■平成23年9月1日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――
★もう良えと 破れかぶれの 逢瀬には 世間素知らん 顔してるがな
朝夕に 見む時さへや 吾妹子が 見とも見ぬごと なほ恋しけむ
《朝晩に お前に逢える 時来ても 逢うてない間は 恋してならん》
―大伴家持―〈巻四・七四五〉
生ける世に 吾はいまだ見ず 言絶えて かくおもしろく 縫へる袋は
《わし未だ 見たことないわ こんなにも 器用上手に 縫うた袋は》
―大伴家持―〈巻四・七四六〉
吾妹子が 形見の衣 下に着て 直に逢ふまでは われ脱かめやも
《わたしやと 思てと呉れた 下衣着け 直に逢うまで わし脱がんとく》
―大伴家持―〈巻四・七四七〉
夜のほどろ わが出でて来れば 吾妹子が 思へりしくし 面影に見ゆ
《夜明けて 帰る途中で 浮かんだで 思い切ない お前の顔が》
―大伴家持―〈巻四・七五四〉
夜のほどろ 出でつつ来らく 遍多く なればわが胸 截ち焼くごとし
《明方に 帰ってくるん 重なると 胸張り裂けて 焼け焦げる様や》
―大伴家持―〈巻四・七五五〉
【截ち焼くごとし】へ
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★もう良えと 破れかぶれの 逢瀬には 世間素知らん 顔してるがな
朝夕に 見む時さへや 吾妹子が 見とも見ぬごと なほ恋しけむ
《朝晩に お前に逢える 時来ても 逢うてない間は 恋してならん》
―大伴家持―〈巻四・七四五〉
生ける世に 吾はいまだ見ず 言絶えて かくおもしろく 縫へる袋は
《わし未だ 見たことないわ こんなにも 器用上手に 縫うた袋は》
―大伴家持―〈巻四・七四六〉
吾妹子が 形見の衣 下に着て 直に逢ふまでは われ脱かめやも
《わたしやと 思てと呉れた 下衣着け 直に逢うまで わし脱がんとく》
―大伴家持―〈巻四・七四七〉
夜のほどろ わが出でて来れば 吾妹子が 思へりしくし 面影に見ゆ
《夜明けて 帰る途中で 浮かんだで 思い切ない お前の顔が》
―大伴家持―〈巻四・七五四〉
夜のほどろ 出でつつ来らく 遍多く なればわが胸 截ち焼くごとし
《明方に 帰ってくるん 重なると 胸張り裂けて 焼け焦げる様や》
―大伴家持―〈巻四・七五五〉
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