文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ はじまりの召喚士 1

2022-08-30 09:05:38 | 書評:その他

 

 これも異世界ものの作品だ。主人公は35歳独身彼女なしのサラリーマン。3年間続けていたオンラインゲームのサービス終了日に、「終わらないゲーム」という触れ込みの画面が出てきた。その設定を終えると、なぜか異世界へ農奴アレンとして転生していたのである。

 ヘルモードとは、そのとき選んだ難易度のこと。通常の100倍経験値が必要な代わりに成長限界がないのだ。また選んだ才能は「召喚士」。この世界では、5歳になると、教会で鑑定の儀をうけて才能を知ることができる。幼馴染の可愛い女の子のクレナの才能はなんと「剣聖」。若干5歳にして、騎士団の副団長に勝ってしまうくらい強いのだ。
 
 アレンは3歳のときからずっとクレナの騎士ごっこ相手をさせられてきた。でもヘルモードなので、なかなかレベルがあがらない。ずっとレベル1のもままなのだ。ただ召喚士は、魔物を仲間にすればステイタスを上げられる。

 アレンは領主である男爵家の従僕(なぜか異世界ものでは男爵が幅を利かせているものが多い。でも階級的には下から数えた方が早い下級貴族なんだよな。作品によっては、騎士爵だとか準騎士爵だとか、準男爵なんてものも出てくる。)となって、男爵家令嬢のセシルのお付きとなる。そして自らのステイタスも着実に上がっていく。

 絵柄が子供向け(特に魔物)のようなので、ちょっと好みが分かれるかもしれないが、アレンがどのようにどこまでなりあがるのかは興味をひかれる。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

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みなみけ1-3

2022-08-28 13:38:57 | 書評:その他

 

 

 

 このタイトルカナ表記ではわかりにくいかもしれないが、漢字で書くと南家、この作品は南家の三姉妹春香(ハルカ)、夏菜(カナ)、千秋(チアキ)の日常を描いたものだ。名前を見れば分かるように、それぞれ季節名が入っている。ただし、冬のつく名前はない。ちなみに上から高校生、中学生、小学生である。特に大きな事件が起きる訳ではないが、美少女たちの日常を描いている。これまで4期に渡ってテレビアニメにもなっている。

 これに、もうひとつの南家が絡んでくるからややこしい。こちらは男の3兄弟+末っ子の妹という構成で、ハルオ、ナツキ、アキラ、冬馬(トウマ)とちゃんと春夏秋冬が揃っている。ちなみにナツキ、アキラ、トウマの3人はそれぞれ高校生、中学生、小学生でハルオは年齢・職業共不詳のようだ。(3巻で全員出てきて、ハルオ以外は名前と学年が分かる)なお、二つの南家の間には特に親戚関係といったものはない。

 現在23巻まで出ているようだが、この3巻まで読んでちょっと疑問が生じた。3姉妹の両親はどうしているのか。作品中には3姉妹しかでておらず、両親に関しては影も形もない。色々と南家の両親について調べてみたが、どういう設定なのかは謎らしい。でも3姉妹は結構可愛い。最近はギャグ的な漫画でも、昔のように、登場人物からギャグという感じではなく、特に女の子はいかに美少女に描くかということに力が入れられているようだ。大きな事件は起こらないとはいうものの、なんだか見ていて楽しい。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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商人勇者は異世界を牛耳る! ~栽培スキルでなんでも増やしちゃいます~ 1

2022-08-26 08:58:12 | 書評:その他

 

 

 主人公の秋那昭二は、ブラック企業に勤めるいわゆる社畜。ブラック企業と言いながらも、給料はそこそこもらっていたようで、こつこつと独立開業の資金を貯めていた。やっとそれが貯まったと思いきや、異世界に勇者召喚されてしまう。異世界転生ものといえば、チートスキルを授かるというのが定番だが、彼が授かったのは「栽培」というスキル。

