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文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

技術士1次(技術士補)試験

2006-12-02 13:33:58 | 資格試験受験関係
 今日は、技術士1次試験(電気電子)について紹介しよう。少し前まで、大学卒業者は、実務経験のみで2次試験から受験できたのに、制度が変わったため、認定校を新たに卒業した者以外は1次試験が必須になってしまった。それで、とりあえず権利確保のため受けてみたのである。

 そもそも、1次2次に分ける意味も不明であり、制度の改悪としか言いようがない。いきなり本試験を受けられるようにしておき、技術士補の称号が欲しい者だけ受験すれば良さそうなものである。1次試験の受験料は結構高いので、受験料稼ぎかと勘ぐられるところである。

 使用した参考書は○○○社発行の「電気通信関連業界技術者のための技術士第一次試験問題集」であった。これほどひどい本は初めてであった。ネットで買ったため、中を見ることが出来なかったので、スカをつかんでしまったようだ。本屋で実物を見て買うのなら、絶対に買わないだろう。

 まず問題に対する解説が一切ついていない。回答は解答番号のみ巻末についているが、明らかに間違っているものも多い。また、「平成12~15年度までの技術士第一次試験では、試験実施後に、正解が公表されなかったため、正解が1つに絞りきれないもの、解答集によって答えが異なる場合には/により併記している。」というのが結構ある。これは、他の本を見ると、本によって違う答えが書いてあったので、とりあえず両方乗せておいたという意味であろう。著者も出版社も自分たちの見解を出す責任と努力を放棄している。これで値段が1700円もするのだから、あきれたものである。

 試験場は、市の中心から少し離れたところに位置する大学であり、交通の便が悪い。一応同じ市内にある私の家からは2時間近くかかる。遠方から来る人は、さぞかし大変だろう。どうしてこんな不便な所を試験会場にするのかも疑問である。同じ学校法人が経営している専門学校が、ずっと交通の便の良いところにあり、こちらもよく資格試験の会場となっているのに、どうしてこちらにしなかったのだろう。

 試験場に付くと、かなりの人数が集まっているが、ほとんど男ばかりである。女性は数名見かけた程度であり、この正解はまだまだマンダム(男の世界)であるなと変な風に納得する。

 一つ目の科目である「適正」が終わって教室の外に出ると、昔の職場で部下だったM君に会う。色々チャレンジしているとは、彼も成長したものである。

 続いて「基礎」、「専門」と受けるが、まあまあ順調に答えを埋めていく。専門は35問中25問を選んで2時間で解答するので結構忙しい。問題間に結構レベル差があるので、変な問題に引っかかってしまうと、時間が足らなくなる。20年前ならもっとすらすらと答えられただろうに、管理職を続けていると、だんだん技術の実務から遠ざかってしまうためか、うまく計算が進まない。最近は技術経営(MOT)ということも言われるようになってきており、このあたりで技術について再度勉強しなおす必要があるかもしれない。

 しかし、「適正」では、出題者のレベルに疑問を持つよう問題もあり、後日見た某受験予備校の解答速報をにもおかしなものがあった。この業界全体のレベルにも疑問符がつくのではないかと思う。

 試験が終わった際、普通は試験監督が集めるのだが、この試験は、各自がそれぞれ提出用のかごの中に放り込んで帰るのだ。色々な試験があるものである。

 後日、技術士センターのホームページで合格を確認。電気電子部門の合格率が、全分野の中で一番低かった。数日後、合格通知と合格証が郵送されてきたが、合格証ははがき大の紙に印刷してあり、しょぼいことこのうえない。最近は、しょぼい合格証が多い。経費節減でしょぼい合格証が流行っているのかな?

 2次試験は、地元では完結しないし、現時点では、仕事では特に必要も無いので、しばらくは様子見をするつもりである。

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(この記事は、以前本館の方に掲載していたものを書き直したものです。)


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