文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

街中のアゲハ蝶(広島市を歩く130)

2014-04-28 06:00:00 | 旅行:広島県


 犬の散歩の途中、果断に植えてある名の花にアゲハ蝶がとまっているのを見つけた。少々小ぶりな春型の蝶である。アゲハの幼虫は、ミカン類の葉を食べて成長するが、いったいどこで育ったんだろう。実はこの蝶の近くには、クマバチも飛んでいた。そちらも写真を撮ったつもりなのだが、後で見たら、菜の花しか写っていなかった・・・orz

 ともあれ、こんな街中でも、意外と自然が残っていることに安心。でも、夜になったらカブトムシやクワガタが飛んでくるようにはならないだろうなあ・・・。

○関連過去記事
千田胡子神社春の大祭(広島市を歩く129)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

放送大学面接授業 近代文学の名作を読む(2日目)

2014-04-27 19:16:37 | 放送大学関係


 先週の日曜日に続いて、今日は、放送大学面接授業、「近代文学の名作を読む」の2日目。今日取り上げたのは、志賀直哉:城の崎にて、横光利一の「蝿」、宮沢賢治の「注文の多い料理店」、葉山嘉樹の「セメント樽の中の手紙」の4編。(リンク先は姉妹ブログへ掲載したレビュー)

 滋賀直哉は、小説の神様と言われていたらしいが、最近の学生には評判が悪いらしい。高校で授業をすると8割位は寝てしまうとも(笑)。その感じ、良く分かる。実際、どこが面白いのか良く分からないし、私だって、寝てしまいそうだ。

 小説には、色々な読み方があり、これが正解というものはない。だから色々な読み方ができる。その読み方は、読み手のこれまでの人生とも大きくかかわってくる。放送大学の受講生たちは、高齢者が多いので、こういった授業に出ると、その多彩な読み方には感心する。

 私は、趣味で書評を書いているが、これはその書評をする態度とも関係してくるだろう。国語の教科書に、こんな話が載っていても、子供たちは感想文しか書けない。それは人生経験が少ないからだ。書評を行うためには、自分がその作品をどう読んだのかということが必要なのである。これは、なかなか難しいことではあるが。


○関連過去記事
放送大学面接授業 近代文学の名作を読む(1日目)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書評:数理科学2014年4月号

2014-04-27 07:52:13 | 書評:学術教養(科学・工学)
数理科学 2014年 04月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
サイエンス社


 かなり硬派な科学雑誌、「数理科学」(サイエンス社)の2014年4月号。この号の特集は、「物理現象における表現の多様さ」である。

 物理学には、同じ自然現象を説明していくのに、複数のアプローチの仕方がある。例えば、力学の場合、通常の力学の教科書に書かれているようなニュートン形式で記述する方法と、ラグランジェ形式、ハミルトン形式を使った解析力学という形で表す方法がある。

 また、電磁気学においても、電磁力を電磁場の中に置かれた電荷や磁荷に働くクーロン力として記述する方法の他に、ファラデーの電気力線や磁力線に働くマックスウェルの応力として表す方法もある。

 本書には、上記に関する記事のほか、量子力学の経路積分的見方、熱力学を説明する様々な見方、超伝導のマクロな見方とミクロな見方など、多くの興味深い話が続く。これらの多彩な表現法は、その中のどれが絶対的に優れているというようなものではない。色々な見方に習熟することで、自然現象に対して、幅広い見方をすることができるようになるのだ。

 ただし、細かい説明はなしに、いきなりエッセンスとなる数式がばんと示されたり、出てくる概念が難しかったりと、専門家ならともかく、一般の科学好きの人は、相当の予備知識を持っていないと、スラスラと読む訳にはいかないだろう。素人向けに、直感的に分かりやすくといった妥協はほとんど見られないのだ。冒頭で硬派と言ったのはそういう意味である。(正直私も半分くらいしか理解できません(涙))

 しかし、数理科学には、こういった領域があるということが分かるだけでも、この方面を志す方にとっては、大きな指針となることだろう。科学雑誌が売れないという日本で、私が学生のころに既にあったこの雑誌が、現在まで月間で発行が続いているという意味は大きい。

 ところで、連載記事「大学院入試問題からみた大学の数学」のこの号のテーマは「ラプラス変換」。この変換を使えば、微積分方程式を、解析的にではなく、代数的に解くことができるという優れモノで、電気工学を学ぶ人には必須のものである。こういった記事ばかりなら割と読みやすいんだけどなあ(苦笑)。

