文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

太陽系の科学の勉強

2010-03-31 19:47:48 | 放送大学関係
 今日は、さっそく放送大学の教材「太陽系の科学」を読んでみた。なかなか面白い。特に印象に残ったことを纏めて見よう。

 海王星の外側には、多くの小さな天体が存在し、「太陽系外縁天体」と呼ばれており、実は冥王星もその一つ。太陽系は、冥王星の向こうに10倍以上も広がっているのだ。

 ケプラーの法則1.惑星は、太陽を焦点の一つとする楕円軌道を動く。2.太陽と惑星を結んだ線分が単位時間に覆う面積は、各惑星で一定。3.(公転軌道の平均距離)^3/(公転周期)^2の値は、各惑星で一定。

 地球の中心部は、固体の金属鉄からなる内核とその外側の流体状の金属鉄からなる外核からなっている。400万気圧で6000~8000Kの世界だ。映画コアのように、地球の中心に向かって行くなんて不可能だ。金剛番長でも無理! (金剛番長、連載終わって残念!)

 地球の核の外側から地表近くまではマントルという岩石質の流体が対流している。核の熱により、マントルは上昇し、海嶺やホットプリュームが生まれる。一方、陸のプレートの下に沈み込んだ海のプレートは、コールドプリュームとして、核の方へ沈んでいく。

月の起源として、現在最も有力なのは、「巨大衝突説」。初期の地球に巨大な天体が衝突し、多数の破片が地球の周りを回るうちに月へと成長していったというもの。

まんまるな月を「満月」というように、宇宙から見たまんまるな地球を「満地球」というのか。ちょっと言いにくい。

 太陽系探査において、日本の誇れるものは、月周回衛星「かぐや」と小惑星探査機「はやぶさ」だ。「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」の表面の物質を採取し、今年の6月地球に帰ってくる予定だ。宇宙科学の発展のため、無事に帰って欲しいものだ。

 地球や宇宙に関することはスケールが大きくていい。趣味としては最適かもしれない。

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放送大学の残りの教材到着

2010-03-29 21:00:15 | 放送大学関係
 ちょっと前に、放送大学の教材の第1弾が届いたことを記事に書いたが、今日帰ってみると、残りの「太陽系の科学(’10)」のテキストが到着していた。しかし、レポートの方は、まだできていない様で、今回も同封されていなかった。まあ、同封されていたとしても、すぐには手をつけられないので、別に問題はないのだが。

 テキストを、例によってパラパラと眺めて見ると、なかなか興味深そうな内容のようだ。最近、宇宙科学や地球科学に少し興味が出ているので、さすがに仕事とは全く関係ないのだが、趣味として極めて見ようか。

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放送大学の教材到着

2010-03-23 19:47:39 | 放送大学関係
 他の人のブログでは、放送大学の教材が届いたと言う記事がたくさん掲載されていたが、やっと私のところにも届いた。今回申し込んでいた放送授業は、「問題発見と解決の技法(’08)」と「太陽系の科学(’10)」の2科目であったが、後者は教材作成が遅れているようで、今回届いたのは、前者のみであった。

 さっそく届いた教材をパラパラとめくってみると、既に知っていることがかなりある。試験のことを考えると楽な半面、少し物足りなさも感じる。でも、技法と言うのは、知っているだけでは役にたたないので、機会あるごとに出来るだけ使って、本当に身につけなくてはならない。テキストの内容は、「基礎科目」ということもあり、かなり基礎的なものなのだが、案外きちんと身についている人は少ないのではと思う。


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放送大学の受講科目決定と授業料の振り込み

2010-03-11 19:48:00 | 放送大学関係
 もう昨日のことになるが、放送大学の来年度1学期の受講決定通知とそれに伴う「振り込め用紙」が来ていた。申請通り、以下の放送授業、面接授業とも各2科目の決定である。

(放送授業)
・問題発見と解決の技法(’08)
・太陽系の科学(’10)

(面接授業)
・環境と化学
・心理統計入門

 今日の昼休みに、さっそく近くの郵便局から振り込んできたが、よく見ると、コンビニでも降りこめたようだ。昼休みにあわてて振り込まなくても、帰りにコンビニで振り込めば良かった。

