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文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

ゲーム内の婚約破棄された令嬢に声が届くので、浮気王子を毎日断罪することにした

2025-03-29 18:13:47 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 「君との婚約は破棄する!」これは乙女ゲー「ティンクル★ストロベリー 真実の愛の行方」の中でこの国の第一王子で王太子のマーク・デルクンドが侯爵令嬢シャルニカ・エーメイリオスに王立学園卒業式のパーティという公式の場で投げかけた台詞だ。

 婚約破棄の理由が真実の愛を見つけので、ミルキア・アッパハト子爵令嬢と結婚するというものである。要するに只の浮気でありシャルニカには何の落ち度もないのだ。

 王太子というと、この手の小説はだいたい禄でもない人物が出てくるのだが、この話もそれに違わない。

 しかし、よくあるようにシャルニカは転生者というわけではない。ゲームをしていた鈴木まほよが、自分も同じような体験をしているということで、ゲームの外からシャルニカにアドバイスを送るというもの(なぜか干渉できる)。もっともシャルニカは、まほよのアドバイスを女神ヘカテの神託と思っているようだ。このように転生者ではなく外からゲームの世界にアドバイスできるというのがまず1つ目の面白いところだ。

 結局マークとミルキアは、断罪され、辺境の一代男爵として廃嫡・追放されることになる。そしてシャルニカは、新しく王太子となったリック・デルクンド第二王子の婚約者となるのである。

 これで終わりかと思ったら、マークとミルキアはその後何度もやらかし、その度に断罪されるが、最期には地獄に落ちてしまう。それでもやらかそうとしているのだが、結局何かやらかす度に「ざまあ」されてしまう。このように「ざまあ」が1度で終わらずに何度も繰り返されるというのが、2つ目の面白いところである。この「ざまあ」ぶりがなんとも痛快なのだ。
☆☆☆☆
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落日のパトス 17

2025-03-25 10:21:37 | 書評:その他

 艶々さんによる、駆け出しの漫画家藤原秋と高校時代彼の教師だった仲井間真(旧姓祐生)との禁断の愛を描いた落日のパトスもこれで17巻。

 秋の住むアパートの隣の部屋に偶然引っ越して来た真。そして2人の交流が再び始まる。しかし真は人妻。秋はたまたま彼女のを痴態(要するに夫婦生活ですな)を目撃してから、妄想にふけるが、どうも歳の差婚ということもあり真は欲求不満気味。何かと自家発電に励んでいる。その嬌声を隣の部屋で聴く秋はますます妄想にふける。いや妄想だけではない。最後の1線こそ超えてはいないものの、結構エロいことをやっている二人。そう艶々さんの芸風?は、やりそうなのに1線を超えるまで引っ張るのだ。でも結局は最後は1線を越えてしまうので、この作品もそういった流れになるのだろうか?

 こう書くと、エロ一辺倒のように聞こえるが、結構ギャグが入っておりそれが結構面白い。この17巻では真が昔の水着(ビキニです)が入らないのに無理やり着ているシーンがとにかく笑える。もちろん水着は悲惨なことに。そしてダイエットしようとプールに行くのだが、その恰好が競泳用の水着(現代の主流の露出の少ない奴)。おまけに泳ぎが、運動量はすごいが、泳ぎ方はむちゃくちゃ。こういったところも気に行っている。
☆☆☆☆






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転生魔女の気ままなグルメ旅~婚約破棄された落ちこぼれ令嬢、実は世界唯一の魔法使いだった「魔物討伐?人助け?いや食材採取です

2025-03-21 21:10:13 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 主人公は正式名マリー・フォン・ゴルドー(以下マリー)という公爵令嬢。王太子のルグニスと婚約していたが、パーティの際に突然二卵性双生児の妹グリージョに非道を働いていたという理由で婚約を解消され、国外追放を言い渡される。もちろんマリーはそんなことはしていない。すべてグリージョの嘘である。グリージョは自分が王妃になりたいのでそんな嘘をついて姉を陥れたのだ。王太子なら、ある程度裏を取るのも難しくないと思うのだが、グリージョの嘘をそのまま信じたのだろう。この時点で王太子はバカだと思うが異世界ものにはよくある設定だ。

 この世界は異世界であるが、魔法が極端に衰退している世界である。ただし治癒魔法だけが法術と名を変えて残っていた。そしてマリーは法術を一切使えない「落ちこぼれ令嬢」と見做されていた。一方、妹のグリージョは次世代の大聖女と見做されていた。王太子ルグニスは、法術の使えない「落ちこぼれ令嬢」と次代の大聖女を交換したかったのだろう。

