文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

7年ぶりに会う弟が変貌してた

2023-08-30 13:09:54 | 書評:その他

 

 これは、大学生になる弟の彩人が、兄である主人公と暮らし始めた時の話だ。主人公はほぼ実家とは絶縁状態。別に何かあったわけではないようだ。弟とも7年ぶりに会うというわけである。主人公の記憶の中の弟は、腕白な中学生。いったいどう成長したかと思いきや、やってきたのは、美少女にも見える少年。いや、今は18歳成人になったので少年というより成年というべきか。まったく主人公が想像していたのとは違う。いくら何でも変わりすぎや。

 そんな弟に兄は、ドキドキ。何を男で弟にドキドキしているんだよ。弟の方も、なんだか兄の気を引きたいみたいな節がある。

 ちょっと気になるのが、寝る時の弟のセリフ

「兄貴 僕はもう・・・ 「弟」でいるつもりはないんだよ」



「弟」でなければなんだっちゅうのやねん。切るのか?(←何を) 妹になるのか。それとも、ブラコンBLものの展開をしてしまうのか。残念ながらまだこの巻しか出ていないので、その後どうなっていくのかは不明だが、怖い物見たさで続きが気になってしまう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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これからだんだん幸せになっていく怖い女上司 1

2023-08-28 08:25:56 | 書評:その他

 

 本書はwebで連載していたものを1冊にまとめたものだ。現在4巻まで出ている。「防御力0の嫁」のスピンオフだという。

 本書の内容を一言で言えば、年上女性と年下男子の織り成すラブコメといったところか。主な登場人物は鶴瀬真咲(32)と、月輪秀(26)。ちなみに、真は歴代最年少で部長に登りつめた才媛。秀は途中入社で真咲の部下。

 一見真咲は怖いが、実は乙女。可愛い物大好きで、ゴスロリ調のフリフリの服を着るのが大好き。さすがに外では恥ずかしいので、家の中限定であるが。

 一方秀は、部長が一見怖そうだが、実は優しいことに気付いており、積極的に二人で食事をしたり、デートに誘ったりする。真咲の方も秀のことが気にかかっているようだ。

 世の中にはギャップ萌えというものがあるが、真咲の場合も仕事モードがオンのときとオフのときが大分違う。オンのときは、いかにもやり手の部長という感じなのだが、オフのときはとっても可愛らしいのだ。

 だいぶ女性の方が年上だが、決してないわけではない。果たして二人の間はどう進展していくのか。真咲部長は外でもフリフリの可愛い服を着るようになるのかも気になる。可愛らしいのだから、外でも着たら秀君も喜ぶと思うのだが。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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天久鷹央の推理カルテⅢ: 密室のパラノイア

2023-08-26 16:22:46 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 現役の医師による医療ミステリーの第3弾。収録されているのは中短編の3つの話。ヒロインは天久鷹央という天才的な診断技術を持つ女医。天医会総合病院副院長兼統括診断部長である。本人曰く27歳のレディらしい。ただものすごく不器用かつ人付き合いが大の苦手なので、彼女をサポートしてくれる人材が不可欠。その役割をするのが、純正医大から派遣されている小鳥遊優(ちなみに慎重180㎝のごっつい男)。鷹央は傍若無人だが、姉の真鶴には頭が上がらない。

 この巻に収録されているのは3つの中短編。もっともどこまでが短編でどこからが中編になるのかはよく分からない。調べてみるとおおよその目安はあるが、色々と変動があり、明確なものはないらしい。そこで私の感覚で分けると2つの短編と1つの中編ということだろうか。収められているのは次の3つ。「閃光の中へ」、「拒絶する肌」、「密室で溺れる男」である。このうち3つ目の作品が334頁で構成された本書の半分以上を占めており、最初の2つが70頁程度である。

〇閃光の中へ
 線路に飛び込んで自殺を図ったとされる木村真冬は「呪いの動画」を双子の姉の真夏と視ていた。

〇拒絶する肌
 銀行に勤める岡崎雅恵は、女子校育ち。男性に触れられると体に異常が出るという。

〇密室で溺れる男
 鷹央と小鳥遊のコンビが解消の危機に。その原因が小鳥遊の先輩になる桑田清司が殺人の最有力容疑者となったので診療ができなくなり、その代わりに小鳥遊が純正医大に呼び戻されることになったからだ。事件は、清司の鼻つまみ者の兄・大樹が密室で溺死したというもの。その部屋には水気は一切なかった。

