何時しかその女性はマダム・シュトーレンと人々に呼ばれるようになった、なんて伝説は無い。でも毎年の餅つきに何時しかこれを買ってきてくれるのでそれが楽しみ。同じ味のはずなんだけど、今年のは期待が膨らんでたせいか何時もよりも味が記憶に残った。
スポンジケーキが江戸前寿司ならこれは押し寿司かな
今年の餅つきも無事終わった。と言いたいのだけど長い間には失敗はある。餅米は前日の晩までに米を研いで水に浸しておく。ところが奥さんに頼まれた旦那はあろうことか浸した後に水を捨ててしまった。車で運ぶ時に水をこぼしたらってのを気にしたみたい。それを思うとついやってしまいそう。米は水を吸って白くはなったものの水気は飛んでしまった。それに気付いたのは蒸し終わった時。これじゃぁダメだろってことで更に蒸してはみたものの…
後学のために少し貰って食べてみた。餅の中にたまにつき損ねた米がそのまま混ざることはあるんだけど、少しくらいではそれが入ってるのは分からない。だがしかし、これは想像以上にツブツブ感のある食感だった。手短に言うと芯だらけのご飯。この餅、どうリカバリーすれば良いんだろ。揚げたらどうかとヨメは言ってたが…
餅をつくモチベーションはつきたての餅を食べること。今、毎年一緒に餅をついてる人達も同じ。違いの分かるニッポン人! 写真のは皆で食べたやつだけど、それとは別に臼にまだ入ってる餅を一口分千切って食べるのが最高。
釘を一切使わずに作ったのし板、と言うと聞こえは良いが、出来合いの板を接着剤でくっつけただけ。でもちゃんと役を果たしてくれた。棒は手すりなどを作る時に使う物で丸く加工してある。なのでのし棒用の加工も一切ナシ。
写真がボケてしまったけど、謎の1.4kg入りの袋。一瞬頭に浮かんだのは2の平方根なんだけど、それに意味があるわけがない。この半端な量は何だろ。米1升の重さをヨメに聞くと「1.5kg」と即答。餅米だと1升が1.4kgになるのかな。
臼を片付けようと思ったけど次に別荘に行くまでこのまま放置することにした。湿ったままよりはってことだけど、今までそうやって不都合はまだない。それよりも長年使ったせいで中に水を入れると直ぐに染み込むわ入れた水が漏れるわで土間が水浸し。亀裂に木工パテと思ったけど何となく食べ物には良く無さそう。調べたら亀裂にあった木を作ってそれで塞ぐとあった。木は同じ種類である欅が良いのかな。でもそんな木で埋めるほどの大きな亀裂ではないからこのまま使うことにしよっかな。そして臼の下に水の受け皿ってのはどうだろ。