなだらかな稜線がうっすらとしか見えませんでした。
(京都タワーから見る京の街)
写真で見える左側のお寺は「東本願寺」です。観光バスが連なっています。真っ直ぐ北に延びている道路は「烏丸通」昔は地上に市電が走っていましたが今は地下にもぐってしまいました。碁盤の目の京都はわかりやすく、一条、二条、三条、四条・・と数えていくので覚えやすいです。
もうすっかり様変わりしていて昔の様子は消えてなくなり京都に住んでいたにもかかわらず御のぼりさんのようで、地名はわかっていてもはじめて見る様な家のたたずまいであって面影はありませんでした。時代の移り変わりなのでしょうね。古いものは消えてなくなる・・・・・一寸寂しくもありましたが神社仏閣は依然として同じ場所にあって威厳を保っているようでした。