☆☆☆☆

※本記事は、姉妹ブログと同時掲載です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山祇神社(工場見学の旅3)

2014-04-27 06:00:00 | 旅行:四国・九州・沖縄


 ここは、大三島にある伊予一の宮の大山祇神社。伯方の塩の工場見学のあと、近くなのでついでに立ち寄ったものだ。この神社は、源平の昔から、武将たちが武運を祈願したという由緒ある神社である。




 今回は時間の関係で入れなかったが、この神社の宝物館は一見の価値がある。国宝、重文の指定を受けた甲冑の4割がこの神社に集まっていると言われているが、そんなお宝を一同に目にすることができるのだから。




 こちらは、境内にある楠。なんと、伝承樹齢2600年で、乎千命御手植の楠と伝えられているそうだ。



○関連過去記事
伯方の塩(工場見学の旅2)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伯方の塩(工場見学の旅2)

2014-04-26 06:00:00 | 旅行:四国・九州・沖縄


 そして、工場見学のメインは「伯方の塩」で有名な「伯方塩業株式会社」。「伯方」の塩なのに、なぜか伯方島ではなく、大三島にある。




 これが工場の入り口にあるチャイム。これを順番にたたくと、CMで聞いたことがある「♪は~か~た~の~し~お~♪」のメロディになる。どこかの子供が喜んでたたいていた。




 そしてこれがオススメの塩ソフトクリーム。ソフトの中に塩が練り込んであり、上からもパラパラと振りかける。ソフトの甘さに、ちょっと塩味が効いて、なかなか不思議な味わいだ。


○関連過去記事
メガソーラー(工場見学の旅1)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メガソーラー(工場見学の旅1)

2014-04-25 19:44:01 | 旅行:広島県
 先日の休みを利用して、所属している団体が主催した工場見学に参加して来た。まず最初に立ち寄ったのが、地元の電力会社のやっている福山市にあるメガソーラー。







 ここは、柵の外から中をただ眺めただけ。メガソーラーを見学したのは、昔行った、北九州市にある電源開発という会社がやっているところに続いて2つ目である。⇒電源開発若松総合事業所(門司レトロの旅3)

 柵の外に説明のためのパネルが設置してあるので、通りかかった人は、誰でも太陽光発電の仕組みを勉強できるようになっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書評:古代史を読み直す

2014-04-23 22:01:48 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
古代史を読み直す (PHP文庫)
クリエーター情報なし
PHP研究所


 教科書に載っている歴史と違い、古代史というのは面白い。何しろ、何が本当か分からない事が多い。例え日本書紀や、古事記に書かれているからといって、そのまま信じ難いようなことも多い。正に百家争鳴、色々な人が、色々な事を言っているが、果たして、何が本当のことかはよく分からない。

 本書「古代史を読み直す」(PHP文庫)は、古代史の世界を描いた小説で有名な故黒岩重吾氏による古代史案内である。本書では、縄文時代から始まり、邪馬台国と卑弥呼、畿内王権と倭の五王、継体天皇、任那問題と蘇我・物部戦争などの概要やそこに秘められた謎、著者の見解といったものを分かりやすく纏めており、古代史全体の基礎知識を得るには最適だと思う。

 ただし、どこまで本当のことかは、古代史の特性として、なかなか分かりにくい。これについては、今後の考古学的な発見がどれだけあるかということにもかかってくるだろう。文献に書かれていることが、必ずしも本当だとは限らない。正しい歴史は、鍬の一掘りで出た証拠を積み重ねていくしかないのだ。

 しかし、著者の邪馬台国についての考えは、卓見だと思う。著者は邪馬台国九州説を取るのだが、その根拠として、魏志倭人伝に、帯方郡から邪馬台国まで1万2千里と書かれていることをあげる。ここで、千里というのは、倭人伝の記述からは50~60kmらしい。書かれている距離を足すと、福岡県にあったと思われる不弥国までで1万7百里を使ってしまう。残りが1千3百里では、絶対に九州からは出ないというのだ。無理に方向が間違っているとして畿内説を取るよりは、シンプルで、説得力の高い見解だと思う。

 もう一つ私見を付け加えれば、魏志倭人伝には、倭の国は温暖で冬でも生野菜を食べると書かれているので、これも大和地方よりは、九州に相応しい。もっとも、卑弥呼の時代より後に作られたとされていた箸墓古墳の造営年代が、卑弥呼の時代と重なるかも知れないという説も最近唱えられているようで、まだまだ予断は許されない。