 それはともあれ、毎回科目を登録するときは、完璧に身につけようと決心するのだが、レポートを出すときと試験前に慌てて勉強するというのはちょっと悲しい(笑)。
 それでも、飽きもせず、こんどこそはと毎回思うのであるが。

 いずれにしても、何かを身につけようと思ったら、まずはテキストを何回も読み返すと言うのが基本だ。そして、数式があれば、自分でそれを追っていく。分からないロジックがあれば、自分で考えたり調べたりする。専門用語は、たいてい説明が出てくるが、出てこない場合は調べる。一番いいのは、それを何かに応用してみることだ。テキストが届いたら、まずは早い時期に、全体を一読してみよう。

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ビジネス・キャリア試験の自己採点

2010-03-10 21:08:05 | 資格試験受験関係
 「中央職業能力開発教会」のホームページに、この間のに日曜日に受験した、「ビジネス・キャリア試験」の解答が掲載されていたのでさっそく自己採点してみた。受験時の記事に書いたように、申し込んだのは、「経営情報システム2級(情報化企画)」と「経営情報システム3級」の2科目だったが、結局後者の「経営情報システム3級」だけしか受験しなかった。

 自己採点の結果は38/50。合格基準が6割だから、まず大丈夫のはずだ。これで、81個目の資格試験合格を期待できる。

 これまでに合格した資格試験等⇒こちら


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続・理系と文系

2010-03-09 19:08:00 | オピニオン
 ツイッターに、「理系」と「文系」のレッテル貼りに関する投稿があったので、賛同のつもりで、「理系と文系は2元論ではないですね」と、以前のこのブログでの記事「理系と文系」のリンクを貼ってリプライしたところ、思わぬ反論をもらい少し戸惑った。

 反論は次の2つだ。

1.二元論でないことは同意ですが、一軸でもないと思いますよ。(s_iwk氏)

2.「学問の種類には、『理系』と『文系』の区分は存在する」という話に賛成しかねます。数学は一般には理系に分類されますが寧ろ文系に近いとさえ考えます。( actuary_math氏)


 残念ながら、お二人とも、モデルを使った論理というものについて理解不足だと言わなければならない。モデルとは、ついこの間、本ブログ記事、「書評:論理の方法」に書いたように、「本質的なものだけを強調して抜き出し、あとは捨て去ったもの」である。そして、現実から何を「抽象」して何を「捨象」するのかは、何を論じたいかという目的に応じて、適したものを選ぶことになる。

 まず最初の反論に関してだが、「理系と文系」の記事で、主張しようとしたことは、人に「理系」だの「文系」だのというレッテルを貼ろうとする馬鹿らしさなのである。そもそも、人の能力は何軸だといっても、誰もそんなことは分からないだろう。ここで言っているのは、人の能力は2元論では片付けられないことを説明するために、もっとも簡単な1軸のモデルを使っているだけである。わざわざ、誰も何軸あるかもわからないような、多軸モデルを持ちだす必要はないだろう。

 次に2番目の反論についてである。これも学問については、そういった区分はあるだろうということで「「文学」や「歴史学」は文系で、「物理学」や「化学」は理系というのは異論のある人はほとんどいないのではないだろうか」と典型的な例をあげている。しかし、これも理系学問と文系学問があることを説明するモデルなのだ。ここで気付かないといけないのは、これらの積集合のようなものがあることは否定されてないということだ。論理学の初歩だと思うのだが。学問に学際的なものがあるのは当然のことだろう。それに、誰も「数学」は理系だなんて一言も書いていない。

 いずれにしても、どちらの反論も、「理系と文系」の記事の本質なところをついたものではない。しかし、世の中には、このような例をよく目にする。モデルを使った論理と言うものをもっと学ぶ必要があるのではないだろうか。

(追伸)
・数学は「カモノハシ」と書いたところ、s_iwk 氏より、「分かりませんよ、そんな例え。積集合と言われた方がまだわかる。」とコメントがあった。カモノハシはご存じのとおり、哺乳類に分類されているが、卵生で、爬虫類に近い特徴を持っている。これは、数学の特徴とよく似ているのではないだろうか。分からないのは仕方がないが、こういったことにピンと来るのが教養というものだろうと老婆心ながら忠告申し上げたい。

