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本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

矢上裕 (エルフを狩るモノたちリターンズ )

2009-05-10 13:04:39 | 漫画家(や・ら・わ行)
これも三女所有の漫画。
『エルフを狩るモノたち』が終わって5年後に描かれたもの。

『エルフを狩るモノたち』の感想はまだ描いてなかったけど、結構面白くて気に入ってました。
これも懐かしいキャラたちが再登場、神保町を舞台にカレーを絡めてのお話。

これを読んでるとカレーを食べたくなってしまいました。
神保町のカレー屋さんって、そんなにおいしい所がいっぱいあるんでしょうか?
一度食べに行ってみたいです。

山下和美 (天才柳沢教授の生活 27巻)

2009-03-13 20:27:07 | 漫画家(や・ら・わ行)
(2009年2月23日発行)

こんなにクオリティの高いものを27巻も描き続けていられるのは何故だろう?
この作者の「不思議な少年」も非常にクオリティの高いものだけど、
柳沢教授という普通の人間が普通の生活をする様を描いているだけなのに
普通とは思えないぐらい非凡な質の高い作品になっているところが不思議に思えるのです。

今回の27巻に収録されているものもまた、どれも柳沢教授らしい奥の深いものになっています。



第191話「永遠の一夜」では柳沢教授が猫の姿になります。
ラスト、柳沢教授は孫の華子に語りかけます。
「華子 なんで猫が一番偉いのかわかりました
猫は自分がしたいことだけをして生きているのです」
「それ おじいちゃんでちゅ」


このやりとり思わず笑ってしまいました。
確かに教授って自分のしたいことだけをしてますものね。
それって本当に幸せなことですよね。
周りにいる家族はちょっと大変かもしれないけれど。(笑)


第194話「幸福の王子」
柳沢教授の兄妹三人は年に一~二回三人で集合し生まれた家で過ごすらしい。
彼らが子供の頃読んだ「幸福の王子」をモチーフに
彼らがどう変わり、どう変わらなかったかを描いている。

子供の頃の考えと大人になってからの考えが変化しているって、歳をとるとと~~ってもよくわかります。こういう感覚ってきっと歳をとらなければある意味実感出来ない思います。
若い時は頭の中ではそれが理解出来てると思うかもしれないけどね。
そんなことを考えると歳をとるってことも満更悪くもないかもしれないな、って思うのです。

よしながふみ (大奥)

2009-03-11 20:13:10 | 漫画家(や・ら・わ行)
このタイトルを初めて聞いた時、
大奥なんて趣味じゃないなあ・・・女同士のドロドロ話??
って思ったのです。

しかし、よしながふみが普通の大奥を描く筈がない。
<男女逆転大奥>どというのです。

おお~!つまりホモのハーレム話!!
・・・と思ったのだけど、どうやらそれも違うらしい。(笑)

実際に読んでみて、あららビックリ!こんな発想よく出来たもんだ!
っていう感じのものでした。

流石、よしながふみ!!!!
脱帽です。

どういう話なのか詳しくは↓を見て欲しい。
http://www.hakusensha.co.jp/women/com.html

よしながふみの初期作品は顔のアップが多くて背景が非常に少なかったのだけど、(それでも間の取り方、表情は秀逸でしたが)
この作品ではロングが多い上に背景も実によく描けています。
大奥の広さ感もバッチリ表現されてます。
その上、着物も美しく、
言う事なしの素晴らしさです。

発想もスゴイし、キャラも魅力的だし、次の巻が待ち遠しいです。

山下和美 (不思議な少年 7巻)

2009-02-13 20:05:27 | 漫画家(や・ら・わ行)
(2008年10月23日発行)

現在私が読んでいる漫画の中で毎回新刊を楽しみにしている作品がこれ。

ライフワーク・・・って言われてるけど、まさしくその通り!

この巻も期待を裏切らない内容でした。

特に面白かったのが「会社員I」
どこにでもいるようなありふれたさえない雰囲気の会社員。
彼がある日偶然に入った店にいた美女4人。
実は彼女達の正体は!!
いやいや、本当にすごいのは冴えない会社員の正体!!!

これはネタバレしない方が絶対にいいのでこれ以上書かないけれど、
是非読んで驚いて欲しい、そしてにんまりと笑って欲しい、
そんな作品です。

山咲トオル (戦慄!!タコ少女)

2008-10-30 09:35:26 | 漫画家(や・ら・わ行)
漫画の表紙に作者の写真が出てるなんてこの作者ぐらいではないのでは?(笑)

一時期結構TVに出てたと思うのだけど、最近あまり見かけないような気がします。
でも調べてみると芸能活動はしてるようなので、ただ単に私が観ていないだけなのでしょうね。

以前、この本をぺらぺらっと見た時、ふ~~~ん・・・楳図かずお調なんだ・・・って思ってそのまま忘れてたんですけどね、図書館にあったのでちゃんと読んでみようと思って借りてみました。

感想は・・・
「はあ~?? なんじゃ?こりゃあ~~~!?」
・・・っていう感じですね。(笑)

よしたに (ぼく、オタリーマン。)

2008-10-29 10:04:51 | 漫画家(や・ら・わ行)
図書館にあったので、最近よくタイトルを見かける作品だから一応目を通してみようと思って借りてきました。

良くも悪くも、<今>を反映している作品だなあっていうのが第一印象。

絵は今風で線もきれいだし、すっきり見やすい。
ブログから本になるっていう経緯も今風だしね。

自称オタクのサラリーマンの日常生活?
自虐ネタ?
単に人付き合いが苦手な男の悲哀?