 少し古い本で、古書しか流通していないようだが、古代史ファンなら一度は目を通しておくことをお勧めしたい。

☆☆☆☆

※本記事は、姉妹ブログと同時掲載です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書評:仮面同窓会

2014-04-22 21:59:16 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
仮面同窓会
クリエーター情報なし
幻冬舎



 仮面舞踏会ならぬ、「仮面同窓会」(雫井脩介:幻冬舎)。主人公の新谷洋輔は,システムキッチンの営業マン。彼が通っていた狐狸山高校の同窓会で出会った級友たちに、かっての生活指導教員だった樫村に仕返しをしようと持ちかけられる。

 樫村は、横暴な教師で、なにかと目をつけた生徒たちをいたぶっていた。樫村の十八番は、「天突き体操」。「よいしょー!」と大声を出しながら、空に向かって拳を突き上げる体操らしいが、これを延々とやらされるのである。「あほか!」と思うほどの時代錯誤ぶりだ。そう言えば、小林多喜二の「蟹工船」に、「カムサッカ体操」という謎の体操が出てくる。乗船員たちを脅す時に、これをやらせるぞと言って使われるようだが、「天突く体操」とは。ここからヒントを得たのだろうか。

 彼らが考えた仕返しとは、「倍返し!」ではないが、樫村を廃工場に拉致して、自分たちがやらされた「天突き体操」を、彼にやらせようというもの。ところが、いたぶった後で廃工場に置き去りにしたはずの樫村が、2kmも離れたため池で、溺死体で見つかる。一体誰が樫村を殺したのか、4人の間で広がる疑心暗鬼。そして、4人のうちの和康も何者かに殺され、互いの不信が頂点に達したとき、ストーリーは驚くような展開を迎える。

 ストーカに追われていたのをたまたま助けたことがきっかけで恋人になった、高校の同級生の美郷。美郷のストーカーで、どこかヘンな感じのジョージ、洋輔のもうひとつの人格かと思われた不思議な声。これらが一気に仮面を剥がし、その正体を表す。仮面を被っていたのは彼らだけではない。いっしょに樫村をいたぶった洋輔の級友たち、いたぶられた樫村もまた仮面を被っていたのだ。どの人物も、仮面の下は嫌悪すべき素顔ばかり。これだけ後味の悪いミステリーも珍しいのではないだろうか。

 実は、「天突く体操」の「よいしょー!」の掛け声が、ラストでも別の使われ方をしているのだが、これが、なんともいやな感じを残す。

☆☆☆

※本記事は、姉妹ブログと同時掲載です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

放送大学面接授業 近代文学の名作を読む(1日目)

2014-04-21 21:18:40 | 放送大学関係
 もう昨日のことになるが、放送大学の面接授業に出席して来た。科目は「近代文学の名作を読む」。昨日と、今度の日曜日の2日をかけて、日本の近代の短編小説を8編を読んで、自分がどんなふうに読んだかを語り合おうて言う授業だ。

 昨日取り上げられたのは、夏目漱石の「夢十夜(第一夜)」、谷崎純一郎の「刺青」、芥川龍之介の「羅生門」、森鴎外の「高瀬舟」の4編。次の日曜日には、残りの4編を読むことになる。(リンク先は、姉妹ブログに掲載したレビュー)

 ところで、この4人には共通点がある。みんな東京大学に入学しているのだ。ただし、谷崎は、学費未納で中退したらしい。昔の文士は、学力のほうもすごかったようだ。

 私は本の虫なので、基本何でも読むのだが、これらの名作、正直そう面白いとは思えない・・・

 やはり、私には、文学青年?は無理か(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千田胡子神社春の大祭(広島市を歩く129)

2014-04-20 18:15:25 | 旅行:広島県


 放送大学へ面接授業に行った帰りに、たまたま行き当たった、「千田胡子神社」の春の大祭。「胡子神社」というからには、御祭神は、えびすさん、すなわち事代主命だ。この神社は、明治44年からこの地にあるという。




 2日間行われてるようで、今日が終わりの日なのか、いくつか出ていた屋台も、店じまいをしているものがあった。街中なので、そう大々的に屋台は出ていないが、知っていたら、もっと早く行ってみたのに、残念である。



○関連過去記事
放送大学の桜(広島市を歩く128)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする