森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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一川の周辺と日本政治の今-つぶやき#13
本日のつぶやきから。
一川の周辺がなおさらあわただしくなりそうな気配だ。つぶやきで取り上げているのは、いずれも日本の政治状況を手に取るように表している記事だとボクは思う。皆様はどうお考えでしょうか。
なお、一川についてはあらためて明日のエントリで扱う予定。
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一川の周辺がなおさらあわただしくなりそうな気配だ。つぶやきで取り上げているのは、いずれも日本の政治状況を手に取るように表している記事だとボクは思う。皆様はどうお考えでしょうか。
なお、一川についてはあらためて明日のエントリで扱う予定。
- 一川の問責、小沢抑えのねらいも含むかな。山岡も追及するみたいだし、どっちも小沢に近いからね。
- 「少し勉強不足が過ぎるのではないか」と苦言を呈したんだって。前原はまあ、こういうだろうな。
- TPP交渉参加と消費税率の引き上げ、安全保障問題を挙げて「自分の代で国難をしっかりと受け止め、不退転の覚悟でやりたい。捨て石になってけりをつける」と、野田(毎日、2011.12.03)。どうぞ。不退転は、選択肢がないということでもある。
- 秋波もここまでくるとね、滑稽だ。橋下氏勝利「喜んでる」=自民・石原氏。「橋下氏を『思い切った試みにチャレンジをする覚悟と能力を持った首長』と持ち上げた。」((時事通信、2011.12.03)
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破綻した定義「冷温停止」にしがみつく政府・東電
福島第一原発で核燃料のほとんどが圧力容器の外に流出していることが公表され、波紋を投げかけた。その後、本日2日、こんな政府・東電の見解が伝えられている。
政府・東電は事故収束の見通しとしてこの冷温停止を節にしてきた経過がある。また、菅直人が首相辞任の時期をこの冷温停止が確定した時点に置いてきたこともボクたちの記憶に新しい。けれども、この冷温停止という定義については、これまで専門家のなかからもさまざま意見が出ていた。とりあえず、ともかく政府と東電の冷温停止の定義はまとめると少なくとも以下を満たす状態を指すと考えてよいようにボクには思える。
この定義にしたがえば、冒頭の「核燃料のほとんどが圧力容器の外に流出している」1号機の現状は、そもそも冷温停止という概念が前提としている条件とは相容れない状態にあるといえそうだ。つまり、圧力容器そのものから放射線物質が流れ出しているため、「圧力容器底部温度」という概念自体が放射線物質流出という現状にてらせばまったく意味をなさない。いいかえると、この原子炉1号機の事故収束の目安そのものが現在、消え失せてしまったことになる。
それでも政府や東電は冷温停止の定義を変えないというのだから、その矛盾は誰の眼にも明らかだろう。朝日の記事にある、経済産業省原子力安全・保安院の「燃料が下に落ちていても、蒸気や放射熱で圧力容器底部の温度が上がる」という説明は、だからこそ滑稽ですらある。下に落ちた燃料とそうでないものを一くくりにして「圧力容器底部の温度が上がる」といっても、そこに無理があって、そうだ、そうだと疑うことなくこの説明にうなずく人はまずいないと思われる。
今日まで炉心溶融や冷温停止などとあいまいな定義を使って、都合よく説明をしてきた政府と東電。深刻な状況が被害地域にも国民にも正確に、明らかにされずに、すでに事故から9カ月を今、迎えようとしている。情報公開を徹底する、具体的には国・自治体の調査、大学・研究機関の調査にもとづく情報をすべて国民に開示することにただちに手を着けるべきだ。
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「冷温停止」の定義は変えず 圧力容器外に燃料漏出でも 東京電力福島第一原子力発電所1号機で、政府や東電は、事故収束の目安となる「冷温停止状態」を、「圧力容器の底の温度が100度以下」などとする従来の定義を変えない方針を、1日の会見で明らかにした。 東電は11月30日、溶けた核燃料のほぼすべてが原子炉圧力容器の外に漏れ出たとの解析結果を公表。「圧力容器の中に核燃料が残っている」とするこれまでの説明を覆す結果になった。このため、本来なら、冷温停止状態は、漏れ出た燃料がたまった格納容器の底の温度で定義すべきだが、温度計が設置されていない。 内閣府の園田康博政務官は1日の会見で、「定義の変更は今のところ考えるに至っていない」などと発言。政府、東電ともに見直しを否定した。経済産業省原子力安全・保安院は「燃料が下に落ちていても、蒸気や放射熱で圧力容器底部の温度が上がる」と説明する。 東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は事故収束の工程表の第2段階終了時に避難区域が一部見直される計画にふれ、「避難される方が戻ることを考えると、冷温停止状態の定義の一つである放射性物質の放出抑制の方が重要だ」とした。 |
