鈍いなまくら刀で社会を斬る!

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フィギュアスケート

2014年03月30日 23時16分26秒 | 考え事
マーケティングのキム・ヨナ選手 対 イノベーションの浅田真央選手だった。
この二人の対決はいつもそうだった。

この場合の意味は、今ある枠組みの中で最高に得点が出る演技構成を考えて
それを着実に実行するのが、キム・ヨナ選手。
今ある枠組みを飛び越えて、新しい世界を見つけようとするのが浅田真央選手。

二人は交わることのない別々の道を歩み、オリンピックで2度対決して、
両方共キム・ヨナ選手が勝利を手にした。

それはマーケティングの勝利であるし、アスリートとしての可能性の敗北である。
しかしながらフィギュアはスポーツと芸術の両方の側面を持つからそのような
二者択一問題が起きる。

それを楽々超えて見せたのが、羽生結弦選手だった。

しかし、今回の世界選手権では、今ある枠組みの中で最高に得点が出る演技構成で
ありながら、今ある枠組みを飛び越えた浅田真央選手がいた。

皇帝プルシェンコは競技者として一言でそれを表した。
「我々の競技を次のレベルに押し上げてくれたことに感謝する」