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ビジネス・キャリア検定試験受験

2010-03-07 17:28:42 | 資格試験受験関係
 
 今日は、「ビジネス・キャリア検定試験」の受験日だった。

 申し込んでいたのは、「経営情報システム2級(情報化企画)」と「経営情報システム3級」の2科目でそれぞれが、午前と午後に実施される。ところが、昨日あまり寝付けなかったためか、朝どうも頭が重い。どうしようかと迷ったが、結局また寝てしまい(苦笑)、午後の「経営情報システム3級」だけ受ける羽目になってしまった。生涯目標100資格まで、あと20なのだが、相変わらずモチベーションがもう一つだ。今回の試験にしても、テキストも読まず(そもそも買ってない)、ぶっつけ本番である。まあ、限られた時間の中で、既存の知識をもとに、推論していくということでは、これでも、結構頭の体操にはなるのであるが。

 ところで、試験の方であるが、自分の専門外については、大体上から2つ目のレベルの試験を受けるので、3級と言うのはほとんど受けないのであるが、受験料が2級よりも安いということもあり、午前にうけるつもりの試験の補完的な感じで受けようと思ったのだが、結局受けたのはこちらだけとなってしまった。3級とたかをくくっていたのだが、実際受験してみるとなかなか手ごわい。分野が幅広い上に、細かなテクニック的なものから、経営戦略に関係しそうなことまで、レベルの差がすごい。6割程度が合格ラインのようだが、さてさてどうなることか。1時間位で帰るつもりだったのが、問題を読むのにも時間がかかり、結局答案を出すまでに、1時間30分かかってしまった。やはり、まじめに試験を受けようとすれば、テキストはちゃんとそろえないといけないか。(当たり前か)

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書評:低炭素エコノミー

2010-03-06 09:21:50 | 書評:ビジネス

 地球温暖化問題については、近年盛んに話題になるが、本当にこの問題を理解している人は案外少ないのではないかと思う。この問題は、単に地球環境のみならず、経済成長の問題やエネルギー問題とも大きく関連してくるのであるが、どうも経済学関係のアプローチの方がよく目に入り、科学技術的な観点も含めてこれらを鳥瞰的に眺めたものはそれほど多くは見かけないように思う。この「低炭素エコノミー」(茅陽一/秋元圭吾/永田豊: 日本経済新聞出版社)は、科学者の目から温暖化問題を解説した稀有な一冊だろう。

 まず、温暖化の影響であるが、よく言われている海面上昇問題の他にもう一つ大きな問題として、世界の海洋に存在する水の大循環への影響がある。この大循環があるおかげで、ヨーロッパは凍りつかなくても済んでいるのだ。ところが、この大循環の速度が、大西洋で50年前に比較して20%鈍化しているらしい。しかし、この話は、一般にはそう知られていないのではないだろうか。

 しかし、それでは温暖化をどう食い止めるかは非常に難しい。冒頭に述べたように経済成長の問題やエネルギー問題とも大きく関連しているからだ。鳩山首相(注:初出当事)は2020年の温室効果ガスを1990年比で25%削減という、とんでもない目標を公言したが、残念ながらこの本は、その前に出版されているので、当然そのことには触れられていない。その代わりに1996年にEUが行った2℃提案についての実現性について検証している。この案は、温度上昇を、産業革命以前に比べて2℃以内に抑えようという提案であるが、著者らは、実現性を明確にしないままトップダウンで出て来た案で実現不可能であるとばっさり切り捨てている。なぜなら、この案を実現するためには、21世紀後半で世界のエネルギーの大部分はバイオマスに転換され、発生する二酸化炭素はCCS(Carbon Dioxide Capture and Storage)により地下貯留することが前提になっており、バイオマス燃料のために世界の可耕地の2倍の面積が必要になってくるというのだから。