 ところが、マリーは婚約破棄を告げられたときに前世の記憶を取り戻す。ラブマリー時代に人々を絶望に陥れていた魔王デスデモーナを討伐し、彼女は魔女神と二つ名つけられた大魔法使いだったのだ。そして今のマリーは、あの時代より潤沢な魔力をその身に宿していた。法術を使えない代わりに、上位互換ともいえる莫大な魔力を持つ唯一の魔女だったのである。そしてグリージョの法術は、マリーの魔力によって強化されていたにすぎないのである。

 もちろん「ざまー」的な展開になるのだが、最強の魔女マリーは婚約破棄をこれ幸いと旅に出る。途中で獣人の少年カイト(特技料理)と悪魔のオセ(特技毒や調味料の生成)を道連れに色々なところを旅するという話である。もはや王国には何の思い入れもない。実は彼女を動かしているのは美味しいものを食べたいという食欲だけなのであるが、周りはそれをツンデレだと勘違いして、どんどん信者?が増えていく。この勘違いぶりがなんとも面白い。
☆☆☆☆
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ゆるキャン△ 10,11

2025-03-18 17:19:29 | 書評:その他


 静岡県浜松市から山梨県身延町に引っ越して来た各務原なでしこ。この物語は、なでしこが入った本栖高校で出会った仲間たちとゆるゆるキャンプ活動をしていく物語である。主な登場人物はなでしこが入った「野外活動サークル」(通称野クル)仲間の大垣千秋(一応野クルの部長)、部員の犬山あおい、部員ではないがソロキャンパーの志摩リン、帰宅部の斉藤恵那、野クルの顧問の先生でお酒大好きグビ姉こと鳥羽美波、なでしこの姉の各務原桜、そしてなでしこの幼馴染で浜松在住の土岐綾乃だ。

 10巻では恵那が千秋の髪を切ることになるが、千秋の髪で結構遊んでいるのがなんとも笑える。

 そして10巻11巻のメインは、大井川になでしこ、リン、綾乃の3人でキャンプに行くというもの。大井川に決めたのは、浜松と身延の真ん中あたりだという適当な理由だ。なでしこは公共の交通機関で、リンと綾乃はバイク乗りなのでそれぞれの愛車で行き、キャンプ場で合流することになる。寡聞にして知らなかったが、大井川上流には吊り橋が多くかかり、観光スポットにもなっているらしい。

 ものすごい美少女が登場するわけでもないが、可愛らしい少女たちが、わいわいがやがや言いながらキャンプ活動をしていく様子は見ていて楽しい。
☆☆☆☆




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3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ

2025-03-14 21:27:47 | 書評:その他

 著者の下村さんは、小児科看護師で育児アドバイザーである。下村さんの長男は灘中、次男は滝中に合格したという。灘中は有名だろうが、滝中というのは愛知県にある東海地方でトップクラスの学校だと言う(私も寡聞にして滝中は知らなかった。何しろ小学校から大学院修士課程まですべて国公立の学校に通ったので、あまり私立の学校には詳しくない)。そんな下村さんが語る子育て論。

 皆さんはこんな言葉を知っているだろうか? 「丸い卵も切りようで四角」。タイトルに「声かけ」とあるように、声かけは大切だが、正しい声かけをしないと逆効果になってしまう。そうその心は同じだとしても、子供に自主性、親との信頼関係を築くのはどう言えばいいのか。そういったころを事例を挙げながら示していく。

 いくら自分の子供だからといって押さえつけるようなことを言ってはいけない。それでは反発を招くだけだろう。子どもが自発的にいろいろなことをやらないと意味がない。子育て真っ最中の人たちにはそのために必要なヒントが沢山詰まっているように思える。

 なお、本書は著者が本書を刊行するにあたって、企画・協力した吉田さまからのいただき物です。お礼申し上げます。
☆☆☆☆
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かなたのif

2025-03-14 07:00:53 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 これは二人の少女、遠野香奈多(とおのかなた)と今井瑚子(いまいここ)に起こった不思議な物語。

 瑚子は、香奈多が鍵を落としたのを拾ったのがきっかけとなり香奈多と出会い仲良くなる。瑚子は自分は藤浜中1年B組だと言う。しかし。香奈多も同じ藤浜中1年B組なのに、そんな子はいない。

 香奈多は、多動の傾向があり、クラスで浮いている。専門の医者に見せれば、きっと何かの病名をつけられるだろう。瑚子も友達がおらず、家の近所に住んでいる黒猫をモデルにドコカの話を作っている。その設定は、ドコカが「虹のしずく」を探して、夢の世界を渡り歩いているというもの。「虹のしずく」を手に入れると、なんでも願いが叶うのである。