 しかし、国王の取り巻きは、外れスキルとして、始末しようとか、最前線に囮として送り込めとか、勝手に召喚しておいて好きなことを言う。しかし、国王はまだ見る目があったようで、食料不足を解消することは大事だと、結局王都の端に、家と土地をもらうことになる。

 「栽培」というと野菜や果物の栽培を連想するだろう。しかし彼の持つスキルだと、すべてのものを「栽培」できるのだ。有機物から無機物まで。お金までも「栽培」で無限に増やせるし、埋めることができれば馬車だって「栽培」できちゃうのだ。こうなってくると「「栽培」って何?」とか思ってしまう。これに彼の現代地球人としての知識が加わり、すごいことになる。お金の栽培は、現代だったら通し番号がついているので、コピーすれば同じ通し番号がついているのを不審に思われ、重罪人として捕まるだろうが、この世界で使われているのは硬貨のみ。だから金貨をいくらコピーしても、当然通し番号などついていないので、セーフなのだ。だから開業資金なんていくらで調達できる。

 そして、護衛に雇ったのをきっかけに、メーネという仲間を得る。彼女は一見可憐な美少女だが、「超人」というスキルを持っており、どんな武器もそのものすごい怪力で壊してしまう。よってついた二つ名が「武器殺し」。これは昭二の能力とものすごく相性がいい。いくらでも武器を「栽培」できるのだから、壊し放題というわけだ。しかし、このメーネちゃん、これまで壊した武器のおかげで高利貸しからの借金がすごいことに。当然この世界には、利息を制限するような法律はない。そして高利貸しはメーネを奴隷にしようとしている。果たして、この後どう展開していくのか。昭二はメーネを借金地獄から救い出せるのか?

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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半七捕物帳 65 夜叉神堂

2022-08-24 10:38:34 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 これも「半七捕物帳」の中の話だが、半七が聞いた話で、直接関わったわけではない。半七捕物帳には、前半ホラー仕立てで、後半はミステリーとなり、何も不思議なことはなかったというようなものが多いのだが、この話は、不思議なことがあったか、なかったかは微妙なところだろう。

 渋谷の長谷寺(ちょうこくじ、はせでらではない)に、京都の清水観音の出開帳があったときのこと。「開帳」というのは、寺院において、普段は秘仏として見れない逗子の扉を開いて、一般の人に拝ませることだ。出開帳というのは、本来の寺院のある場所とは別のところに出向いて開帳することである。そして開帳や祭礼には造り物が不可欠だった。

 この出開帳で評判になった造り物は小銭でできた大兜。ただし、前立てや吹き返しには、本物の慶弔小判や二朱銀が使われていた。この小判5枚と二朱銀5枚が紛失するという事件が起こる。最初に述べたように、この事件は半七が直接関わったわけではないので、探偵役の岡っ引きは、兼松とその子分の勘太である。

 小判や二朱銀を盗んだ犯人は、鬼の面をかぶっていたが、その面が汗でべっとり張り付いて、容易に取れなくなった。これは夜叉神のたたりでこのまま面が取れなくなるのではなかとうかと、すっかり恐怖にかられた犯人はなんとか金を返そうとする。

 結局、兼松と勘太の働きで、事件は解決するのだが、鬼の面が取れなくなったのは、本当に夜叉神の祟りか。それとも単に犯人がものすごい汗っかきなのか?

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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久保さんは僕を許さない1-3

2022-08-22 16:41:59 | 書評:その他

 

 

 

 これは、春北高校(作品の中で、久保さんのお姉さんが務めている書店の同僚が春北高校と言っていた(1巻P132)が、ウィキペディアには春賀北高校となっているので、こちらの方が正式名称かもしれない)の1年生、久保渚咲(なぎさ)さんと白石純太くんの物語。タイトルに「僕を許さない」とあるが、別に白石くんが久保さんに悪いことをしたということではない。久保さんが復讐にもえている訳でもない。それどころか、二人は互いのことを憎からず思っているのだ。だから、二人はラブラブいちゃいちゃ。