 いずれも、著者の医学知識を活用して、うまく医学ミステリーに落とし込んでいる。あまり、その方面に詳しくない人でも、こういった可能性もあることを知っておけば、レアケースと言えども、万が一の場合には役立つのではないだろうか。最初の二つは、鷹央の研修医時代の指導医だった精神科部長の黒田女史が関わっている。鷹央は研修医時代に、歯に衣着せぬ勢いで、黒田の間違いを正したことから、二人の関係は最悪のようだ。しかし、患者の目線で視れば、誰かのメンツより、正しい診断をしてくれる方が大切だろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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3年C組鬼瓦先生~4コマ版

2023-08-24 08:57:05 | 書評:その他

 

 鬼瓦先生(通称鬼セン)は体育兼生活指導の教員だ。タイトルで4コマ版とわざわざ断っているのは、そうでない通常のものもあるからだ。そして、この4コマ版は、それらのダイジェスト版になっている。

 鬼瓦先生は、強面、腕力ゴリラで、ジャージを着て、竹刀を持っている。正に昭和の体育教師そのものだ。こういった体育教員は、得てして生徒から嫌われているものだが、鬼瓦先生はなぜか生徒から好かれている。 その理由は単純明快。この鬼瓦先生。ものすごく生徒思いなのである。

 絶対に生徒の言うことを疑ったりしない。どんな言い訳をされても、単純にそれを信じてしまう。例えば、生徒が髪の毛をピンクにしていても「元々」と言われれば「海外に住んだことがなくて疑うようなことを・・・」と謝ってしまうし、恐喝場面を見ても、「貧乏だから・・(略)恵んでもらってるだけでーす!」という言い訳を信じて、自分が水と電気が止められてもお金を用立てようとするのだ。そこまでされては、生徒たちは鬼センを慕わざるを得ないだろう。

 そして、とっても涙もろく、直ぐ生徒に抱き着いて号泣するのである。見方によっては、とっても暑苦しい。生徒の方は、「今の時代いつか問題になりそう・・・・」と思っているようだ(笑)

 私自身体育教員には、あまりいい思い出はない。しかし、本当にこんな先生いたらなあと思ってしまう。

☆☆☆☆

 

 

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家庭でできる病気と害虫の防除 (別冊NHK趣味の園芸)

2023-08-22 15:36:24 | 書評:学術教養(科学・工学)

 

 発行年が1995年と、かなり古い本になるが、実家の本棚にあった一冊。ただ園芸をやっている時に目にする病気や害虫といったものは、それだけ新種があるとは思えないので、本書に書かれているくらいの知識があれば、殆どは対応できるだろう。もっとも、本書が発行された後に、海外から入ってきたものもあるかもしれないが。

 さて、本書の構成があるが、代表的な病気や害虫を挙げ、病気の場合はその治療法、予防法を、害虫の場合は駆除法、予防法を紹介している。また、植物名別の索引もついているので、自分が育てている植物がどんな病気や害虫に気を付ければいいかも分かるものと思う。もっとも、病気の場合はモザイク病のように治療法のないものもあるが。

 園芸が趣味の人にとっては病気や害虫のないことが一番好ましいが、運、不運というものもある。いつ病気や害虫に侵されるか分からないのである。しかし、本書を良く読んでおけば、そのような場合にも慌てることがないであろうし、これは病気や虫による害だと気が付いて、早めに対処ができる者と思う。治療法の無いような病気でも、早めに対処しておけば、被害を拡大させないこともできるかもしれないのである。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ビバ!バレーボール 1

2023-08-20 12:51:37 | 書評:その他

 

 この作品を一言で表せば、白坂中学2年生の細村千恵を主人公にした、スポコン少女バレーボール漫画だ。1968年から集英社の少女漫画月刊誌「りぼん」に連載されたらしい。不運なのは、同じ年からやはり集英社の「週刊マーガレット」で「アタックNo.1」の連載が始まったことだろう。こちらは、テレビアニメにもなって、何度か再放送もされたので、記憶に残っているが、井出さんの「ビバ!バレーボール」については、今回初めて知った。

