文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

「職業:事務」の異世界転職!: ~冴えない推しキャラを最強にします~

2022-03-31 14:32:46 | 書評:その他

 

 

 主人公は、総合病院で事務をしている清原しいなという25歳の女性。彼女が働く病院が天羽会(あもうかい)病院というところに吸収合併されたが、昔から働いていた人間は皆辞めてしまった。彼女も結局は病院をやめ、自分がやっていたRPGのユグドラシル・サーガの義勇軍商人隊のマネージャーに転職する。

 普通は異世界に行くのは、トラックに轢かれて神さまに転生させてもらうのが定番なのだが、彼女の場合は違う。なんと隣に住んでいる栗栖おばあちゃんが、義勇軍の導きの魔女クリス。彼女の部屋を通ってユグドラシル・サーガの世界に行くことができるのだ。もちろん逆も可で、最期には現実世界で、しいなが大学院生をやっている場面がある。

 もう一つ、異世界ものでは神さまからチート能力をもらうというのが定番だが、しいなの場合は神様に合っていない。でもスキルあんかはしっかりある。彼女の持っているスキルは「エグゼル」。そうあの表計算ソフトのようなものである。それを他人と共有できるという能力もある。しいながそれを使って、在庫管理など義勇軍の問題を次々と解決しているのは、なんとも面白い。

 そしてRPG時代からの彼女の押し、魔法剣士ヴァルドロイ。ちなみにしいなの初恋の相手らしい。そんなリアルヴァルドロイがいる世界なのだが、二人の仲はどうなるのかな。どうもしいなが尻に敷きそうなのだが。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました (1)

2022-03-29 09:47:11 | 書評:その他

 

 

 主人公は、魔導師(ソーサラー)のターニャ・アルテミシオフ。なんと、幼馴染で一緒にパーティを造ったリーダーのライアン・ダースから、女であるという理由にもならない理由でパーティを追放されてしまう。それ以外にも、報酬の分け前で差別されていた。女性はパーティの花として回復術師(ヒーラー)になるのが普通である。おまけに、女性のアーマーは、「魔力の感受性を高めるために、なるべく肌を露出するのが好ましい」(p58)という出鱈目な理由で、着用者が恥ずかしがるくらい露出度が高い。

 もちろん現代社会なら、立派なセクハラになるのだが、ここは異世界。そんな理屈が一般に浸透してしまっている。ターニャはヤケクソで、大荒野で大魔法をぶっぱなしていたが、その時、伝説の大魔女ラプラスが300年もの間封印されていた岩山も吹き飛ばしてしまった。つまり伝説の大魔女ラプラスが復活してしまうのだ。もちろん魔女なのだから女性である。決して女装したオッサンではない。大魔女というと怖いイメージが湧くが、このラプラス、美女のうえ、どうもターニャのことが気にいったみたいだ。

 二人は、パーティを組んで、ランキング戦でライアンたちをボコボコにしようとするのだが、二人の能力はどちらもSランクとものすごく高い。このままでは、パーティはSランクパーティとなってしまう。異世界もので、冒険者登録をすると、どれだけ実力があっても一番下のランクからはじめるというものが多いが、この作品では実力相当のランクから始められるようだ。この辺りは現実的で評価できる。実力関係なしに、一番下のランクからというのは、大学生に小学校の内容からやらせるようなものだ。あまりにも形式主義だといえよう。しかしランキング戦にはCランク以下のパーティしか出られない。果たして、二人はどのようにして、ランキング戦にでるのか。

 そして皇室魔道学院の入学試験で行われていた女性差別。二人が学院理事連中にするお仕置きとは。さてさて二人は、女性に対して偏見の強いこの世界でどう生きていくのだろう。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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秋田大学の学習単位認定問題が返ってきた

2022-03-28 16:14:45 | 秋田大学通信教育

 先に提出した秋田大学通信教育の学習単位認定問題等が返ってきた。これで11単位と修了に必要な単位は視たしたことになる。科目と成績は下記の通り。

〇学習単位認定問題

・応用地質学 100A

・地球化学 90A

 

〇報告課題

・鉱物学98A

 

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社畜サキュバスの話

2022-03-27 09:09:08 | 書評:その他

 

 この話を一言で表せば、社畜男性・黒木勤と社畜サキュバス・りりとのラブコメだろう。少子化のため、日本社会も悪魔会も、どんどんブラック化が進んでいる。

 黒木は、毎日ブラックな会社で働いており、りりがお仕事(精気を集める)の最中に良質な童貞の匂いを嗅いだことが二人のなれそめである。それにしてもなんやねん「良質な童貞」って、あんなものに良質かどうかという区分があるのか。まあ、30歳まで「童貞」を貫けば魔法使いになれるらしいが(笑)

 りりさんは、ツンデレなのだが、だいぶデレよりのようだ。とにかく、サキュバスなのに、しょっちゅう恥ずかしがる。それがとっても可愛らしいのだ。でもファッションセンスはないみたいだ。それにりりさんは、職場(もちろんサキュバスの)でいい上司や良い同期に恵まれ、とってもブラックな職場には見えないのである。

