鈍いなまくら刀で社会を斬る!

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ピエール容疑者の件でお金は動きません

2019年03月20日 01時13分43秒 | エンタメ
ピエール容疑者の件で、また損害賠償金という話が出てきています。
映画の公開中止や撮り直し、CMの降板、刷り物のやり直し等々で、
お金が余分にかかるからです。

# TBSのワイドショーで「ピエール容疑者」って呼んでたので、真似してみた。

この損害賠償金ですが、勘違いしている人も多いと思いますので解説しておきますと
基本的には、実際に巨額のお金が動くわけではありません。

企業が「賠償金」名目でお金を貰ったところで、会計上は営業外収益になるだけで、
大して意味はないですし、すでに稟議・決裁で会社として支出の意思決定をしている
ものですので、それに対してお金が戻ってきても…、ねぇ。

新たに追加で発生した費用については、請求することがありますが、
それは大した金額ではなく、数千万円がいいところでしょう。

賠償金の入金については会計上も、キャッシュ上も大して意味のない行為なので、
結局のところ、金額を算出して、今後の取引で相殺して消し込んでいく
ということになるのが、この業界の通例です。

もちろん、ほぼ無名同士で、100万円とかそういうレベルの賠償金の場合は、
小さな会社、無名タレント同士、お互いに現金が必要で小競り合いに発展することもあります。

しかしピエール容疑者や新井容疑者の場合、金額として億単位になるかと思いますが
それを現金で支払ってもらう、ということをしても先述の通り、意味ないですし、
キャッシュを要求して事務所に倒産されたり、関係者及び本人に自己破産されても
回収は0円なので、結局は同じ事務所の出演者のバーターや諸々の協力、
プロダクトプレイスメントなどで、相殺してやっていうことになるわけです。

今回のピエール容疑者の場合は、事務所はソニーなので、当然、そのように処理を
していくことになります。
ソニーにしても、ピエール容疑者を解雇したり、業界から追放したり、自己破産させるより
この業界で働かせて、1円でも多く「借金」を回収した方が利口ですので
うまいことやるでしょう。

もし今後、リクシルのCMの音楽に、オカモトズや氣志團が使われてたり、
出演者が土屋太鳳や成田凌、バイキングになっていたら、

「あぁ、そういうことね」と察してあげましょう。