展示会場を２度も間違えてようやく博物館に辿り着いた。予定の時間を１時間以上過ぎていたけど世の中悪いことばかりでない。丁度１日１回、１時半から始まる解説の時間だったのだ。時間があまりにも丁度だったので係りの人が案内してくれた。北斎や広重の版画が好きとはいえ知ってることは殆ど無かったのでこの解説は良かった。１時半に入館して途中お茶飲んだものの出たのは４時半、もしこれを聞かなかったらこんなに長居はしなかっただろう。
北斎と広重の版画を見て感じるのは単純に上手いもんだなぁの一言。特に北斎のは何となく格好良いなぁと思ったのはその凝った構図のせいだった。その中で特に凝ってると思ったのは甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)。初めて観た絵だが、これは学芸員の話を聞かなければその奇妙さは分らなかった。１つは水に映った冨士が点対称なこと。現実では有り得ない位置に書いてある。２つ目は地上の冨士は無雪期で水に映ってる冨士は積雪期とこれまた有り得ない。でもパッと見納得の行く風景なのだ。
館内の絵の配置も色々と考えられた配置だというのが説明を聞いて初めて理解出来た。今回、学芸員ってのは学に芸がある事なんだなぁ、と思った。そんなこんなで文化の日らしい１日を十分楽しんだ。ここでの展示はあと２週間で今月の１８日（日）まで。美術館、ではなく博物館で。
物を投げ上げてるのがあった。北斎のに職人が働いてるところがよく出て来る(受け売り)。左側が本所立川(ほんじょたてかわ)、右側が江都駿河町三井見世略図(こうとするがちょうみついみせりゃくず)のそれぞれ一部。
３０年くらい前にソビエトという共産主義の国があった。そこを代表する新聞にプラウダとイズベスチャというのがあった。今でもあるかな。その新聞は世界で何が起ころうとも××地方で小麦の生産高がどうたらという記事が一面トップを飾っていた。理想をかかげながらも結局は独裁国家みたいになるんだなぁと思った。
例えばタロがどうたらメメがどうたらという記事を用意してた時に大きなニュースがあった時が困る。特に昨日の小沢辞任なんていう訳のわからないニュースが一番困る。
大きなニュースを無視したらソビエトの新聞みたいだし、といって訳分らないニュースじゃぁ書きようが無い。まぁいずれにしろこういう辞め方には萎えてしまう。どいつもこいつも突然の身勝手な辞め方、どういうつもりなんだろう、ってそれが身勝手ってもんか。
