
「 今何時? 」 |
「 あ、もう6時だ 」 |
「 誰が耄碌爺だ 」 |
耳が多少聞こえにくくなったけどさすがにこんな聞き間違いはしない。でも先月還暦になった。もう先は短い。いよいよ余命40年ってもんかな。オイオイそれは長過ぎるぞと思うかもしれない。だけどそのくらい長生きしないと尊敬する元師匠の葬儀に参列出来ないのである。元師匠、長生きしてくださいね。
今から40年前、二十歳になった時は何だかガックリ来たもんだ。色々と責任が出てくるからなのか、それとも漠然と社会に放り出された気分で不安だったのか。還暦はそれとは逆で何だか清々とした。58だの59と違って働いてなくても後ろ指を指されることはない。そんな無責任感から来る開放感というか何というか。それだけでなく何処のスキー場に行っても割引がある。
「祝 還暦」なんてメールが来た時、祝が初に見えちゃった。目が悪いのかというより間違え方が変。直ぐに間違いに気がついたけど、そう見えたので 「 2回目になった時は○○ちゃんは99だよね 」と返信。
そしたら「 98です(。>д<)」というお怒りの返事。そこの1つって誤差1%しかないんだけど女心とはそういうものか。この歳になってもよく分らない。他にも分らない事だらけ。

だけどこれからの人生は…