M・吉田のブログ

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トルネコはすごい

2006-01-10 23:59:59 | ピュアでもない日々
ちょっと前にドラクエ4のミネアについてちょっぴり書きましたが、
そういえば、ミネアはぎんのタロットを全然使ってくれなかったことを覚えてます。
「いろいろ やろうぜ」って言ってるんだから、色々やってくれよ!

敵、炎吐かないんだから、フバーハとか使わなくていいから!
ていうか、それは「みんな がんばれ」とかの時にやってくれよ!

さて、普段使ってみたい時には使ってくれず、いざバルザック戦です、塔のカード、ドーン!
というお約束はきちんと守ってくださるミネアさんですが、
考えてみればこの、常時ランダムで何か起こすというのは、
ドラクエ3で言えばあそびにんの役割じゃないですか。


ドラクエ3で言うところの「あそびにん」的役割と言えばトルネコなわけですね。
どうも、軽い扱いをうけがちこのトルネコですが…。

しかし、ほとんど無意味なことばっかりやる遊び人と違い、そこは武器商人であり一家の主たるトルネコ、
こやつ、意外とやりおることで、ちょっぴし有名ですね。

砂を投げて敵全体に目くらまし(マヌーサ)をかけたり、
力をためて強力な一撃を放ったり、足払いをして動けなくさせたりと、
体に似合わずテクニカルなプレイをしてくれます。

こういうのは、むしろライアンとかアリーナのような戦士キャラの方が得意とすべき攻撃方法ですが、
なんというか彼らは力押ししか知らないと言うか、持ってる武器をただ振り回すだけと言う始末。
お前ら、少しはトルネコを見習いなさいよ!

さらに、有名どころとしては商人軍団を呼び出して、全員で一斉攻撃というのは、トルネコ様の真骨頂。
生肌の上にピンクの鎧を着ている上に、いつの間にかホイミンに見捨てられてる田舎の戦士とか、
お供するのは マヒャドじいさん と マホカンタにザラキ という先行き不安な一国の王女とかとは、
比べ物にならないトルネコ様の人脈の賜物でございます。
魔族の帝王が眠る地下深くだろうが、竜が住む天空に続く塔だろうが、魔界だろうが、
どんな時でも、かけつけてくれる商人軍団…まさにトルネコ様の人徳がなせる技に他なりません。

また、とっさの機転が効くのもトルネコ様の素晴しいところです。
敵が呪文を唱えようとしたところを、自らの危険も省みず、敵の口を塞ぎに行くとは!
これほどのことを、他に誰が出来ましょうか。
まさに「じゅもんを じゃました.」って奴です。
グレーターデーモン級です。

トルネコ様本人は呪文が使えないとは言え、アイテムを鑑定できるほどの博識であり、
さらに、言葉巧みに敵を笑わせる、指の動きで混乱させる、不思議な踊りを踊る、などなど
MPを使うような呪文ではない、まさに魔術の使い手であります。
コレは凄い。

オープニングで踊ったりしてるマーニャなんかも、踊り子のくせに不思議な踊りを踊れない。
少しはトルネコ様を見習いなさい、まったく。
キャラ的にはあなたが一番、遊び人じゃないですか!

いやしかし、考えてみれば、マーニャも皆が言うほど遊び人なのだろうか?
カジノで遊んでいたが、お姫様や王宮の戦士殿もたしなむほどの高尚なお遊びでありますし、
一日中仕事するよりかは、息抜きになってイイかもしれない。何より勇者たちのお金には手を出していない。
戦闘中もお遊びをしないわけであるし、やはり「遊び」と「仕事」の分別がしっかりついたレディだったのだ。

4章のオープニングを思い返してみれば、妹に「バルザックのことは何かわかった?」と聞かれている。
そう、踊り子業やカジノで遊ぶようなフリをして、情報を収集するやり手の女エージェントだったのだ。
「いい男はいなかったわ」なんてセリフは、ハリウッド女優でも言うようなメリケンジョークである。
それに対して怒るなど、まったく、ミネアもユーモアの通じない女である。
顔、縦に長いし。ドラクエ1の"がいこつ"かよ。

マーニャさんも大変ですね。マーニャさんは大切にしときましょう。
トルネコ様の次くらいにマーニャさんは偉いですね。

まあそんなわけで、トルネコ様はすごいですよ。
本来、天空の装備は、長年それを探していたトルネコ様が装備しても良いくらいのものだけど、
しかしまあ残念なことに「勇者の血」を引いてるってだけで勇者になっちゃった勇者が天空装備してますからね。
いやもう、世襲制ってホント嘆かわしいですわ。
そりゃーあんな勇者じゃあ、裏切り小僧に裏切られて当然ですよ。

その点、トルネコ様は叩き上げですよ。
はじめは辺境に身を寄せていたものの、老人の背中を押してやるなどに優しい心を持ち、
国家間の戦争を防ぐ大使となり、王の信頼を得て、世界で最も華やかな王都に店を構えています。
しかも、海底トンネルまで開通させ、世界の往来を可能にしていますね。
勇者が旅を続けられるのも、トルネコ様のおかげなのです。
世襲のボンボン勇者ごときが前線で活躍できるのも、
トルネコ様が「はじゃのつるぎ」を持ってきたおかげに他なりません。

そう、一行の足となるあの帆船も、他ならぬトルネコ様の所有物です。
遺憾にして、とうだいタイガーなる不逞の輩に灯台を荒らされてしまっており船を出せませんでしたが、
縦縞の服を好むトルネコ様は、トラを傷つけることだけは出来なかったんですね。勝ちたいんや。

だいたい、勇者だからって、タダで見ず知らずの人間に死線に立てって根性がよろしくない。
その点、トルネコ様は、人を雇わば、正当な報酬を払ってるんですよ!?まさに常識人じゃないですか。
「みんなで頑張ろう」なんて精神論だけでは、人は付いてこない。
その辺キッチリわきまえてるトルネコ社長は、見習うべき商人の鑑です。


どうでしょう、お分かりいただけましたでしょうか。
いかにトルネコ様が凄いか…人徳者として、商売人として、探求者として。
ドラクエ4経験者の方にはその魅力に気づいていなかった方も多いかもしれませんが、
他のゲームでも主役を張るほどの大物であるトルネコ様は、やはりドラクエ4で最も重要な人物だったのです。

そんな奉るべきトルネコ様でありますから、傷つくようなことがあってはなりません。
ましてや死ぬなど、人類の至宝たるトルネコ様がそんなことになるなど、考えられない!

ですから、トルネコ様はいつも馬車にいましたよ。



みんなはどうだったカナ!?




コメント
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