面白いかどうかは読む人それぞれの受け止め方によって違ってくるのかもしれません。

私?・・・私がどう思ったかですか~?
え~~~と。。。(笑ってごまかそう。)

山下和美 (ガールフレンズ)

2008-09-07 07:05:56 | 漫画家(や・ら・わ行)
(1999・2000年発行)

タイトルそのまま”ガールフレンズ”の物語。
七作の短編全て女友達がテーマ。
様々な場所、年齢、性格・・・
ここまでバリエーション豊かにストーリーに出来るのは流石山下和美!!!

ある話では高校生の友情。
またある話では、高校卒業して何年も経ってから同窓会で再会する話。
OLの話もある。
SFさえもある!!!

どの話の登場人物たちもみんな個性豊か。
一見めちゃくちゃな性格の人も実は非常に感受性豊かだったり、
大人しくて平凡そうな人が実は内面に情熱を秘めていたり、

作者は”人間”が好きなんだろうな~って思う。
日頃から、意識して・・・或いは無意識に人間を観察をしてるのかもしれない。
そうでなければ、こんな風にいろんなタイプの人間を魅力的に描けるわけがない。

私は・・・近頃は人と会う機会がほとんどない。
会う必要もない・・・と言うか、専業主婦って家族以外と話をする機会なんてなくても全く困らないんですよね。
子供が小さい頃はPTA活動などで好むと好まざるに関わらず人と出会い、人と話してたんですけどね。
子供たちが大きくなると、自分自身が機会を作らなければ人と出会うことがなくなってしまいました。

ひとりでいるのは苦にならないから問題ないんですけど、
たまに、フト・・・このまま歳をとっていくのかなあ?って思うとちょっと何かにチャレンジするのも変化があって面白いかも?なんて思う時もあります。

ただ・・・やっぱり面倒くさいなあって思ってしまうんですよね。
人間同士のぶつかり合い・・・なんていう煩わしいものから逃げたいのでしょう。
”人間”というものにあんまり興味がないのかな~?

最近、世の中そういうタイプが増えてきてるのかもしれません。
そんなことでいいのかな?(自分も含めて)
もっと人間同士がぶつかり合ったり、泣いたり、喧嘩したり、仲直りしたり、笑いあったり、・・・
した方が楽しいかもしれませんね。

吉田秋生 (イヴの眠り)

2008-08-17 23:56:18 | 漫画家(や・ら・わ行)
「YASHA-夜叉-」の続編。

有末静が、あ~んな姿になっちゃうなんて~!!!
普通、少女漫画だったらあんな姿にはしない方が多いと思うんだけどね。
そこが吉田秋生たる所以かもしれない。

・・・で、そういう姿を見て連想したのが
「ジョニーは戦場に行った」
http://www.sancya.com/book/book/syohyo_17.htm

ただ、ジョニーの場合は絶望するのだけど静の場合は絶望よりも、あれこれ指図しているから、どちらかと言うと、
「キャプテンフューチャー」のサイモン・ライトに近いかな?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC

身体はない(或いはあってもほとんど動かない)けれど、考えることが出来るっていうのはよく考えると<魂>という感覚に近いのかな?

霊魂の存在って本当にあるのかどうかはわからないけれど、あるとすればこういう状態なのかな?
霊魂はたぶん地縛霊でなければ移動も可能だと思うからもっと自由なものなのかもしれない。
ただ・・・たいていの場合生きている人間と交信出来ないというのが辛いところか?

日本ではお盆になるとご先祖の霊が帰って来ると言われてますね。
本当に霊魂というものがあるのなら、もうそろそろこちらに帰ってるかもしれませんね。

山科けいすけ (パパはなんだかわからない)

2008-08-14 22:23:00 | 漫画家(や・ら・わ行)
このタイトルを聞いて、
これは「パパは何でも知っている」のパロディかな?
・・・って思った人は○○歳以上?

「パパは何でも知っている」というのはアメリカのTVドラマです。
詳しくはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%91%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%82%82%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B

これはそのTVドラマとは全く関係ないお話です。

会社では出来の悪い部下と無能な上司にはさまれて、
家に帰ると優しくて美人の奥様が待っていればいいのだけど・・・残念ながら正反対の妻とぶさいくな犬が待っている。
ま、そうでなければギャグにならない?

