1週間ほど前の事、うとうとしながらクワガタを巨大化(最大サイズ化)する方法について考えていたところ、ある考えが浮かび眠気が飛んでしまったので、起き上がり忘れないうちにメモ紙に考えを書きとめることにした。
仮説その1
冷涼な気候に適応するヒマラヤ系のアンタエウスの 共生 (体内)バクテリアは、もともと朽木の分解が進みにくい環境の中で栄養を取り込むために進化したと仮定すれば、分解能力が高い寒地系バクテリアと考えられる。
そのため、 寒地系 バクテリアを体内で利用するヒマラヤ系アンタエウスは過酷な気候においても朽木の消化能力が高い。
菌糸瓶交換の時、菌糸瓶の上部に前の食べかす(フン)を置くと菌糸劣化が速かった。
仮説その2
もし、熱帯地方のパラワンやスマトラヒラタの共生(体内) バクテリアが冷涼な
気候に適応するヒマラヤ系のアンタエウスなどと同じものだと仮定すると、
気温が高い条件下で朽木の分解は早すぎるくらいに進むと推測できるので、エサとしての朽木の賞味期間は短くなり、エサ切れを起こしかねず、種として生き残って来れたとは考えにくい。
だとすれば、熱帯系の共生バクテリアは、ゆっくりと朽木を分解するタイプのバクテリアなのかもしれない。
仮説その3
以前、アンタエウスの食べかす菌糸に放り込んだパラワンの初令幼虫は普通に成長できたことから、体内バクテリアが寒地系に入れ替わったとしても パラワン は利用することができると推測できる。
仮説その4
初令で寒地系バクテリアを与えたパラワン幼虫の菌糸瓶では、オガの消化能力が高められるため幼虫の成長は早いと考えられる。反面、23~25℃の飼育条件下では分解が速すぎるため、菌糸瓶の劣化スピードも速くなる。結果として菌糸の持ちが悪くなると考えられる。
寒地系のバクテリアが利用できるのなら、もっと低温で菌糸の持ちと成長を維持しながら積算温度を稼げるのではないか。 →大型化???
仮説その5
初令時に熱帯系のパラワン食べかす投与のアンテ幼虫は、低温下の環境で飼育すると分解の遅いバクテリアを利用しなければならず、成長は遅くなり、逆に 23~25℃の飼育温度では幼虫が温度に適応できないかもしれない。→NG!!!
仮説その6
アンテ幼虫に菌糸よりエサとしての賞味期限が短い普通の添加発酵マットを与えた後、使用済みマットでパラワン初令幼虫を飼育し、寒地系バクテリアを投与した後に分解の遅い生オガ系のマットを与えるとバクテリアの分解能力の高さゆえに問題なく消化し、成長できるかもしれない。
もしそうなら、比較的低温環境で 積算温度を押さえながら 生オガ系のマットで長期間パラワンの幼虫を飼育できるかもしれない。→大型化???
疲れてきたので、次回へと妄想は続きます。