ひっそり一口馬主

競馬(特に一口馬主)の恥をブログでさらす。

本家の評価基準が若干変わったという話

2013年06月04日 19時42分36秒 | 五十嵐理論
ペガサス・ビューローのHPを見たら、独自のI理論評価基準を採用と言ってチェック項目を11種に増やしていた。

見てみると今までの8項目のうち

結合度→血の結合度、血の集合力の2項目に

質・傾向→質・再現度、流れ・統一性の2項目に

スピード・スタミナ→スピード要素、スタミナ要素の2項目に

それぞれ分割した形。要するに今までの8項目で言う結合度、質・傾向、スピード・スタミナの3項目をより重視しますよ、ということだろう。

私も出資馬を選定するに当たって重視するのは主導勢力、結合度、質・傾向、スピード・スタミナの4項目だったので、現実に即した形に変えたということか。

まあ、私は面倒くさいのでこのまま8項目の評価でいきます。一応、評価ランクは本家のものを併記する形を取るつもり。

マイネルホウオウ

2013年05月05日 16時32分44秒 | 五十嵐理論
NHKマイルカップを制したのはスズカフェニックス産駒のマイネルホウオウ。マイネル軍団としても久しぶりのGⅠ制覇。出資者の方々、おめでとうございます。

では、以下マイネルホウオウの血統評価。

マイネルホウオウ
 父スズカフェニックス
 母テンザンローズ(フレンチデピュティ)

自己評価 □□□□□△□○ 2B級 中距離向き

Northern Dancerの4*5×5で父の母内Fairy Kingを強調。シンプルさには欠け、バランスも良くはないが、強調されたFairy Kingは全開しており、またPrince john6×6の系列ぐるみからAllegedのスタミナを取り込んでおり、底力には優れた配合。


ヒラボクディープ

2013年05月05日 15時58分58秒 | 五十嵐理論
青葉賞を制したのはヒラボクディープ。

ヒラボクディープ
 父ディープインパクト
 母キャットアリ(Storm Cat)

自己評価 ○□□□○□□○ 3B級 中距離向き

Northern Dancerの4×5の中間断絶でStorm Catを強調し、主導はAlmahmoud。母の母方6代目にSolario、Mahmoudが並び、父のGainsboroughの血の流れは上手く再現された。同父産駒としてはスピード優位で早期有利なタイプ。スタミナはSomethingroyalの中間断絶からだがその生かし方は中途半端な上、主導との結合も悪く、その効果は今ひとつ。

デニムアンドルビー

2013年04月24日 20時45分44秒 | 五十嵐理論
フローラSを制したのはディープインパクト産駒のデニムアンドルビー。

デニムアンドルビー
 父ディープインパクト
 母べネシアンドール(キングカメハメハ)

自己評価 ○△○□○□□□ 3B級 中距離向き


Northern Dancerの5×4*6*6*8を呼び水に、主導はAlmahmoudで母の母方Nureyevを強調。Nearcoが14連、Hyperionが17連と、次世代型の配合内容を示している。父と母の母フェアリードールの相性は大変良く、Hyperion~Gainsboroughの血の流れ、Mieuxce、Fair Trial、Gold Bridge、Papyrus、Ksarといった細かい血の生かし方など実に素晴らしい。問題は母の父キングカメハメハの世代がずれて影響が弱くなったことと、スタミナの核に欠けること。同父産駒としてはスピードに優れ、早期に有利なタイプ。

そういえば、血統クラシックロードはどうなったんだろう。

2013年04月17日 14時41分25秒 | 五十嵐理論
いつもの年なら桜花賞前に血統クラシックロードが発売されていたはずだが、どうやら今年は出ていない模様。ペガサス・ビューローに変わって、馬主や生産者相手の商売に切り替えた感があるので、そちらの商売が忙しいのだろうか。まあ、単純に本の売り上げが期待出来ないから、という可能性も高いのだが。

いずれにしても、何の告知もないので、毎年楽しみにしていた身としては寂しい限りである。

アユサン

2013年04月17日 14時29分21秒 | 五十嵐理論
今更ながら桜花賞馬アユサンの血統構成を見てみる。

アユサン
 父ディープインパクト
 母バイザキャット(Storm Cat)

自己評価 ○□□□○□□□ 3B級 中距離向き


Northern Dancerの4×5の中間断絶で母の父Storm Catを強調し、主導はAlmahmoudの、ディープ産駒にはよくある構成。母の母内7代目にHyperion、Mahmoudが並び、父の血の流れはそれなりに上手く引き継がれている。ただ、欧州系主体の父に対し母内は米系が強く、傾向はやや合っていない。スタミナの核にはやや欠けるが、スピードの血はよく生きており、適正は中距離。

