この間、種子島宇宙センターからH2Bの打ち上げに成功しました。やっと日本も欧米に匹敵する大型ロケットの打ち上げに成功し、今後はJAXAから三菱重工へ移管され、民間ビジネスとして海外からの打ち上げの受注を目指すことになります。三菱重工にとっては宇宙ビジネス拡大のチャンスとなります。問題はコストですが、最近の円高でコストが欧州に比べ高くなっているため、競争となると決して有利な環境にあるわけではありません。海外からの受注と言えば韓国からの受注だけであり。まだこれから宇宙ビジネスが始まったばかりです。
日本のロケットはH2Aの打ち上げ能力は4トンで、予想サービス価格は85億から100億円です。成功率は95,2%でした。それが今回のH2Bになると、静止軌道打ち上げ能力は8トンと倍増し、価格も140億~150億円と大型した分価格も跳ね上がりました。成功率は今のところ100%です。しかし打ち上げ回数となるとまだ欧米の回数とは比べものにならないくらい少ないのが難点です。それとロケットの打ち上げは赤道に近いほど打ち上げやすく費用の点でも違いが出てきます。その点、日本は種子島からの打ち上げのため余計な燃料を使わなければならないといった欠点もあり、条件も欧米に比べると損をしています。
欧州のロケットと言えばアリアンです。アリアン5の場合、静止軌道への打ち上げ能力は8トンと日本と同じ打ち上げ能力です。予想サービス価格は77億~108億円で下は63億~上は42億円もの差があります。しかも成功率は97,1%と日本の成功率よりも高いのです。多く打ち上げなおかつ成功率が高いということは信頼性が高いということになります。商業衛星打上げの比率が高く、年間で4機程度の商業衛星打上げを実施しているそうです。この点でも欧州に負けており、最近の円高でさらに競争上不利な条件になっているだけに、簡単には海外からの打ち上げを依頼されることはかなり厳しい状況です。
ロシアはと言うと、プロトンですが、軌道打ち上げ能力は6,4トンと少々少ないですが、その分価格はかなり安く54億~66億円で打ち上げることができるということがロシアの強みでもあります。ただロシアは一時経済が破綻したこともあり宇宙開発が滞り、優秀な科学者も海外に流失しています。しかし経験が長いため、成功率は高いと思っていたのですが、意外と低く91,7%となっていました。それとロケットや宇宙ステーションの老朽化が激しいことも打ち上げ金額が安い(長いこと使っているから)のかもしれません。日本のロケットよりも3割ほど安くなっています。ロケット自体も構造が簡単で、欧米のように厳密な管理のもとに打ち上げられているというより、意外とラフな打ち上げでも結構、成功しているということは構造がシンプルと言うこともあるのでしょう。それと旧式とは言え、技術的には完成されたところがあるのではないでしょうか?
米国はファルコンの場合ですが、4,8トンと小さく打ち上げ価格も44億円程度とこれまたロシアよりも安くなっています。ただ米国はすでに民間企業がロケットを打ち上げる時代に入っており、米宇宙ベンチャーのスペースX社は民間企業の宇宙船として初めて国際宇宙ステーションへのドッキングを目指す無人補給機ドラゴンを、ケープカナベラル空軍基地(フロリダ州)から自社のファルコン9ロケットで打ち上げた。約10分後に予定の軌道に入り、打ち上げは成功しています。そういう意味では日本も民間に移譲したので、同じように感じますが、スペースX社はスペースシャトルの業務を受け継いでいるのであり、形こそ同じでも内容は全く違っているので比較すること自体無理があります。
現状では静止軌道への商業用衛星の打ち上げ市場は年20~25機と言われており、欧州とロシアは合わせて7~8割のシェアを握るとされています。日本が商業衛星の打ち上げ市場で成功するにはまずコストを下げることが必須であり、そうでなければ商業衛星の打ち上げの獲得は難しいでしょう。日本は資金が少ないので知恵で勝負しあければならずそういう意味でも厳しいですね。しかし宇宙産業のすそ野は大きいし、その技術的なものに対する産業界への応用は必ず役立つし、日本の産業の底上げにつながるものだと思っており、決して無駄になるものではないと思います。三菱重工に移管されたのきっかけにコストダウンをはかり宇宙ビジネス市場で、日本もその一翼を担ってほっしいですね。
