文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

丸亀製麺で昼食

2018-09-21 23:55:53 | 旅行:広島県
 今日は、近くの書店に本を買いに行き、「史上最強の内閣」、「虐殺器官」、「チャンピオンRED11月号」を仕入れてきた。その後昼食を摂るため丸亀製麺に立ち寄った。今日は小雨も時折降っており、昼時も少し過ぎていたので、そう混んでなかった。食べたのは、うどんに、海老天とカボチャ天を足したもので合計540円。

 安いのはいいのだが、何回行っても、うどんの種類の注文方法がよくわからん。



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書評:本物の読書家

2018-09-21 09:12:54 | 書評:小説(その他)
本物の読書家
クリエーター情報なし
講談社

・乗代雄介

 「本物の読書家」では、語り手である私が、あまりなじみのない大叔父を老人ホームに送り届ける列車内でのエピソードが描かれる。大叔父は川端康成からの手紙を持っているとの噂があった。列車内で同席した関西弁の奇妙な男・田上。彼はやたらと文学に詳しかった。作中に挿入される名作の一節。そして明かされる康成の名作「片腕」のある秘密。

 「未熟な同感者」では、主人公の阿佐美が入ったゼミ。ゼミでは文学談義が行われる。ゼミ生は男1人に女3人。そこの「先生」には奇妙なクセがあった。ゼミの途中で必ずトイレに行くのだ。それは授業を円滑に進めるため、女子大生を前にして抑えきれなくなった性欲を処理しに行くのだとの噂されている。そしてゼミ生の美少女・間村季那。彼女にもある秘密があった。

 全編を通じて、色々な名作の一節が挿入され、あたかも作者が「本物の読書家」であることを主張しているかのようだ。しかしそれは本当だろうか。作中に次の一節がある。

<世間一般の言い方に当てはめるなら、私はささやかな読書家ということで間違いなかろうと思う。しかし読書家というのも所詮、一部の本を読んだ者の変名に過ぎない。>(p10)

 たしかにあれだけの数の本が毎日のように出版されているのだ。いくら長生きをしても全部を読めるわけではない。例えば私の部屋だが、まだ読んでない本が何百冊単位で積み上げてある。処分も時にはしているのだが、減るスピードよりは増えるスピードの方が圧倒的に速い。全部の本を読むことはできないという意味でこの主張には賛成である。

 しかし、世の中で「読書家」と呼ばれる人たちの間には大きな問題があると思う。それは、読む本が、文学作品や古典が中心になっており、理工系の本や専門的な本を外していることである。まさか、こういった本は読む価値がないと思っているのではないと思うが(思っているとしたら自分で世間を狭くしているだけだと思うのだが)。仮に読んだとしても、通俗的な一般書くらいである。読んでいると、読書の対象は文学だけではないということを、声を大にして主張したくなってきた。

☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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放送大学の教材到着

2018-09-20 16:10:15 | 放送大学関係
 今日放送大学の教材が来た。そろそろ2学期の教材が届いているという情報がブログやツイッターなどに上がっていたので、システムWAKABAで調べてみた。18日に発送となっていたので、たぶん今日あたり来るだろうとおもっていたので予想通りだった。受け取った教材は「生理心理学」と「社会心理学」の2冊とそれぞれの通信指導問題。後は番組表だが、最近はネットで視ているのであまり役に立たないかな。

 いつも、試験前になってあわててテキストを読み直すような体たらくだが、とにかく人名を覚えるのが苦手だ。心理学の分野では私にとってはあまり馴染みのない人ばかり出てくるので困る。
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書評:黒の扉は秘密の印 (第二の夢の書)

2018-09-19 08:42:53 | 書評:小説(SF/ファンタジー)
黒の扉は秘密の印 (第二の夢の書)
クリエーター情報なし
東京創元社

・ケルスティン・ギア、(訳)遠山明子

 「紅玉は終わりにして始まり」の著者の新シリーズ第二巻。ジャンルはロマンティック・ファンタジーということだ。三部作なので、この巻がちょうど中間地点に当たる。ヒロインはリヴという15歳の女の子。ヘンリーという彼がいる。

 この物語では、「夢」が重要な役割を果たす。登場人物たちは、現実の世界のみならず、夢の世界でも互いに関係を持っているのだ。そして夢の世界では、彼らは魔法を使ったり変身できたりする。ところが、この夢の世界に「北の死の将軍」と名乗るななんだか訳の分からないおっさんがうろつきだした。そしてリヴの妹のミアに夢遊病の症状が出るようになり、夢うつつでリヴを窒息させようとしたり、窓から飛び出そうとしたり。

 さらには、シークレシーのブログという学校裏掲示板のような存在があり、なんだかやたらとリヴたちの行動に詳しい。彼女の母親のアンがラブラブなのがアーネストという男性なのだが、その母親のラクダー(これはあだ名で、本名は、フィリッパ・アドレード・スペンサー)がまさに因業ババアと言ってもいいような存在で、やたらとアンやリヴたちを目の敵にする。その仕返しにリヴとミアがラクダーが大事にしているミスター・ピーコック(単にツゲの木を孔雀の形に剪定しただけ)を薪にしてしまったとき、誰も知らないはずの犯人を名指しでブログに掲載するくらいなのだ。

 この巻での謎は3つだ。一つ目は「死の将軍」とは誰かということ。二つ目はリヴの妹であるミアの夢遊病の原因は何かというもの。そして三つ目は、ブログの管理人であるシークレシーの正体は何者かということである。このうち最初の2つはこの巻で答えが出るのだが、3つ目のシークレシーの正体については次巻のお楽しみということである。でもブログに書かれている内容からは割と身近な人間がその正体のような気がするのだが。

 1巻を読んでないので、話に入り込むのに時間を要した。1巻のあらすじのようなものをつけたらどうか。読者がみんな1巻から順番に読むとは限らない。途中から読んで面白かったから、遡った巻も読んでみようという読者も結構いるのではないかと思う(少なくとも私はそのタイプだ)。ちょっとしたことで、読者が離れていってはもったいないと思う。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。


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書評:三十一文字のパレット

2018-09-17 11:22:21 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
三十一文字のパレット (中公文庫 (た54-1))
クリエーター情報なし
中央公論新社

・俵万智

 「サラダ記念日」で一世を風靡した俵万智によるエッセイ集。実家の本棚の隅にあった。ちょっと昔の本だが、昨年亡くなった父が退職後に短歌をやっていたので、参考に買ったのだろう。もともとは「中央公論」に、5年あまり連載したものを集めたもののようだ。その趣旨は、一つのテーマに沿って、毎月3首ほどの現代短歌を紹介するというものだが、厳密に3首に固定しているわけではない。

 2首しか紹介していない回もあるし、同じ作者の歌を紹介する場合には3首を超えて紹介している場合もある。また、現代短歌といいながらも、与謝野晶子や若山牧水などが紹介されていたりもする。それにしても、たった三十一文字の世界の広いこと。歌詠みは、このわずかな文字数の中にいろいろな思いを込めて言葉を紡ぐ。

 解説する方も、よくあの短い文字数にあのような解説を付けられるものだと感心する。私など不調法の極みのような人間なので、とてもそのような真似はできない。おそらくは自分なりのフレームワークがあり、それに照らして解釈しているのだろうと察する。だから100%作者の心とシンクロしているわけではないだろうが、作品は一度公表されるとその解釈は読み手にゆだねられるのだ。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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