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海女登録へ韓国独走!

2014-03-20 17:55:13 | 政治(国内・海外)
韓国政府は「済州島の海女文化」を3月下旬、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録申請することになりました。海女漁文化は世界で日本と韓国だけに存在し、従来、韓国側から共同登録を目指す提案もあったのですが、今回、韓国の申請で単独先行というかたちになってしまいました。日韓関係悪化が影響していると見られますが、日本側では当惑も広がっています。

「日韓で協力して一緒にやろうとしてきたのに冷や水を浴びせられた感じ」ですと、三重県志摩市の60歳代の海女はそう残念がっています。無形文化遺産への共同登録は2007年、韓国サイドから呼びかけがあって、この年、済州島で開かれた海女の学術会議で、韓国の識者が三重県鳥羽市「海の博物館」に協力と求めてきたものでした。

ところが日韓関係悪化でそんな友好モードは一変し、手続を進める韓国の国会議員は「両国関係が悪化した今、政治の場で共同登録の話を持ち出せる雰囲気にない」と明かしています。ではなぜ単独登録に走らせたのでしょう。地元の地方議員は「女性の朴氏が大統領に就任したことで、中央政府が海女に注目したのでは」とみています。

昨年末、申請を決めた韓国文化財委員会は「日本の動きを考慮した」と説明しています。韓国でも報じられたNHK連続テレビ小説「海女ちゃん」の大ヒットもその一つだったようです。さらに三重県は外国人記者を招いて地元の海女文化をPRし、今年1月には全国8県の知事らが全国海女文化保存・振興会議を設立しました。こうした動きが日本がユネスコの無形文化遺産登録に向け活発に動いていると映り、「8県連合で総力戦」「3月に二ユネスコ申請方針へ」など韓国内での「誤報」につながったようです。

済州島海女文化保存会は「全世界がヘニョ(韓国語の海女)を(日本語の)アマと呼ぶことになると考えたのです。われらの海で守るべきは独島だけではない」と訴え、愛国心を煽り立てたのです。何とも心の狭い韓国ではないでしょうか。共同提案しようと話しを持ちかけてきたのは韓国にもかかわらず、日韓関係の悪化はこんなところにも影響を及ぼしていたのです。日本の海女文化保存の動きの活発化を誤報する韓国マスコミの、日本に対する先鋭的な見方がこうした事態を招いたとも言えます。

日本の文化庁は「海女を申請するにしても数年先」と韓国の動きは時に意識していない様子です。仮に韓国が先んじても、無形文化遺産では登録後も追加される道は残っていると言います。またユネスコ事務局から「一般論として登録を巡る対立や競争があると審査には不利で、関係国が事前調整して共同申請するのが望ましい」と聞いたと言います。

韓国側では「日本側と戦う印象は与えたくないし、日本の登録も願う」との声もあるそうです。また「現場は両国の海女が笑顔で交流してきた。大切なのはお互いの長所を学んで文化の継承すること」との思いからだと言います。現場同士ではお互いの交流の中でお互いを認め合っていこうと言うのに、国政レベルになるとどうして韓国はこうもライバル心を持ち出すのでしょう。

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