 このifというのは、ダブルミーニングのようだ。一つは、イマジナリー・フレンドの略。要するに心が作り出した架空の友達である。そしてもうひとつは、英語そのもの意味、「もしも」ということだ。もしもこうだったらという世界。こういった世界は無限にあるというもの。実は二人は別々の世界に住んでいた。本来は交わることがない別世界。そして2人の相手は、それぞれの世界で死亡しているのだ。この物語は香奈多と瑚子のパートを繰り返しながら進んでいく。

 こういったものを哲学の分野では可能世界論というようだ。ただ可能世界の解釈にも色々あるようだ。私は理系で学んだ人間なので、マルチバースと言われた方がなじみがある。要するに私達の住むこの宇宙以外にも無数に宇宙があるというもの。もしかしてラノベなんかによくある「異世界もの」はこの流れを汲んでいるかもしれない。いずれにしても証明するような手段があるとは思えないので、あまり議論しても、空論のうえに空論を重ねた結果しか出ないだろう。

 可能世界論まで持ち出したのは、きっと作者は、この世界には可能性は無限にあるのだと言いたいのだろう。そして2人はそれぞれの世界で新しい可能性と共に生きていくのだ。]
☆☆☆☆
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地獄少女 (2)

2025-03-08 17:46:50 | 書評:その他

 この作品はテレビアニメをコミカライズしたものである。ただ漫画化されたのは、企画が停滞されたころもあり、アニメ化に先立ってのことであるらしい。だから漫画がアニメ化されたものだと思っている人もいるだろうが、実態はアニメの企画が先で、それに基づいて漫画化されたものである。

 漫画を担当した永遠幸さん。何と読めばいいのだろうと思っていたのだが、色々調べてみると「エトウミユキ」と読むらしい。なるほど、言われてみれば、確かにそのように読める。

 ストーリーの方だが地獄少女閻魔あいが悪人を依頼に基づき地獄に落とすというもの。依頼者は午前0時に地獄通信にアクセスし、そこに誰を地獄に落としたいかを書き込めば良い。その代わり「人を呪えば穴ふたつ」で自分も死後地獄に落ちる。胸には契約の刻印が刻まれるのである。しかし胸にそんなものをつけては、登場人物はまだ中学生なので体育の時間なんかのときに困ると思うんだが。

 この2巻の途中からはすこし地獄へ落すシステムが変わっているようだ。以前は地獄通信に書き込めばよかったのだが、途中からは糸を結んだ藁人形を渡し、その糸を引き抜いて初めて、相手を地獄に落とす契約がなったということになる。これは、自分も死後地獄に行くことになるので、最後によく考えようという小さな親切か。

 掲載誌が「なかよし」という少女向けの漫画雑誌の為か、閻魔あいや地獄通信にアクセスするのは中学生少女が多い(おまけに美少女)。そして画風が少女漫画向けで可愛らしいのだが話の方は結構ハードだ。このギャップがなんとも言えない。

 でも。中学生美少女から「いっぺん死んでみる」なんて言われて喜ぶのは。特殊性癖といわれてもしかたがないだろうな。
☆☆☆☆

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中春こまわり君 1,2 

2025-03-06 16:07:01 | 書評:その他

 こまわり君といえば、かって少年チャンピオンで大人気だった漫画「がきデカ」の主人公だ。こまわり君とみんなから呼ばれている少年警察官が、その変態振りを発揮していくというギャグ漫画である。このこまわり君、大人になって立派な?警察官になるのかと思いきや、なんと電気メーカー「金冠生生電器」の営業マンになっている。そして逆向小学校の同級生で優等生だった西城君もなぜか同じ職場にいる。肩書は特にないので、二人とも平社員のようだ。そして2人ともアラフォーの中年になっている。

 変態こまわり君はともかく西城君はもっと出世していると思ったのだが。そしてこまわり君、変態のくせに妻子持ちなのだ。変態のくせに(ここ強調)決して妻との関係は悪くはないが、妻とこまわり君の母親の仲は最悪。

 この中年版を読むといろいろと分かることがある。まず小学校で同級生だったモモちゃんは西城君の妻になっているということ。そしてモモちゃんの双子の妹であるジュンちゃんは、こまわり君にさえダニと呼ばれるような碌でもない男に引っ掛かり、碌な人生を送っていない。碌な人生を送っていないということでは、こまわり君たちの小学校の担任であったあべ先生も同様。やはり変な男と結婚して離婚し、酒の飲み過ぎで肝臓をやられ、こまわり君とは病院で再会したという設定だ。

 こまわり君、当然ニックネームだと思っていたが、彼の本名は山田こまわり。なんとこまわりというのが名前だった。名字が山田というのは初めて知った。

 こまわり君の変態ぶりはあいかわらずだが、中年になって結構パワーダウンしているようだ。小学生の時は使えて中年の今は使えなくなった技?もあるようだ。「がきデカ」連載時は変態振りだけと言っても過言ではないが、この中年版では変態ぶりばかりではなく、名探偵ぶりもみせており、結構ペーソスも伝わってくる。
☆☆☆☆
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放課後探偵団

