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米国株、今後大幅高は期待薄か!

2015-05-30 21:56:30 | 経済・金融・投資
ゴールドマン・サックス・グループのチーフ米国株ストラテジスト、コスティン氏は先週、S&P500指数は今後1年間で横ばいとなり、配当によるインカムゲインだけが見込まれると予想しました。また、今後10年間の年間トータルリターンは5%となり、この半分を配当が占めると見込んでいます。つまり、同指数の今後10年にわたる年間上昇率は2.7%前後にとどまるとの見方です。

同氏は悲観的な向きに属すると多くの運用担当者が位置付けるものの、株価がかなり割高になったため、今後の米国株の上昇幅は限られるとの見方が大勢を占めています。

アナリストやファンドマネジャーはこの問題への対応を模索しています。ヘイネル氏など、外国株に資金を向けることで欧州やアジアの上昇が米国のそれを上回ることに期待する向きは多いのです。コスティン氏やニコラス・ボーンサック氏は、市場リターンに占める配当の比率の上昇を踏まえて顧客に高水準な配当利回りを維持できるような銘柄に資金を向けることを推奨しています。配当利回りは配当金を株価で割ったもの。ボーンサック氏は「最近では高利回り銘柄が好成績を収めていると」と。

目先は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測による影響が大きなテーマになっていますが、ゴールドマンはこの時期を9月と予想しています。コスティン氏は、利上げ前の小幅上昇とその後の不安定な相場を想定。1年後のS&P500指数は22日終値2126.06とほぼ変わらない水準にとどまると見ています。こうした見通しには1990年代前半以降にFRBが利上げを開始した3度の時期における株価の推移も盛り込まれているといいます。

長期的見通しでは、コスティン氏はノーベル経済学賞受賞者でイェール大学教授のロバート・シラー氏が開発した「シラー式PER方式」を用いている。これは実質株価を過去10年の平均年間1株利益で割って算出するものです。シラー方式の改良版を用いて、コスティン氏は現在のS&P500指数が過去10年の平均利益の23.4倍の水準で取引されていると試算しました。これは過去の平均である17倍前後を大きく上回っています。同氏の分析によると、過去にこうした高水準をつけた局面では、その後10年間の株式の平均年間リターンは5%となったといい、これは配当を含む過去の年平均リターン9%を大幅に下回わります。

この予測が正しければ、S&P500指数の上昇に占める株価上昇分の比率は54%、年間リターンで2.7%前後にとどまることになります。S&P500指数が毎年2.7%ずつ上昇するとは誰も見込んでいません。コスティン氏は急落を予想しているわけではないのですが、平均年間リターン5%には過去に見られたような大幅安の局面が含まれる可能性は認めています。(WSJより)

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