【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

装いに咲く薔薇

2010-12-19 16:07:36 | 薔薇の追憶


   




   今朝は何もない空で明けました。気温も昨日と同じ12度。
  有り難い事に今日も太陽は日光を出し惜しみしていません。
  この時間になっても雲、一つありません。

   今朝は少々、底冷えの感があったような気がしたものですが、
  風もなく、日溜りはまるで春のようです。

   そうそう、「最後の一葉」 となってしまった例の紅葉(もみじ)。
  どうやら枯れたままそこに留まる運命を選んだようです。他の仲間と共に。








   




   さて、性懲りもなく今日も薔薇の話題を。
  と言いますのも、摘み取って4日目になるリラ版 「白い貴婦人」。

   花びらをより広げ、一段と大きくなったそれが、
  相も変わらず香り高い芳香を放っているからです。

   “香りのない薔薇は、笑わない美人のようだ”
  ~とはアメリカの薔薇専門家の言葉ですが、
  この季節の薔薇が、一番香るというのは本当なのですね。

   薔薇と言えば、昨日も記しましたように、
  マリー・アントワネット、エリザベートなど、
  肖像画の中でも必ずと言っていい程、薔薇を手にしたり背景にしています。

   彼女たちは帽子、ドレス、靴、ジュエリーなど
  様々なアイテムにこの薔薇を取り入れて来ました。
  それは以前観た映画、キーラ・ナイトレイ扮する 「ある公爵夫人の生涯」 でも。

   活きた薔薇は勿論の事、コサージュやネックレスなど
  ある時はさり気なく又、ある時はゴージャスに髪や胸元を飾り・・。
  それが又、大層素晴らしく思わず目を奪われたものです。

   という訳で、今日は薔薇のコサージュを引っ張り出して来ました。
  ついでにテーブル周りも薔薇の小物で。

   今日はビーズのバッグに合わせて薄い色にしましたが、
  冬らしい濃い色の薔薇は、セーターなどに付けて楽しんでいます。
  しまい込んでいても仕方ありませんものね。

   ところで余談ですが、薔薇をこよなく愛し、
  薔薇の詩も沢山残したオーストリアの抒情詩人、リルケ。

   何と薔薇の棘で刺した傷が原因でこの世を去った・・という逸話があるそうですね。
  奇しくも 【先日】、こちらで紹介した詩こそ、彼の墓碑銘に刻まれているそうです。 

薔薇という浪漫

2010-12-18 16:58:58 | 薔薇の追憶






   朝の早い時間こそ、太陽は日光を
  出し惜しみしていましたが、その後、
  気が変わったのでしょうか、青空に。

   それでも寒く感じた起床時の気温は
  昨日より1度高い12度。

   意外に思いながらも日中は野暮用で
  出掛けて来ましたが、(自転車)
  途中、マフラーはいらなくなりました。
  風は冷たい気がしたのですが・・。

   気温もそうですが、天候も
  目まぐるしく変わる昨今です。
  そんな中、変わらないものと言えば・・。

   庭で次の出番を待つ蕾の薔薇と
  先日、摘んで来たバニラ色の薔薇。

   蕾の薔薇は、今はこんな色をして
  いますが、開花すると本来の色に
  なりますが・・。(冒頭の写真)



   その薔薇は、もう4日になりますが、
    幾分花びらを広げたものの、
    花びらの美しさは格別です。
     勿論、かぐわしい芳香も。

   かのクレオパトラは、薔薇を(赤)
   膝の高さまで、しかも部屋中に
  敷き詰めたそうですが、たった1輪の
    薔薇の効果に驚いています。

    「花の女王」 たる所以ですね。
  本当の意味で花の女王に変えたのは
    18世紀後半から19世紀初めの
      フランスの姫君たち。

   マリー・アントワネット
      ジョゼフィーヌ

     ジョゼフィーヌは宮廷画家、
     ルドゥーテ に薔薇を
     描かせた事でも有名ですね。
  勿論、薔薇の品種を増やした事でも知られています。

   薔薇の事はこうして書き連ねればきりがありませんが、
  最後に美しい薔薇の詩を掲げて終わりと致しましょう。







【サーディの薔薇】

今朝、あなたに薔薇をお届けしようと思い立ちました
けれども結んだ帯に、摘んだ花をあまり沢山挟んだため、
結び目は張り詰め、もう支え切れなくなりました。
結び目ははじけました。薔薇は風に舞い散り、
一つ残らず、海に向かって飛び去りました。
潮のままに運ばれて、はや二度と帰っては参りません。
波は花々で赤く、燃え立つように見えました。
今宵もまだ、私の服はその薔薇の香に満ちています。
吸って下さい、私の身から、その花々のかぐわしい名残りを
                アルスリーヌ・デボルド・ヴァルモール詩 ╱ 安藤元雄訳

