AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」 | |
福島美智子,福島万莉瑛 | |
実務教育出版 |
読解力とはなんだろう。本書は読解力=語彙力+要約力としており、それらの磨き方を述べている。そのツールとして勧めているのがマッピングという技法だ。
振り返って、自分の小学生時代を思い起こせば、「読解力」という言葉自体聞いたことがない。そういった概念を教師が持っていなければ、生徒に教えようがないだろう。要するにそのような教育は行われていなかったということだ。確かに登場人物の気持ちなどを聞く問題はあったような記憶があるのだが、どうでもいいような問題だったと思う。
正直大学入試に際しても一番勉強しなかったのは国語(現代文)だ。当時は、国語なんて勉強のやりようがないと思っていた。今なら、国語は読解力を付けるのがその目的の大きな部分を占めるというのは分かるのだが、田舎の公立の学校で高校まで来てしまったので、教師自体もそれを頭の中に入れているようにはとても見えない。いきおい、国語は教科書を読んでお茶を濁すようなものになりがちだ。
もし小学生のころから「読解力」ということを頭に入れて学んでいたらと思うと残念である。
☆☆☆