 この作品は元々SNSに掲載されていたらしい。最近は、結構こういう作品がある。画力やストーリー作りに自信がある人は、こういった道もあるのだ。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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マンガでわかる 痔の治し方

2022-03-25 08:32:37 | 書評:学術教養(科学・工学)

 

 本書は、痔主の1級建築士で漫画家のヒヅメさんと肛門科専門医の平田肛門科医院院長の平田雅彦さんにいろいろ聞くという形で展開していく。もちろんタイトルの通り漫画仕立てになっている。

 ヒヅメ氏は、その職業がら座っての作業が多い。そのため切れ痔になってしまった。手術をして最初は快調だったのだが、また違和感を感じるようになり、痔の再発に怯える日々。

 なぜか下の病というのは、あまり人から同情されない観がある。性病しかり、痔しかりというわけだ。だから、病気になってもあまり人に話さない。痔主というのは思ったより多いのかもしれない。まあ、こんな主なんて誰もがなりたくないだろうし、そんな権利をもし人に譲れるとしたら、熨斗をつけて即譲り渡したいだろう。

 平田さんはその経験から痔の9割は自分で直せるという。そのためには生活態度を改める必要があるのだが、本書を読めば、どのような生活を送ればいいのか分かるだろう。大切なのは気長に、気軽に継続すること。短期的に効果の有無を判断してはいけないのである。本書には痔とはどんなものかから始まり、医者の選び方、痔になった時の食事方法やトイレの使い方、おしりにいい運動など、この壱冊を読めばあなたも立派な痔博士に(笑)。

 以外だったのは、痛くない痔があるということだ。本書を読む前は痔になったら、どんな痔でも痛いのだと思っていた。いぼ痔(内痔核)は、歯状線と言うところより内側にできるのだが、そこには痛みを感じる神経が無いということで痛くないらし。とにかく痔に悩んでいる人は一読あれ。書かれていることは基本的には生活改善に関することなので、やって損はないと思う。別に壺を買うようなことをする必要もないし(笑)。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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放送大学から2022年度1学期教材到着

2022-03-23 16:19:56 | 放送大学関係

 

 

 

 

 

 

 

 先般学費を振り込んだ、放送大学2022年度1学期の教材が先ほど届いた。何度か書いているが、今回の受講は、「ソーシャルシティ」と「感染症と生体防御」の2科目。まだ中を見ていないが、その前に秋田大学の「地球科学コース」の方をある程度かたずけたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 321 橋場の人魚

2022-03-23 15:54:49 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 

 タイトルは「橋場の人魚」だが、もちろん本物の人魚というわけではない。泳ぎが得意で、まるで「人魚」のようなことからつけられた二つ名である。ただし、つけられた者は、単に泳ぎが得意と言うだけでなく、人殺しもする犯罪者。平次に言わせれば化物である。まあ、昔の日本の人魚の絵を見ると、本当に化物のような絵があるのだが。少なくとも、マーメイドとかローレライなどと呼ばれていた者たちとは大分姿が異なる。

 さて事件の方だが、いつものように八五郎が平次のところにやってきて、橋場で質両替の組頭をやっている伊豆屋の息子・菊次郎(次郎と付いているが惣領息子)が土左衛門になって見つかる。ちなみに平次の自称ライバルである三輪の万七は、事件性がないとしてさっさと帰ってしまったらしい。さすがは平次の引き立て役。

 平次が乗り出したのは、菊次郎の許嫁のお夏から、菊次郎の死はとても事故死とは思えないとの訴えを聞いたからだ。このお夏、元は武家の娘で、親が死んでからは、伊豆屋に引き取られて将来は菊次郎といっしょにさせるつもりだったようだ。しかし、お夏は元武家の娘。しっかりしすぎてどうも菊次郎とは合わなかったようである。菊次郎は向島にある茶屋のお銀という女に溺れて、放埓三昧。とうとう座敷牢に押し込められてしまった。今回の事件は、菊次郎が座敷牢を抜け出して隅田川に漕ぎ出した時に起こったらしい。

 しかし、江戸時代の女性は泳ぐときに腰巻を巻いて泳いだという。さすがに腰巻を巻いて泳いだことなはいが、これだと、腰巻が足に絡んできて、ものすごく泳ぎにくくなるのではないのだろうか。

 この話では平次は銭を投げていない。銭形平次と言えば投げ銭がトレードマークなのに、銭形平次の捕物帳には、銭を投げる話の方が少ないくらいなのだ。でも平次が言葉で犯人をひっかけるのは面白いと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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任侠転生-異世界のヤクザ姫- (3)

2022-03-21 09:46:13 | 書評:その他

 

 主人公は、新宿の龍と呼ばれた、昔気質の老ヤクザ。背中に吉祥天の彫り物があるので、「暴れ吉祥」と二つ名がついていた。兄弟分の罠で命を落としたのだが、なんと異世界で王女、サナリア・リュー・ルンドブルグとして転生して無双する。つまり、おじいさんが、異世界で若い娘として転生したという訳だ。

