ストークアンドレイ、ザラストロ

久米氏が亡くなってから、ＩＫ血統研究所が重賞勝ち馬の血統評価を出さなくなったようだ。まあ、人手が足りないのかも知らんけど、外に五十嵐理論を発信する機会が全然なくなっているのは寂しい限り。

そこでと言ってはなんだが、２歳の重賞に限って勝ち馬の血統構成を評価していきたいと思う。もちろん、ＩＫの公式評価とは全く関係ないので注意が必要だ（謎

まずは函館２歳Ｓ勝ち馬のストークアンドレイから

ストークアンドレイ
　父クロフネ
　母ジョイオブフライト（Silver Hawk）

自己評価　□△○□□○□□　２Ｂ級　マイル～中距離向き

Northern Dancer、Nearcticのクロスを持たず、Robertoの３×５を呼び水にＢＭＳを強調した、クロフネ産駒としては珍しい配合。Nearco系を主体にRobertoへの集合に優れ、クロス馬の数も少なく早期の活躍が望めるタイプと言える。母内Hurry onの欠落などスタミナ勢力が今一つなのは残念。

続いて新潟２歳Ｓ勝ち馬のザラストロ

ザラストロ
　父ホワイトマズル
　母セクシーココナッツ（ダンスインザダーク）

自己評価　○□□□○□□□　３Ｂ級　中距離向き

Northern Dancerの４×５＊５＊６を伴うLyphardの３×５がほぼ系列ぐるみとなり、主導を形成。父ホワイトマズルがLyphardを強調した配合だったので、主導としては悪くない。Turn=to、Tom Fool、Nasrullahと案外にスピード豊富で、逆に強調された父の父内でPago Pagoに弱点を生じるなど、距離延長に若干不安が残る内容。

今週はさらに小倉２歳、札幌２歳があり、いよいよ２歳戦も本格的になってきた。今年はどんな配合馬がクラシックを賑わしてくれるのか、今から楽しみだ。

サマーセールの結果

サマーセールが終わった。今回はＣＶＦで５頭購入で、ＢＲＦはなんと４４頭も購入している。下手な鉄砲もなんとやらで、ここに名馬のタマゴが眠っているといいのだけれど。

とりあえず全馬を書くのだけでもしんどいので、目に付いた配合馬をピックアップしておきたい。

ＣＶＦからは以下の２頭

アドマイヤジャパン×アリシーナ（Alysheba）
　Princequilloの６＊７×５＊６を主導にした、珍しい配合馬。血の質、スタミナに良さがある。日本の馬場には向いていないが・・・。

キングカメハメハ×ダンスエンドレス（ダンスインザダーク）
　Nijinskyの６×４＊５を主導にした内容。父とBMSの相性は悪くなく、母方にもNijinskyを配したことで、主導の明確性も出た。垢抜けない配合ではあるが、底力はある。


ＢＲＦからは以下の３頭

ヨハネスブルグ×グランバザール（タマモクロス）
　Nijinskyの４×６の主導が明確なのが長所の配合。マルゼンスキーへの血の集合も良い。どちらかといえばマイナーな父だが、よく出来た配合。

マイネルラヴ×フジアニバーサリー（ラムタラ）
　Northern Dancerの５×４＊６＊６を呼び水に、父のスピード、母のスタミナを上手く生かしている。派手さは無いが、堅実に走りそうな配合馬。

マイネルラヴ×スマイルビジョン（ブライアンズタイム）
　Mr.Prospecterの３×４で父の父Seeking the Goldを強調。Northern Dancerのクロスは無く、父内欧州系の弱点は補正され、母の持つスピード・スタミナも上手く生きている。


とりあえずはこんなところだろうか。特に母アリシーナとスマイルビジョンの配合が面白いので、募集されたら狙ってみたいところ。

やっぱり惨敗

朱鷺Ｓに出走したマイネルクラリティだったか、１８頭立ての１７着に敗れた。距離短縮、新潟の高速馬場と、負ける条件は揃っていたし、おそらく惨敗すると思っていたので、特に驚きもない。

