最近の押入れ飼育室の温度は、上段のオオクワ幼虫・オオヒラタ幼虫・ヘラクレス幼虫・各種成虫用で23℃~18℃位、下段ではアンタエウス幼虫用に21℃~17℃位で推移しています。
この温度ではオオクワガタ成虫は半冬眠状態なのか、あまり餌が減りません^^
外国産の成虫は相変わらず良く餌を食べてくれます^^;
室温はというと、15.8℃です。(テスト的にエアコン暖房を止めたためですが・・・)
そして、上段のダイソーの100均パンケース4.2Lに入れていたヘラクレスのマット温度はといえば・・・押入れ温室上段から取り出した時には29℃位だったのが、15.7度の室温でも、まだ24.9℃です。
つまり、マットが再発酵しているという訳です。再発酵防止で入れた腐葉土の枯葉菌が自家製きのこマットを分解しているのでしょうか???
それとも、みみずフン土のせいなのか? 腐葉土の水分が多かったためか?
原因は不明ですが、幼虫を投入する前に分かったのが幸いです。
これまで、多くの幼虫を★にして、マット飼育が苦手だった原因もこの辺りにあるようです。
温室の温度より、マットの温度が発酵過程で5℃以上も上昇していたら逃げ場のない幼虫はたまらないでしょう。これなら、発酵熱で室温20℃ならケース内温度が25℃位になるので、あえて温室に入れなくて室内でもいけるかも・・・
しかし、4.2L程度のパンケースでこれだけ温度上昇するなら、ヘラクレス3令の♂幼虫の大型飼育ケースだとかなりやばいかも知れません。
という訳で、早速、飼育容器の試作をすることにしました。コーナンの売り出し時に買い置きしていた衣装ケースの底近くに径31mmの孔を4ヶ所空け、樹脂製のヘゴ木(トリカルパイプ)を差し込んで両端を竹串で止めてみました。アイディアは前からあったので、10分程で出来ました。
樹脂パイプ径が31mm弱で、ドリル径が31mm強なので、丁度いい感じに接続ができました。
樹脂製のヘゴ木の両端にスポンジを詰めないとコバエが入りそうだな・・・ 差込み部分の細かな隙間はホットメルトかPPボンドも必要だ。
作り始めると色々と問題点が出てきます。
ケース側面に孔明けをしたのは水滴が室内にこぼれないためですが、パイプの高さは大きくなった幼虫が下を潜り抜けやすい位の高さにしてみました。
上から見るとこんな感じになります。
この園芸用樹脂パイプは割りに厚みがあり、ステンレス網で巻く必要はなさそうです。
以前より衣装ケースの通気性に不安を持っていたのですが、これなら底の方も通気が十分できると思います。(菜園プランターを買った方が早いかも・・・^^;)
蓋にはΦ45mmの孔を4ヶ所明けました。真ん中は割れそうで省略。
CD用の不織布を4つに切り、周囲をテープ留めしました。
自然界ではケースの仕切りなどないので、底の方の落ち葉にも空気が届くはず。
そして、常に発酵はしているけど夜間には冷やされるので、再び温まるのに時間がかかるだろう。
もし昼しかない状況なら発酵温度はMAX状態のまままで進行し、落ち葉や枝はバクテリアにより急速に分解され、すぐに土になってしまうはずだ。
つまり、25℃位の同じ温度で昼夜保温飼育するとマットの劣化は自然の状態より数倍早くなるのではないでしょうか?
温度変化をつけることが飼育では必要なのかもしれません。
あとはマットを入れてみて、実際に温度変化を調べてみたいと思います。