 読んでみると、さすがは昭和のスポコン漫画。今の基準で考えると、ツッコミどころ満載なのだ。まず絵柄がいかにも昭和の少女漫画という感じだ。そうお目目ぱっちりなのである。頭身もおかしい。コマによって違うが、4頭身台で描かれていることが多いのだ。小さい子ならともかく、中学生でこの頭身はありえないだろう。おまけに、シゴキ在り、体罰あり、試合中に対戦相手との乱闘ありなのだ(p286)。今だったらコーチは一遍にクビ、チームは廃部といったところだろうが、何かの処分をされた形跡がないのである。

 それに、中学生の部活でキャプテンがなんかすごく立派なのだが、中学3年生である。高校に進学すれば1年生で、もし部活に入れば新入部員になってしまう。もちろん実力主義のところなら、1年でも活躍できるだろうが、「3年神様、2年平民、1年奴隷」といった体質のところなら、扱いががらりと変わってしまうのである。

 それに、最初の頃は色々あったが、結局は千恵と並ぶ主力選手になった浜京子。父親の都合で関西に転校したが、その関西というのが岡山県の倉敷市。そりゃ、超広義には、西日本は関西ということになるだろうが、今時誰もそんな分類はしない。普通は京阪神を関西と呼び、ほぼ近畿と同義で使うのではないか。倉敷市には私も住んだことがあるが、言葉もいわゆる関西弁とは違うし(言葉だけなら四国徳島なんかの方がよほど関西弁に近い)、岡山県人は自分たちを関西人とは思っていないと思う。(いちいち確かめたわけではないが、広島も山口も自分たちを関西人とは思っていないことから類推)ただし岡山市には関西高等学校というのがある。(ただし今の読み方はかんさいではなくかんぜい。昔はかんさいという読み方もつかわれていたようだ。)

 そして京子が新幹線で立つとき、知恵は新幹線にすがりつくようにして分かれている。いやこの状態で新幹線が走り出すなんて、ものすごく危ないと思うのだが。

 どうも調べてみるとこの作品、結構波乱万丈のようだ。1巻でもその片鱗が出ており、千恵は失明の危機に。さてさて、この後どのような展開になるのだろう。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

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AIイラスト集 少女百景6 制服

2023-08-18 08:39:38 | 書評:その他

 

 本書は、タイトル通り、AIによる美少女の制服イラスト集だ。しかし、不思議なもので、イラストでは確かに美少女に見えるのだが、実際にこんな女の子がいたら、ちょっと不気味なので、おそらくみんなかなり引くだろうと思う。どうして、実物とイラストは違うのか。なかなか興味深い脳の仕組みである。AIというのは大抵の人は知っていると思うがArtificial Intelligenceの略である。日本語に直すと人口知能である。要するにコンピュータを使って美少女イラストを学習させ、その学習結果の基づいて描こうという訳である。

 アニメやイラストにおいて、美少女の制服と言えば、ミニスカートが普通だ。だから男子諸君は、あんなに短ければパンツが見えてしまうのではないかと思うのではないだろうか。実は、この記事を書いているときに、テレビで女子プロボウラーの試合を中継していた。選手たちは、ちょうどイラストくらいのミニスカートを着用していたが、あれだけ激しい運動をしていても見えないのだ。もしかしたら、見えなくする練習を、ボウリングの練習といっしょにしているのかなと思ったが、どうも、実はキュロットになっていたり、同系色のショートパンツを履いたりと色々な工夫があるようだ。

 そういえば、JKも色々見えないように工夫しているとか、見えてもいいように見せパンを履いているとか、おしゃれのために色々な工夫をしていると聞いたことがある。しかし、こんなことでもネットで調べればわかるとは、なかなかすごい時代になったものだ。

 さて、肝心のこのイラスト集の評価だが、同じ顔が並んでいるので、人によっては飽きてしまうかもしれない。ただ、絵師を目指す人には、色々なポーズがあるので、参考になることも多いだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 179 お登世の恋人