政府・東電は事故収束の見通しとしてこの冷温停止を節にしてきた経過がある。また、菅直人が首相辞任の時期をこの冷温停止が確定した時点に置いてきたこともボクたちの記憶に新しい。けれども、この冷温停止という定義については、これまで専門家のなかからもさまざま意見が出ていた。とりあえず、ともかく政府と東電の冷温停止の定義はまとめると少なくとも以下を満たす状態を指すと考えてよいようにボクには思える。
- 圧力容器底部温度が100℃以下の状態が保たれていること。
- 格納容器から外部への放射性物質の漏出がなくなっていること。
この定義にしたがえば、冒頭の「核燃料のほとんどが圧力容器の外に流出している」1号機の現状は、そもそも冷温停止という概念が前提としている条件とは相容れない状態にあるといえそうだ。つまり、圧力容器そのものから放射線物質が流れ出しているため、「圧力容器底部温度」という概念自体が放射線物質流出という現状にてらせばまったく意味をなさない。いいかえると、この原子炉1号機の事故収束の目安そのものが現在、消え失せてしまったことになる。
それでも政府や東電は冷温停止の定義を変えないというのだから、その矛盾は誰の眼にも明らかだろう。朝日の記事にある、経済産業省原子力安全・保安院の「燃料が下に落ちていても、蒸気や放射熱で圧力容器底部の温度が上がる」という説明は、だからこそ滑稽ですらある。下に落ちた燃料とそうでないものを一くくりにして「圧力容器底部の温度が上がる」といっても、そこに無理があって、そうだ、そうだと疑うことなくこの説明にうなずく人はまずいないと思われる。
今日まで炉心溶融や冷温停止などとあいまいな定義を使って、都合よく説明をしてきた政府と東電。深刻な状況が被害地域にも国民にも正確に、明らかにされずに、すでに事故から9カ月を今、迎えようとしている。情報公開を徹底する、具体的には国・自治体の調査、大学・研究機関の調査にもとづく情報をすべて国民に開示することにただちに手を着けるべきだ。
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橋下、前防衛局長と政権の「右往左往」 つぶやき#12
- 憲法審、参院でも動き出す。現憲法を変えるより憲法をいかに生かすかを考える方が今の日本にとっては先だ。 (2011.11.30)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011112800654 - 松本、鉢呂、そして今回の田中と、政権はすでにほころび始めている。一川も危ういし・・・(2011.11.30)
- アメリカは田中発言にかかわって当然、こう出てきた。野田の釈明も、米国の意向を前提にしたものだったがね。(2011.11.30)
http://www.asahi.com/politics/update/1130/TKY201111300170.html
- 話題になっているレシピ本『女子栄養大学のカフェテリア』を買って読んでみた。強調されているのは食物を4つグループに分け、バランスよく摂ることかな。タニタ本も読むべきか? (2011.11.30)
- 自転車運転者に刑を科した大阪の判決は期を画すのか。(2011.11.30)
- そもそも民主党のいう政治主導という言葉が胡散くさいが、こうやって責任を逃れようとすること自体、すでに整合がない。(2011.11.30)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2011113000456
- 東電の支払い額の多寡は考えるまでもない。たとえば被災者数に表れる広範囲の被災状況からみてすぐに判断できる。すべての被災者を対象にただちに賠償すべき。(2011.11.30)
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E1E2E2E08B8DE1E2E3E3E0E2E3E39797E3E2E2E2 - クローズアップ現代を久しぶりに視た。「証拠は誰のものか」。冤罪はどこにでもある。証拠を隠蔽し、隠滅する警察。その体質が強く印象に残った。(2011.11.30)
- 2番目が好きだな、民主党。野田といい、蓮舫といい。野田の発言は、演説が下手とは決して伝えようとしていないとも解釈可能。 蓮舫のはそこそこで可という研究者には許せないだろう浅学ぶりを発揮したものだった。「2番目」という言葉のもつあいまいさ。(2011.11.30)