もういい加減距離延長を考えて欲しいところだが、ここまで掛かるような馬になってしまうと、今更矯正して距離延長というのも難しいように思える。本来なら、それをなんとかするのがプロの仕事なんだろうが、おそらく距離延長ということは考えていないだろう。

どうにもいい未来が見えてこない。

２０１２年シルク募集馬が一応決定

変更の可能性あり、と言っているが、一応シルクの２０１２年度募集馬が会報で発表された。結構入れ替わっているようで、注目していたドリームカムカムの１１の名前が無いのが非常に残念だ。

予定厩舎も決まったので、私の出資対象もだいぶ絞れてきた。とりあえずハッピーチケットの１１が値段、血統構成とも良く、今のところ出資対象。厩舎未定が心配どころだが、とりあえず関西なので良しとしたい。血統構成だけを取りあげればこの馬がＮｏ．１だろう。もう１頭、今回追加になった馬のブリージーキスの１１も出資してみたい１頭だ。マンハッタンカフェ産駒らしくバランスは今一つだが、Nasrullah、Prince john、Romanによって母の母方Rivermanを全開させた迫力ある内容である。とりあえず、以上２頭が本命といったところ。

その他ではジェイドストリークの１１、レトⅡの１１あたりの血統構成が優秀だが、前者は厩舎、後者は価格がネック。まだカタログが届くまで間があるし、もう少し考えたいところ。

どうも去年と比べると、明らかに社台生産馬の血統構成のレベルが低いように思う。まあ、血統だけで走るわけではないのだが・・・・。

ほとんど期待は出来ないけれど

エメラルドチャームが小倉の未勝利戦・ダート１７００ｍに久しぶりに登場。もう３歳未勝利も終わりの時期だが、目立った故障も無いのにこれが２走めというのが情けない。デビュー戦も、ろくに追い切りもこなさず出走して惨敗した挙句にすぐ放牧するなど、非常に扱いが悪かったように思う。

明日のレースとスーパー未勝利で残り２戦というところか。少しはいいところを見せて欲しいところだが、明らかにダートに向いていない血統構成で、相手も揃っており、勝てる要素は見当たらない。奇跡でも起きない限りは、勝ち上がりは難しいだろう。

それでもなんとか勝って欲しいのが本音。せめてスーパー未勝利に希望を持たせるようなレースをして欲しい。

勝っちゃった

マイネエビータが見事優勝。これでラトーナに続き現２歳馬２頭めの勝ちあがり。この時期に２頭勝ちあがった記憶は無いし、今年はかなり好調だ。

レースは好発から控え、最内でコーナーを回り直線で外に持ち出す教科書どおりの内容で、先に内をすくっていた２着馬を最後に捕らえた。初芝で勝てたので、しばらくは芝中心で使ってもらえるだろうし、距離が伸びればもっと良くなるだろう。これからの成長に期待したい。

２戦目は芝１２００ｍ

明日の小倉１Ｒにマイネエビータが出走。初戦のダートから芝に変わるが、配合的にはどちらもいけるタイプなので、問題はないだろう。馬体の大きい馬ではないので、芝に変わるのはプラスとみたい。

１２００ｍと距離は足りないが、調教はまずまず動いているようだし、いい競馬を見せて欲しい。

セゾンの募集馬が発表された

セゾンの募集馬は今年は去年よりさらに数が減って、１０頭。これぞ！という配合馬はいないものの、母シーズババズディライト、バンブーズルド、ダンツナイキ、レディフェアリーの４頭はそれぞれ特徴のある配合で、なかなかに面白い。いずれも父はマイナー種牡馬（ハーツクライはそうでもないか？）だが、それなりに活躍出来ても不思議では無いと思う。

カタログはまだ先になりそうだし、追加募集があるかもしれない。厩舎も気になるところだし、続報を待ちたいところだ。

やっぱり引退

ドリームシガーの引退が決まった。もっと早く発見出来てればとは思ったが、起こってしまったことは仕方ない。

今後は園田競馬で走るそうだが、息の長い競争生活を送って欲しいものだ。