 実は白石くん。ものすごく影が薄い。だから、そこにいても、なかなか気が付いてもらえない。でも久保さんは白石くんがどこにいるのか分かるのだ。ウーン、愛だねえ。要するにこの物語は二人が繰り広げるラブコメなのだ。描かれているのも日常の二人。でもどちらかといえば、白石くんが久保さんに振り回されている感じかな。

 久保さんはかなりの美少女なのに、白石くんは立派なモブ顔だ。なにしろタイトルの「僕」に「モブ」というフリガナがついているくらいである。それにも関わらず、久保さんは白石くんが大好き。そのうちスピンオフで「(元)久保さん・・・」というのがでそうな感じだ。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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カット&ペーストでこの世界を生きていく 1-3

2022-08-20 12:25:27 | 書評:その他

 

 

 

 コピー&ペーストはよくできの悪い学生が行って問題となっているが、これは、カット&ペースト。一番大きな違いは、前者は元の情報が残っているのに対し、後者では残らないということだ。なんか大したことはないように思えるが、これが鑑定と組み合わされることにより、相手の能力を奪えるということで最強の能力となる。つまり、相手の能力を鑑定して、スキルをカットすることにより奪えるのである。

 カットもペーストも対で使わないといけないというものではなく、それぞれ単独で使うことができるのである。だからカットすれば、単に相手の能力を使えないようにできるし、ペーストは、自分自身でなくてもできる。また、ペーストを使うと、例えば足を地面に貼り付けるということもできるのだ。それが何の役に立つのかって? 異世界ものにつきものの戦闘時にはものすごく役に立つのだ。だから仲間や小石にも貼り付けることができるのである。そしていったん小石などに貼り付けたスキルを、改めて仲間に貼り付けるということもできるのである。

 さて、内容の方を簡単に紹介しよう。この話も異世界ものの一つだ。主人公はマインという少年。この世界では15歳が成人となり、王都の神殿で神様から最大3つのスキルをもらえる。マインが授かったスキルは「鑑定・全」と「カット&ペースト」というもの。これらを組み合わせると、敵からいくらでもスキルの取り放題になり弱体化できるうえ、自分に貼り付けることによりいくらでも強くなれるのだ。3つという制限もなくなる。この能力を活用し、ついには災害級の魔物であるオークキングまで倒せるようになってしまう。いいスキルを授かったものは身分に関係なく王族の配偶者として招き入れられる。マインもシルフィード第一王女をお嫁さんにし、王族の子孫を残す男子は一夫多妻が認められるので、ギルドの受付嬢で元「聖弓」の二つ名を持つB級冒険者だったアイシャもお嫁さんに。二人ともマインより年上であるが、成人したばかりのマインにぞっこんのようだ。

 異世界ものというと、バカ貴族が出てくるのが定番。この話にもクロードというバカ貴族が出てくる。何しろ自分がシルフィードの配偶者になることを信じて疑わないし、国を亡ぼすかもしれないブラックドラゴンの幼体をつかまえ、今度は神獣フェンリルを狙っている。金儲けのためだけに。

 一体マインはどれだけ強くなるのか。そしてクロードはどう罰を受けるのか。いろいろ気になる。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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放送大学2022年度1学期の成績発表

2022-08-19 19:32:02 | 放送大学関係

 そういえば、今日から放送大学の成績発表だったというころをさっき思い出し、システムWAKABAにログインして確認してみた。

 「ソーシャルシティ」も「感染症と生体防御」も、裏技で合格していること自体は分かったが、評価の方は今日から分かる。結果はどちらもⒶ だった。あと4単位、放送授業2科目を2学期に取れば、めでたく7回目の卒業となるが、さてさてどうしようかな。一応、2科目の放送授業を登録はしたが。

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銭形平次捕物控 088 不死の霊薬

2022-08-18 09:02:29 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 出不精のくせに、いつも元気な平次だが、この話では珍しく風邪で寝込んでいる。なんでも寝込むのは、六つのときに麻疹以来らしい。

