愛・里山  ~クワガタ・カブト飼育の記録~

50歳から始めた!アンタエウス、クルビデンス、国産オオクワガタ、外国産オオヒラタ・ヘラクレスなどの飼育日記。

クワガタの共生バクテリアに関する考察(勝手な妄想)

2012-11-16 23:50:05 | 日記

昨日までの仮説の整理

■クワガタの共生菌である、寒冷地バクテリアは朽木の分解能力が高く、熱帯系バクテリア は分解能力が低い。

■熱帯系バクテリアの分解能力が低いにも関わらず、朽木の分解が熱帯地域で見かけ    上速いように観察できるのは、高温多湿の好条件下の環境に助けられてのことであ     る。

 

仮説7

 寒冷地バクテリアと熱帯系バクテリアの強弱は熱帯系の方が強い。なぜなら、 もし、寒冷地バクテリアの方が優位だとすると熱帯林の樹木そのもの食い尽くされて存在していないと考えられるから。

 

仮説8

寒冷地系のアンテバクテリア入りのエサを与えたパラワン幼虫の体内で、反対の性質を持つバクテリア同士が争うとすると、元々親から受け継いだ熱帯系バクテリアが勝利する。

にも関わらず、もし、幼虫の生育スピードが速いとすれば、①アンテバクテリアにより分解されたエサの中で増殖しているアンテバクテリアそのものを体内の熱帯系バクテリアが直接取り込んで後幼虫の消化酵素で熱帯系バクテリアを取り込んだか、② 寒冷地系のアンテバクテリアに分解され消化し易くなったエサ (朽木オガ) そのものを幼虫が取り込んだどちらかによるものだと考えられる。

 

仮説9

逆のパターンで 熱帯系バクテリアが増殖中のエサ(朽木オガ)の中にアンテ幼虫を飼育すると、アンテ体内のもともと親から受け継いだ 寒冷地系バクテリアは駆逐されてしまうので、 ①熱帯系バクテリアが利用できなければ幼虫は死んでしまうか、 ②熱帯系バクテリアを利用して生育するかのどちらかだと考えられる。

 

 【考えられる飼育実験のパターン】

 与えるバクテリア:   (熱帯系)          ( 寒冷地系)


_________ 予想される結果 __ 予想される結果_________ 

 パラワン幼虫     普通         

                             良く育つ→ →低めの温度で飼育するか

                                   生オガ系の分解の遅いマット

                                  か菌糸で飼育する

                              育たない  → →  NG =意味がない

                              

 

 

                              普通 

 アンテ幼虫       育たない  → →  NG      

               良く育つ  → → 高めの温度で飼育するか

                          分解の早いマットで飼育する 

         

 【エサ交換実験のパターン】

分解の遅いバクテリアを使ってパラワン幼虫を育てる場合

 (第1段階) 管理温度は仮に 23~25℃とする

長期間マットを劣化させないために、大型幼虫の食べかす(パラワン熱帯系バクテリア)を

与えて高めの温度域でパラワン弱令幼虫を育てる。(=バクテリア入りマットで飼育する)

 (第2段階) 管理温度は仮に 23~25℃とする

3令からは、 バクテリア入りマットでも分解の遅い生オガ系のマットを使う。 分解が遅いマットだとすれば蛹室が壊れることもなく羽化させられる。

 

分解の速いバクテリアを使ってパラワン幼虫を育てる場合

 

 (第1段階)  管理温度は仮に18~20℃とする 

長期間マットを劣化させないために、大型幼虫の食べかす( アンテ寒冷地バクテリア )を

与えて低めの温度域でパラワン弱令幼虫を育てる。(=バクテリア入りマットで飼育する)

 (第2段階) 管理温度は仮に18~20℃とする

3令からは、 アンテ系バクテリア入りマットでも分解の遅らせるために生オガ系のマットを使う。  低めの温度域でマットの分解を遅らせるコントロールが可能なら蛹室が壊れることもなく羽化させることができるかもしれない。

 

 

 

 メモを元に妄想を繰り広げていたら疲れてきたので、続きは次回にします。

仮説の累積の実験になるので、管理条件などで無数の結果の変化が想定できる。

代わりに大学の研究室でこんな面倒な実験をしてくれる研究者がいないかなあ。

 

 

 

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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