 この世界には魔王や魔族がいる。そして逢魔(オーマ)という無茶苦茶に悪質な麻薬まで。習慣性があるうえ、取りすぎると、体の一部が変質してしまうのだ。

 この3巻のメインテーマは、サナリアとダニミエという街を支配しているダニミエ商王補佐官のエミル・ユンカースとの闘い。

 絵は特徴的だが、姫さんなかなかの美少女である。王女ということもあり、ちゃんとした格好をすれば見かけは見目麗しい深窓の令嬢。でも中身はバリバリの武闘派なのだ。何しろ、基本的には拳(こぶし)で解決する。この見た目のギャップや美少女がヤクザ言葉でしゃべっているのがなんとも面白いのだ。

☆☆☆☆

 

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あまんちゅ7-9

2022-03-19 11:47:32 | 書評:その他

 

 

 

 この作品は、静岡県立夢ヶ丘高校に学ぶダイビング部の生徒たちを描いたものだ。主人公は1年生の小日向光(通称ぴかり)と大木双葉(通称てこ)だが、この他にも、1学年上にダイビング部の先輩で双子の二宮愛・二宮誠(通称姉ちゃん先輩、弟くん先輩)、ぴかりたちの担任である火鳥真斗(通称真斗ちゃん先生)など重要な登場人物がいる。

 まず、7巻では終わりの方に伊東の秋祭りの様子が描かれている。これは伊東駅の近くにある湯川神社と松原神社の例大祭で、室町時代から続いており、海の安全と大漁を祈願して行われているという。
 この祭りが面白いのは、神輿を無言で担ぐこと。普通は神輿を担ぐ時には掛け声が付き物なのだが、この祭りでは神輿を担ぐ男衆は声を出さないよう切り紙をくわえているのだ。そして、神輿を担いで海に入ることだ。弟くん先輩も神輿を担ぐメンバーに入っている。

 そして姉ちゃん先輩だが、こちらは巫女舞メンバーに入っているのだ。これが普段と違いとても綺麗なのである。なにしろぴかりから「別人28号」と言われているくらいである(7巻p165)。おそらくこの場面で姉ちゃん先輩ファンが増えたのではないかと思う。ぴかりとてこも来年は姉ちゃん先輩といっしょに巫女舞をやることになったようだ。

 8巻では、ぴかりの家族勢ぞろいである。特に面白いのがぴかりの祖父。一年中黒いウエットスーツで海に潜っている。(普通は寒い時期は、ウェットスーツだと凍えるのでドライスーツ着用)。この祖父、巨大な体(縦も横もデカい)にも関わらず、海の中ではものすごくすばやいことから、付いた二つ名が漆黒の人魚じゅごんちゃん。伝説になっているらしい。

 そして9巻では真斗ちゃん先生(ただし高校生のころ)と姉ちゃん先輩が夢の世界で出会う。この夢の世界の住人は真斗ちゃん先生の名付けたピーター。このピーターに真斗ちゃん先生も、姉ちゃん先輩も恋心を抱くのだが、ピーターの正体は意外な人だった。結局真斗ちゃん先生の恋は叶い、姉ちゃん先輩は失恋したことになる。いや姉ちゃん先輩ならきっとまたいい出会いがあるよ。

 出てくるメンバーが皆魅力的である。不思議な出来事は時々起こっているが、それほど大きな事件が起こる訳ではない。それにも関わらず続きが気になってしまう。そして夢ヶ丘高校の女子生徒の制服も優雅でいいと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ 1-3

2022-03-17 13:06:44 | 書評:その他

 

 主人公は魔王アノス・ヴォルディゴード。神話の時代、世界は魔族と人間とが争っていた。その戦いに終止符を打ち、世界に平和をもたらすため、彼は人間界、魔界、精霊界、神界に千年は開かぬ扉を作るために、勇者カノンに自らを討たせ、2千年後の世界に転生したのだ。

 ところが、2千年後の世界は彼が思っていたものと大分違っていた。子孫は弱体化し、魔王の名前も違って伝えられていたし、魔王の血を引く純血の者たちが皇族を名乗り、その他のものは混血といわれ、扱いも違っていた。

 流石に魔王様。圧倒的な力を見せるが、しかし誰も彼が始祖の魔王であることを信じようとしない。いや、普通まともな頭を持っていたんならりかい出来ると思うのだが、変な宗教的なもので、この世界は頃固まっているらしい。

 彼は魔王学院に入るのだが、圧倒的な力を見せつけたにも関わらず彼は魔王学院始まって以来の不適合者になってしまう。彼が入学試験で知り合ったねクロン家のミーシャ。彼女はまるでいない者のように扱われていた。

 そもそも魔王本人を不適合者にする入学試験って?アノスがミーシャを家に連れてきたときの、彼の父、母の勘違いぶりがなんとも面白い。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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