 物語は子分の八五郎が、平次を見舞いに来たときから始まる。このとき八五郎が見舞いに持ってきたのが、上菓子と灘の生一本の剣菱5升。八五郎がいつになく金回りがいいので、怪訝に思った平次が問いただすと、なんでも叔母が天霊様という新興宗教の総本山にお参りの旅に出るが、二度と江戸に帰れるかどうかわからないというので、片身として5両をくれたというのだ。

 日本は1神教などではなく、八百万の神様がいらっしゃる。民衆は、現金なもので、この神様は利益があるという噂が立つと、それこそ猫も杓子もそちらへなびく。そして潮が引くように廃れていく。これがいわゆる「はやり神」というやつである。中には、カルト教団のようなものもあったことは想像に難くない。この天霊様というのもはやり神のひとつだが、最近信者が行方不明になっているという。裏では恐ろしい犯罪が行われている臭いがする。

 平次は石原の利助の娘で女御用聞と言われるお品に協力を仰ぐが、こんどはそのお品が行方不明になる。果たして、平次は八五郎の叔母やお品を助け出すことができるのか。なお、この作品では平次が女装している。しかし、間違っても、ドラマで銭形平次を演じている役者の女装姿を思い浮かべないように。

 この話からの教訓は、宗教にはご用心ということか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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タイガーマスク(1)

2022-08-16 11:16:02 | 書評:その他

 

 主人公は、伊達直人という青年。孤児院「ちびっこハウス」で育った彼は「虎の穴」という組織に入り、悪役レスラータイガーマスクとして名を馳せる。しかし、「ちびっこハウス」の経営が行き詰っており、その借金を返すために、「虎の穴本部」に収める金まで、「ちびっこハウス」に寄付してしまう。そんな伊達を「虎の穴本部」は裏切り者として、タイガーマスクを殺せと、次々に悪役レスラーを送り込む。

 まだ、プロレスが今よりずっと人気があった時代の物語だ。馬場と猪木が同じ団体だった頃である。時代は、力道山の没後という設定のようだ。今だったら、団体も多く分かれ、単なる脳筋集団のショーとみている人もいるだろうが、当時は多くの人々は、プロレスに対して夢を見ていたのだ。

 タイガーマスクは、ある年代以上の者には今でもヒーローなのだろう。主人公の名を借りて、ランドセルを寄付したというニュースはまだまだ記憶に新しいし、プロレスの世界においても、代は変わりながらも、その名を継いでいるレスラーがいる。

 絵柄が昭和だ。今の基準では絵柄は古いと思う人も多いと思う。しかし、昔の漫画は大体こんな感じだったと懐かしさも感じる。また出てくるタイガーマスクの試合を映しているテレビが懐かしのブラウン管テレビというのも昭和感を盛り上げているのだ。既に作者も原作者も既に鬼籍に入っているが。

 ひとつツッコミたいのは、「ちびっこハウス」に金を貸しているヤクザの親分の言い分。法外な利息をつけて、法律上の問題はないとうそぶいている。借りていた期間は3年半らしい。たしかに昔はグレー金利があり、出資法の上限金利は当時は29.2%だった。これでいくと、確かに3年半あれば金額は倍以上となる。しかし利息制限法では、上限金利は15%~20%である。胸をはって合法だと言えるようなものではないと思う。なお今は、出資法でも上限金利は15%~20%となり、グレー金利は撤廃されている。
☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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放送大学の科目申請完了

2022-08-15 15:52:22 | 放送大学関係

 今日から放送大学2022年2学期の科目登録ができるようになった。登録したのは「人体の構造と機能(’22)」と「食と健康(’18)」の2科目。うまくいけば2学期末で7回目の卒業となるが、これ以上全科履修生で入ることはできないので、他の通信制大学を探すかどうか絶賛迷い中である。まあ、あと半年以上あるので、ゆっくり考えるつもりだ。

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