2023-08-16 09:38:47 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この作品も、銭形平次シリーズのひとつだ。ただし、テレビドラマのように銭は投げない。いや銭を投げるときもあるのだが、圧倒的に投げない作品の方が多いのである。この作品でも銭は投げていない。ドラマでは銭を投げる方に注意が行っているが。むしろ前面に出ているのは平次の推理力。そうこの作品は江戸時代を舞台とした、名探偵の物語なのだ。それに、平次は貧乏なので、銭を投げることに抵抗があるんだろう(笑)

 さて、事件の方だが、本所御船蔵前で老舗の煙草問屋を営んでいる常陸屋久左衛門が、自分の部屋で不思議な殺され方をする。この辺りは平次の縄張りではないが、石原の利助親分の娘であるお品に要請されて乗り出したという訳だ。平次と利助の間にはいろいろあったようだが、結構お品に頼まれて乗り出すことも多い。平次は女性に甘いのか? ちなみに、常陸屋はその名の通り、水戸藩御用達の煙草問屋である。

 夜は、常陸屋では厳重な戸締りをしているので、怪しいのは内部の人間である。お登世というのは、二十歳前後の常陸屋の可愛らしい一人娘だ。果たしてそのお登世の恋人が、同事件に絡んでくるのか。その人物とはいったい誰か。そして、事件の真相はいかに。

 平次は、これらの謎を見事に解き明かすのだが、驚くのは八五郎の強さ。テレビドラマの林家珍平さん(初めの頃は佐々十郎さんがやっていたようだが)のイメージからは、とても強そうには見えないのだが、この作品にこういう記述がある。犯人に攫われたお登世と、それを助けようとしたお登世の恋人が犯人と戦っている場面だ。

幸ひ驅け付けた八五郎が間に合つて、その猛烈な戰鬪力を役立たせ



 要するにテレビドラマのイメージから、原作を判断してはいけないということだろう。銭をあまり投げないこととか、八五郎は実は強かったといったような、ドラマと原作の違いを楽しむのも面白いと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日の稲川風景

2023-08-15 18:28:37 | 旅行:山口県

 写真はいつもの稲川風景。稲川は厚東川の支流のひとつで、秋芳洞から流れ出す川である。撮影場所は、稲川橋。子供の頃はこの橋を渡って小学校に通っていたものだ。写真だと綺麗に写っているが、昔よりは大分汚れている。子供の頃はこの川で鱒を釣ったという話もあったものだが、最近は鯉くらいしか見たことがない。時折上から見えるのだが、大きな鯉が1匹泳いでいるのだ。錦鯉などではなく、真鯉なので野生のものかもしれないが、誰かが放流したという可能性もある。ただ川に沿って桜が植えられており、春先はとても綺麗だ。田舎なので、人であふれているということもなく、花見をするなら最高の場所ではないだろうか。

 それにしても、川のある風景を見ているとなんだかほっとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

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どんどん変わっていく義理の兄と妹

2023-08-14 11:39:03 | 書評:その他

 

 ミキちゃんは、兄貴と二人暮らし。最初は怪しげなオタクキャラで肥満キャラとして出て来た兄貴だが、なんちゃらボクシング(ミキ曰く)に嵌って頑張っているうちにでどんどんやせてかっこよくなっていく。実はパンチを打つ回数に応じて、コーチキャラのコスチュームが集まるらしい。こんな不純な動機だが、どんどんかっこよくなる兄にミキちゃんはドキドキ。

 しかし、兄は最後の方で、元に戻りかけていた。衣装をコンプリートしたかららしい。でもミキちゃんに買ってもらった服が着れなくなるのはもらった服が着れなくなるともったいないので、またボクシングを始める(つまり痩せる)という兄に、「いーよ 無理して痩せなくても」という妹。その心は、痩せてモテモテになったら兄がどこかに行くかもしれないと思うからだ。

 それにしても、二人の関係はなんなんだろう。二人とも独身のようだから、片方の結婚相手のきょうだいというわけではないようだ。ふたりのきょうだいが結婚しているということも考えられるが、それだったら男女で同居しているというのも無理があるだろう。一番しっくりくるのは、少なくともどちらかが、養子だという場合だ。でも本当のところはどうなんだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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