ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

家持編(一)青春・恋の遍歴(22)一緒の生活(くらし) 始めたのんに

2011年09月12日 | 家持編(一)青春・恋の遍歴
■平成23年9月12日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★彷徨の 行幸の果てに 久邇くにの宮 山陰寂し お前が恋し

春霞 たなびく山の へなれれば 妹に逢はずて 月そにける
《春霞 かってる山 邪魔してて お前逢わんと 一月った》
                         ―大伴家持―〈巻八・一四六四〉 
都路みやこぢを 遠みか妹が このころは うけひて宿れど いめに見え
久邇京みやこまで 遠いよってに この頃は 祈り寝るけど お前夢出ん》
                         ―大伴家持―〈巻四・七六七〉 
今しらす 久邇くにみやこに 妹に逢はず 久しくなりぬ 行きてはや見な
《新しい 久邇京みやこ居るんで なご逢わん 出かけ訪ねて 早よ逢いたいな》
                         ―大伴家持―〈巻四・七六八〉 
今造る 久邇くにみやこに 秋の夜の 長きに独り るが苦しさ
《造ってる 久邇の京で 秋の夜を 独りで寝るん る瀬ないがな》
                         ―大伴家持―〈巻八・一六三一〉 
〈安倍郎女―坂上郎女の従弟いとこ安倍蟲麻呂の娘?―へ〉
あしひきの 山辺やまへに居りて 秋風の 日にけに吹けば いもをしそ思ふ
久邇くに山で 日増し秋風 吹いてきて 寒さ思たら お前恋しい》
                         ―大伴家持―〈巻八・一六三二〉 





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