ミス・マープルのティータイム

2010-12-17 16:56:56 | A・クリスティーの館




     昨日は全国的に寒気に覆われたようですね。
    今朝は昨日より更に1度低い11度となりました。(居間の気温)

     ただ昨日と違うのは、空に1点の雲もない快晴だという事。
    太陽の光が、ふんだんにあるという事は、
    本当に有り難い事ですね。

     今朝の気温は今季一番の寒さとなりましたが、
    体感的には随分、暖かい気がします。

   




   「ああ、小父さん、素敵な朝ね。
  神様がご自分でただ楽しみのために描いた
  絵のような世界じゃないこと? 
   この木ったら、あたしのひと吹きで吹き飛びそうだわ――フッ! 
  あたし、白い霜ってものがある世界に住んでいて本当に嬉しいわ。
  そうじゃない?(略) 
                     
                                【「赤毛のアン」 第18章】

   





   そうそう昨日の紅葉、今朝もまだ散っていません。
  心なしかピンと張っていた葉は、少し縮んだよう。

   他の枯れた葉のように、このまま枝にくっついたまま最期を迎えるのか、
  それとも潔く地面に舞い降りるのか・・少々考えさせられます。







 
 

   




   さて、今日の話題。
  こちらのアガサ・クリスティー作 「クリスマス・プディングの冒険」 を
  取り上げるのは、今日で3回目ですね。

   短編集ですので既に読了していますが、
  前回も申しましたように、こちらの作品はクリスマスのご馳走本です。

   前回は、クリスティー自身が “シャーベット” と呼んでいる、
  「24羽の黒つぐみ」 を取り上げましたね。

   今日は、これも “選り抜きの添え物料理” の中から
  「グリーンショウ氏の阿房宮」 を。この本では唯一、ミス・マープルが主役です。

   ミス・マープルと言えば・・。
  揺り椅子と編み物、お茶・・が定番。お得意の推理力が冴えます。

   阿房宮とは建物の事であり、“阿呆” も連想されますね。
  それは美術的にも価値が高いお屋敷であり、老嬢が家政婦と庭師と共に住んでいます。

   老嬢は家政婦に全ての財産を譲るとの遺言書を作成。
  その矢先、老嬢が矢を放たれて殺される・・というストーリーです。
  今回は、料理は殺人事件に関係ありません。

   でも、ここでもクリスティーお得意の植物が謎解きのヒントになります。
  例えば、こんな風に。~ミス・マープルの言葉






なずな、雪の下、えにしだ、釣鐘草・・・・・
さあ、これで私に必要な証拠が、残らず揃ったという訳だわ。

昨日の朝、ここで草を摘んでいたのは、庭の事など、
分かる人ではなかったのよ。
雑草と一緒に、大事な草の方まで抜いてしまっているのですもの。

これで、私の意見の正しい事が証明出来たって訳なの。
お礼を言うわ、レイモンド。ここへ連れて来てくれた事によ。
私、この場所を自分の目で確かめてみたかったの」
A・クリスティー 『クリスマス・プディングの冒険』 より 「グリーンショウ氏の阿房宮」


   



   クリスティーと言いますと、今ではお目にかかる事の出来ない、
  古風で優雅な社会を描いているから好きなのです。

最後の一葉

2010-12-16 16:33:16 | 四季のスケッチ






   昨日とは打って変わって今日は
  真珠色の空が広がっています。

   真珠色と言えば聞こえは
  いいですが、目の前の空は
  白灰色の薄ら寒い空。

   午前7時の居間の気温は12度。
  昨日よりも3度下がっています。
  今季一番の寒さ。

   つい何日か前には、
  夕日に映えて赤く染まっていた
  里山は、いつの間にかてっぺんを黒っぽい緑にして、
  真ん中だけ赤い状態。(裾は黄緑色) 縞(しま)模様の山になっています。