 ここで、ひとつ本書中に掲載されている数式を紹介しよう。

 CO2=CO2/E×E/GDP×GDP

 と言う式である。この式自体は単に左辺を右辺のように書きなおしただけであるが、ここから次のようなことが分かる。

 すなわち、CO2を減少させるには、エネルギー当たりのCO2を少なくするか、CDP当たりのエネルギー効率を良くするか、GDPそのものを減らす(経済成長をマイナスにする)ということが必要だと分かる。しかし、後ろの2つは厳しい。既に日本のエネルギー効率は世界のトップクラスだし、デフレを騒いでいる現状で、GDPを減少させることなど不可能だろう。残るはエネルギー当たりのCO2を少なくするしかないのだが、これも、本書で述べられているように、原子力が急激な発展時期にあるか、天然ガスのような低炭素資源が大幅に利用可能となる必要があるだろう。太陽電池のような再生可能エネルギーにしても、問題となるのはコストだ。再生可能エネルギーはそれ自体のコストだけではなく、出力が不安定なため、電力系統に繋いだ場合の対策費用が必要になってくる。これが、結構大きいのだが、このこともあまり知られていない。こういったことを考えるとコスト的にも期間的にも「2020年の温室効果ガスを1990年比で25%削減」というのは空想の世界としか思えない。

 加えて、その対策の必要性の根拠とされるIPCCの見解も拡大解釈されていることがあると言う。この本の結論としては、「排出削減費用とその対策の現実性をよく吟味したうえで、削減目標を検討せざるを」得ず、「対応を誤れば、莫大な排出削減費用負担も、負の遺産として、めぐって招来世代に引き継がれることになるかもしれない」ので「バランスのとれた目標こそが重要である」(「 」内は本書から引用)ということだろう。正に同感である。

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書評:論理の方法

2010-03-01 07:00:00 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
 小室直樹氏による「論理の方法」(東洋経済新報社)、非常に示唆に富む書である。

 小室氏は、元々数学を専攻していたが、大学院から経済学に転じ、更には政治学までも学んだ非常に幅の広い学者である。以前は、テレビでも時折見かけ、そのユニークな言動でも知られていたのだが、最近はまったく見かけないので残念に思っている。

 この「論理の方法」は、副題に「社会科学のためのモデル」とあるように、論理を自由自在に使いこなすためには、モデルをつくってみることが重要だということを、社会科学の様々な分野について、事例を示しながら解き明かしたものである。モデルとは、著者が述べているように、「本質的なものだけを強調して抜き出し、あとは捨て去ったもの」だ。すなわち、現実の世界から「抽象」と「捨象」をして作りだしたものなのである。現実はそのまま扱うには、あまりにも複雑すぎる。だから多くの先賢たちは、現実から「抽象」と「捨象」の結果であるモデルを抜き出して、論理を構築してきたのだ。

 しかし、ひとつ気をつけなければいけないのは、モデルは万能ではないということである。論理を展開するために、本質的なところを抜き出しているのだから、当然適用限界がある。本来の目的以外のところに、同じモデルを使っても、有用な結論は出てこない。

 このことは、理工系の人間は直感的に理解している。例えば、電気回路では、高周波領域の等価回路と低周波領域の等価回路は全く異なっており、これを入れ替えて使えば、まったくナンセンスな結論しか出てこないことは常識と言って良い。また、物理学における数学モデルについても、方程式を解くと、物理的に意味のない解が出てくる場合があることも知っているのだ。しかし、社会科学においては、必ずしもそのことが十分に理解されているとは言い難いだろう。モデルとはひとつの仮説なのである。そのことを理解せずに、宗教的帰依感を持って、モデルを絶対視する、そんな傾向はないだろうか。

 この本で紹介されているモデルは、古典派からケインズに至る経済学モデル、マクス・ヴェーバーによる宗教モデルと資本主義に関するモデル、丸山正男の日本政治モデル、平泉澄の日本歴史モデルと非常に幅広い。内容については、私も専門外と言うこともあり、必ずしも十分に理解できたとは言い難いのであるが、モデルを使った論理構築というものの有用性を再認識すると共に、著者の学問の幅広さ、奥深さもうかがえるような一冊である。


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