2025-03-05 00:27:33 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 本書は学園ミステリーのアンソロジーである。最初に断っておくが学園ミステリーなので、殺人事件など起こらない。登場人物たちが挑むのは、学園で起こったちょっとした謎。普段はあまりアンソロジーは読まないのだが、相沢沙呼さんの作品が入っているので手を出してみた。私は気に行った作家の作品は一気に読みたい方であるが、他にもお気に入りの作家を見出すチャンスかもということもある。

 収録されているのは次の5人の作家による5つの短編。
1.似鳥鶏 お届け先は不思議を添えて
 映研所蔵のVHSテープをDVD化すると言うので段ボール3箱分送ったのだが、そのうち一箱分のVHSテープが伸びてぐちゃぐちゃになり再生不能になっていた。なぜ?

2.鵜林伸也 ボールがない
 一年野球部員が、ノックに使ったボールをひたすら探すという話。鬼監督が一年生部員にボールを探させるが見つからない。
 
3.相沢沙呼 恋のおまじないのチンク・ア・チンク
 サンドリアンシリーズの短編が収録されている。バレンタインのチョコがなぜか教室の先生の机の上に集められていた。義理チョコも、本命チョコも。

4.市井豊 横槍ワイン
 他は高校時代の話だが、これは大学での話。同好会で撮影した映画の鑑賞会の最中、メンバーの女学生がワインをかけられた。犯人は誰?

5.梓崎優 スプリング・ハズ・カム
 高校卒業後15年目の同窓会に集まったかっての同級生。実は彼ら彼女らの卒業式の時に、「仰げば尊し」を流すはずが「燃え北」という曲が流れた。しかし放送室はもぬけの空。「燃え北」というのは昨春の学園祭用に放送委員会が作ったロック調の曲なのだが、なぜか受けてその後も流行していたものだ。ところが同窓会でタイムカプセルを開けると「犯人は私だ」と記載されたものが。残念なことに無記名。そこで推理が始まる。最後はちょとオカルッティックな終わり方だった。

 残念なことに、続けて読みたいと思った作家はいなかったが、相沢沙呼さん以外は寡聞にして知らない名前ばかり。でもやはりミステリーには大事件が付随して欲しいなあ。 
☆☆☆☆
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ゆるキャン△ 8,9

2025-03-01 13:05:59 | 書評:その他


 女子高生たちの繰り広げるゆるゆるキャンプ物語。やっと9巻目まできた。主人公(たぶん)は静岡県から山梨県に越してきた各務原なでしこ。彼女は本栖高校に入るのだが、そこで自ら入る野外活動サークル(通称野クル)のメンバーである大垣千明、犬山あおい。その他ソロキャンパーの志摩リン、帰宅部の斉藤恵那そして野クルの顧問の鳥羽先生が主な登場人物であるが、彼女たちとユルユルキャンプを行うというものだ。

 この8、9巻では伊豆キャンプの様子が描かれる。キャンプのメンバーたちがテストでキャンプを我慢するのだから、顧問のグビ姉こと鳥羽先生も3月まで禁酒するように千秋から言われる。これを律儀に守るのだから鳥羽先生も真面目だ。でもいざ伊豆キャンに行くとき、途中で温泉に入るのだが、ここで風呂上りにうっかりビールを飲んでしまう。キャンプのメンバーを車で運んでいる鳥羽先生だが、結局キャンプ場まで代行運転を頼むことになってしまう(飲んだら乗るなというころですな)。この辺りはグビ姉の面目躍如というところか?

 8巻では、リンの母親も昔バイクに乗っていたことが分かる。だからリンちゃんが原付で遠くまで行ってもそれほど過敏な反応はしなかったのか。リンちゃんそれにしてもリンちゃんの祖父はまだまだ現役のバイク乗りなのだが、ナイスシニアという感じだ。

 9巻では、この伊豆キャンについてきたあおいちゃんの妹のあかりちゃん。三四郎島のとんぼろを食べものと信じ込まされているのがなんとも面白い(とんぼろとは干潮時に道ができる現象)。

 鳥羽先生も、最初は顧問になると自分の時間が無くなるので、顧問はいやだと思っていたのだが、このころは完全に野クルに溶け込んでいる。しかし、顧問の野クルに所属してるのはなでしこ、千秋、あおいだけなのだが、リンや恵那、あかりの面倒も見ている、なんとも面倒見のよい先生になった。

 伊豆のジオスポットや名物などが紹介され、これを知るだけで、自分が旅をしている気分になりそう。
☆☆☆☆
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