日本のロケットはH2Aの打ち上げ能力は4トンで、予想サービス価格は85億から100億円です。成功率は95,2%でした。それが今回のH2Bになると、静止軌道打ち上げ能力は8トンと倍増し、価格も140億~150億円と大型した分価格も跳ね上がりました。成功率は今のところ100%です。しかし打ち上げ回数となるとまだ欧米の回数とは比べものにならないくらい少ないのが難点です。それとロケットの打ち上げは赤道に近いほど打ち上げやすく費用の点でも違いが出てきます。その点、日本は種子島からの打ち上げのため余計な燃料を使わなければならないといった欠点もあり、条件も欧米に比べると損をしています。
欧州のロケットと言えばアリアンです。アリアン5の場合、静止軌道への打ち上げ能力は8トンと日本と同じ打ち上げ能力です。予想サービス価格は77億~108億円で下は63億~上は42億円もの差があります。しかも成功率は97,1%と日本の成功率よりも高いのです。多く打ち上げなおかつ成功率が高いということは信頼性が高いということになります。商業衛星打上げの比率が高く、年間で4機程度の商業衛星打上げを実施しているそうです。この点でも欧州に負けており、最近の円高でさらに競争上不利な条件になっているだけに、簡単には海外からの打ち上げを依頼されることはかなり厳しい状況です。
ロシアはと言うと、プロトンですが、軌道打ち上げ能力は6,4トンと少々少ないですが、その分価格はかなり安く54億~66億円で打ち上げることができるということがロシアの強みでもあります。ただロシアは一時経済が破綻したこともあり宇宙開発が滞り、優秀な科学者も海外に流失しています。しかし経験が長いため、成功率は高いと思っていたのですが、意外と低く91,7%となっていました。それとロケットや宇宙ステーションの老朽化が激しいことも打ち上げ金額が安い(長いこと使っているから)のかもしれません。日本のロケットよりも3割ほど安くなっています。ロケット自体も構造が簡単で、欧米のように厳密な管理のもとに打ち上げられているというより、意外とラフな打ち上げでも結構、成功しているということは構造がシンプルと言うこともあるのでしょう。それと旧式とは言え、技術的には完成されたところがあるのではないでしょうか?
米国はファルコンの場合ですが、4,8トンと小さく打ち上げ価格も44億円程度とこれまたロシアよりも安くなっています。ただ米国はすでに民間企業がロケットを打ち上げる時代に入っており、米宇宙ベンチャーのスペースX社は民間企業の宇宙船として初めて国際宇宙ステーションへのドッキングを目指す無人補給機ドラゴンを、ケープカナベラル空軍基地(フロリダ州)から自社のファルコン9ロケットで打ち上げた。約10分後に予定の軌道に入り、打ち上げは成功しています。そういう意味では日本も民間に移譲したので、同じように感じますが、スペースX社はスペースシャトルの業務を受け継いでいるのであり、形こそ同じでも内容は全く違っているので比較すること自体無理があります。
現状では静止軌道への商業用衛星の打ち上げ市場は年20~25機と言われており、欧州とロシアは合わせて7~8割のシェアを握るとされています。日本が商業衛星の打ち上げ市場で成功するにはまずコストを下げることが必須であり、そうでなければ商業衛星の打ち上げの獲得は難しいでしょう。日本は資金が少ないので知恵で勝負しあければならずそういう意味でも厳しいですね。しかし宇宙産業のすそ野は大きいし、その技術的なものに対する産業界への応用は必ず役立つし、日本の産業の底上げにつながるものだと思っており、決して無駄になるものではないと思います。三菱重工に移管されたのきっかけにコストダウンをはかり宇宙ビジネス市場で、日本もその一翼を担ってほっしいですね。