マックンのメモ日記

気になったニュースや関心事などをピックアップ。
今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

あなたもフィギュア通!スピン、ステップ、「4」の戦い!

2014-02-14 17:17:49 | 健康・医療・スポーツ
フィギュアスケートは13日男子ショートプログラムから始まりましたが、銀盤の戦いで勝負を分けるのはジャンプだけではありません。女子ではロシアの15歳、ユリア・リプニツカヤ選手の「キャンドルスピン」が日本勢の脅威になっています。スピンやステップも審判が判定する「レベル」ではっきり得点が変わるだけに、選手は要素の1つ1つに気を抜けません。その苦心を読み取ることで、観戦者のレベルもちょっと上がるかもですね?

無難にジャンプをこなしたはずの選手が、演技後に「レベルを取りきれなかった」と首をひねることがよくあります。スピンとステップはそれぞれレベル1~4で評価され、数字が上がるほど基礎点が高くなります。五輪でメダルを狙う選手であれば、すべて「4」を取りたいところです。

スピンは「アップライト」「シット」「キャメル」と3つの姿勢があります。アップライト系は「レイバック」や「ビールマン」、キャメロン系は「ドーナッツ」などに派生します。違う姿勢を組み合わせたコンビネーションスピンや足替えスピンもあり、飛んでから入ると「フライング○○スピン」と呼ばれます。

ショートプログラムとフリーに入れる数と種類は決まっていて、それぞれ同じ場所で決められた数を回れているか、軸の安定性、姿勢の美しさなどでレベルが変わります。例えばフライングシットスピンはレベル1の基礎点が2点で、4は3点。ジャンプと同じく出来栄え点(GOE)も付きます。

リプニツカヤ選手は体が柔らかく、前方、後方ともに片足を180度近く上げて回ることができます。まっすぐになった両足がロウソクに見えることから「キャンドルスピン」と呼ばれています。特別な基礎点がつくわけではないのですがレベル4を得やすく、GOEも高めにもらえることが多いのです。

ステップも大切な要素で、リンクを横断、周回しながら気ままの踊っているように見えますが、一定のパターンの足さばきやターンをこなさないとレベルを上げられないので実は必死なのです。上半身も上手く使い、音楽に合わせた動きができれば評価アップです。高橋大輔選手の演技でファンが最も沸くところです。

国際スケート連盟の規定によると「あらゆる動きを取り入れた自由なパート」で片足を高く上げて滑走する「スパイラル」や「イナバウアー」などは選手の個性の見せ所です。基礎点は固定され、GOEだけで優劣が判断されます。

今回の五輪の団体女子SPで、リプニツカヤ選手は3つのスピンすべてでレベル4を獲得。2つのキャンドルスピンのGOEも1,50点と1,36点だったのです。浅田真央選手はレベル4が2つにとどまり、GOEはすべて1点未満。演技後の浮かない表情はトリプルアクセルの失敗のせいだけではなかったのかもしれません。個人戦ではすべてのエレメンツで集大成の姿を見せてほしいところです。