ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

家持編(一)青春・恋の遍歴(19)やっと逢えたが それでも恋し

2011年09月01日 | 家持編(一)青春・恋の遍歴
■平成23年9月1日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★もう良えと 破れかぶれの 逢瀬には 世間素知らん 顔してるがな

朝夕あさゆふに 見む時さへや 吾妹子わぎもこが 見とも見ぬごと なほ恋しけむ
《朝晩に お前に逢える 時来ても 逢うてないは 恋してならん》
                         ―大伴家持―〈巻四・七四五〉 
ける世に われはいまだ見ず ことえて かくおもしろく へる袋は
《わしいまだ 見たことないわ こんなにも 器用上手に うた袋は》
                         ―大伴家持―〈巻四・七四六〉 
吾妹子わぎもこが 形見のころも 下に着て ただに逢ふまでは われかめやも
《わたしやと おもてとれた 下衣はだぎ着け じかに逢うまで わしがんとく》
                         ―大伴家持―〈巻四・七四七〉 

のほどろ わが出でて来れば 吾妹子わぎもこが 思へりしくし 面影に見ゆ
よる明けて 帰る途中で 浮かんだで 思い切ない お前の顔が》
                         ―大伴家持―〈巻四・七五四〉 

のほどろ 出でつつらく たびまねく なればわが胸 ち焼くごとし
明方あけがたに 帰ってくるん 重なると 胸張り裂けて 焼けげるや》
                         ―大伴家持―〈巻四・七五五〉 



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