キズナ

2013年03月24日 15時52分27秒 | 五十嵐理論
毎日杯を制したのはディープインパクト産駒でファレノプシスの弟のキズナ。

キズナ
 父ディープインパクト
 母キャットクイル(Storm Cat)

自己評価 □□○□□□○○ 3B級 中長距離向き

Northern Dancerの4×5を呼び水に、Almahmoudを主導とした形だが、母内5代目でDonatello、Auroraが系列ぐるみとなってAcropolisが強調されており、主導が不明確となった。ただAlmahmoud、Donatello、Auroraの結合は良く、大きな欠点ではない。また、父の母方に弱点はあるが影響は軽微と思われる。それ以外では父母のスピード・スタミナの生かし方は良く、質も高い。瞬発力に欠けるタイプだが、底力に優れる。

サクラプレジール、インパルスヒーロー

2013年03月24日 15時25分50秒 | 五十嵐理論
フラワーカップを制したのはサクラプレジデント産駒のサクラプレジール。

全兄弟が勝ち上がっていて、公式評価は3B級。Mahmoudの流れに良さがあり、同父産駒としてはなかなか優秀な配合と言えるだろう。


ファルコンSを制したのはクロフネ産駒のインパルスヒーロー。

インパルスヒーロー
 父クロフネ
 母クラシカルテースト(サンデーサイレンス)

自己評価 ○□□□○△○□ 3B級 中距離向き

Northern Dancerの4×5の系列ぐるみを主導に母の母ダイナクラシック(=アンバーシャダイ)内ノーザンテーストを強調。ノーザンテーストの欠陥はほぼ完全に補正され、Ambiorix、Bull Leaなど、母方の生かし方も良い。シンプルさに欠けることと、父内の弱点が残念。

メイショウマンボ

2013年03月21日 18時34分19秒 | 五十嵐理論
フィリーズレビューを勝ったのは、スズカマンボ産駒のメイショウマンボ。

メイショウマンボ
 父スズカマンボ
 母メイショウモモカ(グラスワンダー)

自己評価 □△○□□□○□ 2B級 中距離向き


Mr.Prospecterの4×4の系列ぐるみが主導、次いでNijinskyの4×5の中間断絶で、父の母スプリングマンボを強調。垢抜けない配合だが、血の質は悪くなく結合状態も良い。評価としては今一つだが、底力あり。

クロフネサプライズ、カミノタサハラ

2013年03月03日 17時06分46秒 | 五十嵐理論
チューリップ賞を制したのはクロフネサプライズ。

クロフネサプライズ
 父クロフネ
 母アイアンブリッジ(トニービン)

自己評価 □△○□○○□□ 2B級 マイラー

Northern Dancer~Nearcticで全体をリードし、父の母ブルーアヴェニューを強調。父母の傾向が合わず、父内米系の生かし方は不完全だが、母内9代目にあるMan o'warで欠陥の発生が防げたのは幸い。母がHyperion~Gainsboroughの流れをのっているのに対し、父クロフネがNearco主体と、血の流れも今一つ。スピード主体でクロス馬の数が少なく生きている血の結合は良いので、早期スピード勝負に向くタイプ。成長力はやや疑問。


弥生賞を制したのはディープインパクト産駒のカミノタサハラ。

カミノタサハラ
 父ディープインパクト
 母クロウキャニオン(フレンチデピュティ)

ボレアス・マウントシャスタ(2B級)の全弟。強調されたサンデーサイレンスの生かし方は良いが、母内Caerleonで救われたものの、欧州系の生かし方がイマイチ。



チューリップ賞は前半3F35.9の緩い流れを作って逃げたクロフネサプライズが圧勝という形になった。直線が長いから、ということもあるかもしれないが、直線に入るまで前に楽をさせすぎるとこうなる、という典型のレース。すみれSのラストインパクトもそうだったが・・・(泣

弥生賞は一転して厳しい流れのレースとなった。前半こそゆっくり流れたものの、残り1000mを過ぎたあたりから徐々にペースが上がり、直線で一旦完全に抜け出したエピファネイアが力尽きたところで後続が襲い掛かり、その中で1番良い位置で直線に入ったカミノタサハラが差しきるという形。レース内容としてはなかなか面白かった。個人的には、直線入り口で後方に下がってしまうミスがなかったら勝っていたのはキズナだったように思えるが。