http://www.asahi.com/politics/update/1127/TKY201111270366.html - 思惑がどこにあれ、いってることはまともかも。小沢への牽制もあるかな。(2011.12.01)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111129-OYT1T01019.htm
橋下の言動に揺り動かされ、田中前沖縄防衛局長の発言の火消しに腐心する現政権と民主党。
報道では、その狼狽ぶりがいくらか垣間見える。一方、自民・公明はすでに橋下潮流に乗ろうとする動きすら出てきているのだが。政党の再編は大なり小なり早晩ありそうにボクにはみえる。
ここに、大阪の選挙戦が国政にも与えたインパクトが集中的に表現されているだろう。橋下の今後のふるまいに無関心ではいられないというわけだ。橋下というたった一人の人間に振り回されるわが日本国。しかし、同じようにかつてボクたちは受け止めてこなかっただろうか。たとえば、あの小泉純一郎。小泉は、自民党を壊すといって、自民党を敵にするという手法をとってきたではないか。この手法は、今回の橋下にも相通ずるとボクは考える。予定されるであろう総選挙までは、今ボクらの眼前に広がる日本政治の姿が続くのだろうか。
さて、野田佳彦は、前防衛局長・田中の発言をいうまでもなくあらかじめ想定していたわけではないだろう。しかし、田中の発言の核心は、宗主国アメリカを前にしてロードマップをはずすことはしない、というある種の強い意思の表明であったということにほかならない。女性や沖縄を何よりも大事に考えるというスタンスを彼がとっていたと仮定するならば、彼は伝えられるような発言をしなかったにちがいない。逆に発言は、以前のエントリ(下記)でふれたように、彼の経験がなせる自分=田中という人間性を鮮やかに照らし出したし、彼が理解する己の使命とその実現につきすすむ姿を端的に表現したものであった。これは、今さっきボクがのべた仮定に反して、別のことばを借りれば、彼の人間性や使命が女性や沖縄県民に敵対するものであったことを証明し、さらにいえば国民に敵対するものであったということも明らかにした。
それでも、アメリカとの約束が政権にとっては厳然としてある。それだから、アセス提出は年内にという予定の線は崩せない、というのが今の野田政権の率直な姿勢だろう。前防衛局長田中の発言はもちろんその線上にあるものだったといえる。
田中の発言とその後の政権の対応でボクらがあらためて確認できることは、盟主アメリカとの関係を何よりも第一義的に考えているという動かしがたい事実である。政府のその明確な意思を表出させたこと、そこに前防衛局長発言の意味があった。
【関連エントリ】
大阪市長選はどのように動くか - つぶやき#5
橋下現象なのだろう-大阪市長選 つぶやき#9
言葉の選び方-田中聡・沖縄防衛局長発言 つぶやき#10
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人物像索引-2011年11月
当ブログをあらためて再開(再々開?)して以降、各エントリ本文で扱った人物を紹介します。
石川淳
アラブの春またはサイード-つぶやき#11
浅井信雄
アラブの春またはサイード-つぶやき#11
エドワード・サイード
アラブの春またはサイード-つぶやき#11
ホスニ・ムバラク
アラブの春またはサイード-つぶやき#11
田中聡
言葉の選び方-田中聡・沖縄防衛局長発言 つぶやき#10
清武英利
巨人騒動-つぶやき#8
渡邉恒雄 ⇒ナベツネ
巨人騒動-つぶやき#8
中島岳志
橋下のプロパガンダ-中島岳志 つぶやき#6
平松邦夫
大阪市長選はどのように動くか - つぶやき#5
橋下現象なのだろう-大阪市長選 つぶやき#9
橋下徹
大阪市長選はどのように動くか - つぶやき#5
橋下のプロパガンダ-中島岳志 つぶやき#6
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石原慎太郎 ⇒石原
大阪市長選はどのように動くか - つぶやき#5
橋下現象なのだろう-大阪市長選 つぶやき#9
河村たかし ⇒河村
大阪市長選はどのように動くか - つぶやき#5
橋下現象なのだろう-大阪市長選 つぶやき#9
石原伸晃
消費税増税と政党再編の可能性 - つぶやき#4
古川聡
つぶやき#3-古川帰還
野口聡一
つぶやき#3-古川帰還
一川保夫
#つぶやき
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- 思考は言葉なしではできない。だから、当然だけれど、思考・思想が言語で表現されるかぎり、語彙が思考・思想の深みと幅をもたらす。だろ・・・(2011.11.27)
- ナガサキアゲハ♂とヤマトシジミ♀が翔んでいるのを近くの住宅街でみかけた。すぐそこに12月が来ているというのに。たしかに20度は超えていたとはいうものの、ビックリだ。(2011.11.28)
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