男の悲哀?
全国の男性諸君!
頑張ってくださ~い!!

・・・というような感じの本?

サカモト (山科けいすけ)

2008-06-11 12:32:36 | 漫画家(や・ら・わ行)
坂本龍馬も西郷隆盛も勝海舟も変!
近藤さんも土方さんも沖田も変!
高杉晋作も桂小五郎も変!

沖田総司が美形だと思ってる人は読まない方がいい。
近藤勇がホモだなんて許せない!と思う人は読まない方がいい。
土方歳三が両刀使い(二刀流という意味じゃないよ)だなんて・・・!と思う人は読まない方がいい。

幕末に活躍した有名人が全部変!!
・・・で、とっても面白い。

ここまでみごとに全員変だと私の大好きな土方さんが少々(かなり?)変でも許せます。(笑)

黒鷺死体宅配便 7巻 (作画:山崎峰水 原作:大塚英志)

2008-01-19 21:09:06 | 漫画家(や・ら・わ行)
(2007年発行)

死者と会話出来る能力って・・・ちょっと怖いけどちょっと自分も出来たらいいかも・・・なんて事を思う今日この頃・・・。

今回の話の中でロボット工学科の三人組が登場するのだが、
「ロボットと言えばモビルスーツ。ガンダムこそ日本を代表するロボット」
「ロボットはあくまで自分の意志で動き人間と同じように考える電子頭脳を持つアトムこそロボットの理想」
「ロボットって言ったらマジンガーZみたいなスーパーロボット」
・・・と三者三様意見が分かれるんだよね。

現実問題としてガンダムでもマジンガーZでもアトムでも戦争に使われてしまうのではないかと懸念されるのだけど、まあ、そういう事は今は考えずに純粋にどういうタイプのロボットが好きかという事だけを考えるならば、私は・・・う~~~ん、やっぱりアトムが一番好きかなあ?
でもアトムレベルのロボットになると人間と同じように悩んだり苦しんだりするんだろうね~。
差別されたりするのを考えると、ただ単純に人が操作するだけのロボットがいいのかもしれない。

まあ、とにかくロボットっていうものがどんどん進歩しているようだからそのうちきっと漫画で出てきたようなものが出来るのではないかと期待している。

パトレイバーが警察にいたり、普通にロボットが人間の小学校で勉強してたりする世界が実現するのもなかなか面白い世界だと思うのだが・・・。

・・・って、あれ?死体の話はどうなった?(笑)

イシス (山岸凉子)

2007-11-08 23:20:30 | 漫画家(や・ら・わ行)
(2003年発行)

山岸凉子の作品は長編もあるが短編が多い。
そして・・・いろんな出版社からいろんな編集で本が出されている。
だから、この作品は持ってるけど、この中のひとつだけ持ってない・・・なんてことも結構あるんですよね~~~。

まあ、いいんだけどね、他の作家でもそういう重複作品ってあるんだけどね。
ただでさえ、どの本を買ったか忘れてしまう私は非常に悩むのです。
長編作品で何巻まで買ったか・・・或いは買ってないのは何巻だったのか・・・
メモがなければわかりません!(涙)

・・・で、メモを持っていない時に限って、買ってるかどうか忘れている本を見つけたりするんです~!
年をとればとるほど、忘れる事が多くなってきたような・・・。
困ったもんです。。。(ため息)

この本に同時収録されている「雨の訪問者」は、確か持ってたような気がしたのだけど、「イシス」と「ハトシェプト」はたぶん読んでなかった筈だ!!・・・と思って買いました。(笑)

山岸凉子お得意の古代エジプトが舞台の作品です。
妖しい雰囲気の女性たちが実に魅力的に描かれています。

こどもの体温 (よしながふみ)

2007-10-19 16:31:58 | 漫画家(や・ら・わ行)
(1998年発行)

<裏表紙の説明文より>
我が子ながら、なかなか上手く育っている。
(もちろん親ばかだ。わかっている)・・・と、
そう信じていた息子が、ガールフレンドをニンシンさせたり、
仲がいいと信じていた後輩ふたりが、
友人の死をきっかけに奇妙な同居をはじまたり。
ふつうの生活のなかにも、
だれにも言えない『秘密』や『愛情』を抱きしめて、
僕らは今日も暮らしていくのです。

表題作ほか、僕の見た”彼”と”彼”の生活をつづる
『僕の見た風景』などシリーズ4篇を収録した、
よしながふみの傑作短編集。



この作品も当然のことながら”心理描写”が実に上手い。

特に「僕の見た風景」での描写がスゴイ。
115ページ~121ページ。
1ページあたり2~4個の縦に割ったコマが続くのだが、
顔の表情と”間”の取り方の上手さで見事にふたりの感情を表現し、
123ページでふたりが抱き合う場面へと導いて行く。


こういう描き方は、凡人が描くとおそらく単なる”手抜き”になってしまうのだが、
よしながふみが描くと感動的な名場面になってしまう。
流石ですね。。。