文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

不要家族

2024-07-26 15:02:44 | 合格した資格試験一覧・ブログポリシー


 とにかく、土屋さんのエッセイは自虐的なのだ。その割には頭に残らない。どうして頭に残らないんだろうと常々思っていたのだが、本書を読んで疑問が解けた。なんと、土屋さんは、自分の文章を、「すぐ忘れるように書いてある。」とおっしゃる。「ウソだと思うなら、本書を買って確かめていただきたい。一言も覚えていないはずだ。それもそのはず、読んでも頭に残らない文章になるよう工夫を凝らしているのだ。」(p3)と断言している。私としては、その努力を他の方に向けたらとつい言いそうになるのだが、きっと土屋さんには深い考えがあるのだろう。(私の勘違いのような気もするが。)

 土屋さんのエッセイによく登場するのは奥様である。いかにも鬼嫁という感じなのだが、ちょっと怖いもの見たさで一度見てみたいものである。それにしても、こんなことを書いて土屋さん奥様に怒られないのだろうか。
☆☆☆☆








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コイズミ学習ブック 2.3

2024-07-24 09:04:47 | 書評:その他


 コイズミといえば、学習机のメーカーとして有名だが、こちらのタイトルにあるコイズミは学習机とは全く関係ない。コイズミとついているのは、作者の名前が「こいずみ まり」さんだからである。

 タイトルに「学習」とついているので、本書は、何かの勉強に役立つのであろうか。確かに役立つ。ただし、性教育という分野に特化してだ。そう、描かれているのは性に関するあれこれ。例えば、安全日と言うのはあてにんらないとか、低用量ピルの話とか。

 本書の進め方としては、こいずみさんとその助手鬼頭奈々子さんが性に関するテーマをいろいろ展開していくというもの。なぜかこいずみさんは、犬の着ぐるみ姿で登場するし、助手の奈々子さんは「なめ子」と呼んでいる。

 本書を熟読すれば、誰でも性の達人になれるような気がする(保証はしないが)。ところどこに「コイズミ学習ドリル・実技試験問題」なるものがあり、至れり尽くせりと言った感じだ。この問題にスラスラ答えられるようになれば、個人的に「性剛」の称号をあげてもいいと思う。
☆☆☆☆












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巨流アマゾンを遡れ

2024-07-14 13:28:05 | 書評:小説(その他)

 著者の高野秀行さんだが、あの早稲田大学探検部で有名な方だ。もっぱら探検部が前に出ているので、正確に何学部の何学科を卒業しているのか知らない人も多いと思う。私も知らなかったので一応調べてみた。ウィキ情報によれば、早稲田大学第一文学部仏文科卒だそうだ。

 本書は、「幻の怪獣・ムベンベを追え」に続く作品だが、最初は「アマゾンの船旅(地球の歩き方・紀行ガイド)としてダイヤモンド・ビッグ社から出された。出版社が期待していたのはガイドブックなのだが、なぜか提出されたのは高野さんの旅行記。さぞや出版社側も扱いに困ったことと思うが、この辺りがいかにも高野さんらしい。

 こういういきさつもあり、本書は後に「巨流アマゾンを遡れ」と改題され、集英社文庫から発行された。経緯が「文庫版あとがき」に書かれているので興味があれば、そちらにも目を通して欲しい。

 高野さんはブラジルに飛んで、アマゾンの河口からカメラマンと一緒に上流に遡っていった。読んだ感想はアマゾンとはカオスだということ。とにかく出てくる人がみんな変で面白いのだ。このカオスさは、日本では絶対味わえないだろう。実は一向には3人目がおり、この人はペルーからアマゾンを下り、高野さんたちとは中間点であるテフェの町で落ち合うようにしていた。この3人目の人、テフェで高野さんと出会ったのは良いのだが、彼はその時、道端で行商をしていた。聞いてみると、ペルーで二人組の警官に銃をつきつけられて、所持金の2/3を奪われた。残りの1/3も船の中で盗まれたらしい。

 高野さんの旅行記を読んでいると、とても面白いのだが、自分で体験する気にはならないだろうなあ。
☆☆☆☆










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知っておきたい地球科学 ービッグバンから大地変動まで

2024-07-06 13:31:46 | 書評:学術教養(科学・工学)


 地球科学というとなんだかかっこいい気がするが、高校の理科の課目で言えば地学である。この地学、いまの高校生には人気が無いようで、かって行われた調査によれば履修率が10%以下であるらしい。その大きな原因は、大学入試の受験科目になっていないからだと著者は言う。

 私は少し違う意見だ。一番の原因は文科省がやたら選択科目を増やしたことにあると思う。要するに地学を履修しなくても高校を卒業できるのだ。

 私は工学部で電気工学を学んだ。私が受験した大学では、工学部の理科受験科目は物理と化学が指定されていた。それでも地学は履修している。私たちのころは、高校理科では地学が必修だったので、文理に関係なく1年の時はこの科目を履修していた。私の通っていた高校は1学年120人位しかいない、田舎の公立校だったが、全員が地学を学んでいたのである。

 地学に関することはスケールが大きく、ロマンがある。私自身も大学・大学院修士と電気工学を学んだが、地学のロマンに魅かれて秋田大学の通信教育で地球科学を勉強した。

 本書を読むと、私が通信教育で勉強したことも多い。もちろん本書は一般向けに書かれているが、本書を先に読んでおけばもっと通信教育の理解が進んだと思う。地球科学の入門書としてぜひ読んでいただきたい1冊である。
☆☆☆☆













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秋田大学通信教育「資源開発コース」のうち「地下環境」の学習単位認定試験他返却

2024-07-01 21:41:46 | 秋田大学通信教育
秋田大学通信教育「資源開発コース」のうち「地下環境」の学習単位認定試験問題と「鉱物資源開発」の報告課題が返ってきた。結果は「地下環境」が100A、「鉱物資源開発」が95Aだった。これで6単位取得したことになる。また10単位で修了だが、4単位分の学習単位認定試験問題を入手したので、これを出せば修了が確定することになる。
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