展示会場を2度も間違えてようやく博物館に辿り着いた。予定の時間を1時間以上過ぎていたけど世の中悪いことばかりでない。丁度1日1回、1時半から始まる解説の時間だったのだ。時間があまりにも丁度だったので係りの人が案内してくれた。北斎や広重の版画が好きとはいえ知ってることは殆ど無かったのでこの解説は良かった。1時半に入館して途中お茶飲んだものの出たのは4時半、もしこれを聞かなかったらこんなに長居はしなかっただろう。
北斎と広重の版画を見て感じるのは単純に上手いもんだなぁの一言。特に北斎のは何となく格好良いなぁと思ったのはその凝った構図のせいだった。その中で特に凝ってると思ったのは甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)。初めて観た絵だが、これは学芸員の話を聞かなければその奇妙さは分らなかった。1つは水に映った冨士が点対称なこと。現実では有り得ない位置に書いてある。2つ目は地上の冨士は無雪期で水に映ってる冨士は積雪期とこれまた有り得ない。でもパッと見納得の行く風景なのだ。
館内の絵の配置も色々と考えられた配置だというのが説明を聞いて初めて理解出来た。今回、学芸員ってのは学に芸がある事なんだなぁ、と思った。そんなこんなで文化の日らしい1日を十分楽しんだ。ここでの展示はあと2週間で今月の18日(日)まで。美術館、ではなく博物館で。
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