   もう何年も住んでいながら、この山をここまで意識したのは初めて。
  今頃になって驚いています。

   さて、冒頭の写真。
  昨日は、まだ数枚は残っていた紅葉の葉っぱは、
  枯葉でくっついているのを除き、とうとう最後の一葉になってしまいました。

   それにしても里山と同様、この紅葉もこれまで、
  その存在をほとんど意識した事などありませんでしたのに。
  勝手に染まり、いつの間にか散っている・・。



   今年は紅が殊の外、美しかったもの
   ですからこんな風に釘付けに。
  何と手前勝手な人間なのでしょう。

      ともあれ最後の一葉に
      なってしまった葉っぱ。

    写真は朝早くのものですが、
     つい先程も未だ健在。
   ほっと胸を撫で下ろしています。

   そうそう折角ですから、O・ヘンリーの
  その小説をもう一度読み返してみようと
  探したのですが、見つかりません。

    「賢者の贈り物」 など今の季節に
   ぴったりの読み物もありますものね。

   そして昨日の薔薇。写真で見る限り、
    ほとんど変わっていませんね。
     でも華麗な笑顔です。   

冬の貴婦人Ⅱ

2010-12-15 16:18:58 | リラのお気楽ユメ日記


   




   思わず、「寒い!」 と目覚めた朝。
  いつにも増してベッドの中でぐずぐずしていたものです。

   意外にも居間の気温は、一昨日と同じ15度。
  同じ気候ですのに、一昨日は暖かく感じ、今朝は寒く・・。
  兎にも角にも昨日の季節外れの気候のせいでしょう。

   今年は、これまで何度も記した気がしますが、
  今の季節に限らず気温の上下降の激しさ。
  これでは体調の乱れを起こし易いのも分かる気がします。

   ただ、お天気の方は嬉しい誤算。
  曇りの予報が、雲一つない快晴です。
  さすが、午後には雲が出て来ましたが・・。

   さて私は今日も薔薇で引っ張ります。
  昨日は、ほんの微かに微笑んだ感じでしたが、僅か1日でこんな笑みを浮かべて。
  














   お部屋に飾っているのは、
  たった1輪の薔薇ですが、
  この薔薇の効果は計り知れません。

   その上、今は庭で待機して
  くれている蕾の薔薇が何輪かある事も、
  華やいだ気分にしてくれているのかも
  知れませんね。

   12月に咲くなんて、余程の例外でも
  ない限りなかった事ですから。

   一応、この薔薇は 「白い貴婦人」 と
  呼んでいますが、花首の傾げ方一つで
  そのようにも、又時には
  あどけない少女のようにも見えます。

   それにしても蕾の時は、
  3、4センチしかなかったものが、
  開花すれば10センチ近くにも。

   そうなれば蕾の時挿していた、
  硝子の1輪挿しでは頭でっかちに
  なってしまいました。そう言えば・・。

   以前に紹介済みですが、白薔薇を描いた壺があった事を思い出しました。
  お色直ししてもう1度、パチリ。ちょっぴりお澄ましの貴婦人です。

   そうそう定かではありませんが、この壺は多分? 九谷焼だと思います。
  同様の土物で椿を描いたものを持っていますが、良く似ています。

冬の貴婦人

2010-12-14 17:50:17 | 四季のスケッチ






   雨で明けた今朝の気温は何と17度。
  この季節にして、
  まるで春のような暖かさです。

   おまけにお天気は急速に回復し、
  日溜りの中はクラッ! 状態。

   12月も半ばなんて、
  とても思えません。

   そんな中、時間の問題だと
  思っていた紅葉(もみじ)。
  まだしっかり残っています。

   尤も既に枯れていながら、
  落ちないで頑張っている
  葉っぱもありますが・・。

   O・ヘンリーの 「最後の一葉」 も
  そうですが、落ち葉の季節の
  木の葉って、その人の心の持ちようで
  特別な意味を持っているように
  見えるから不思議です。

   さて、今日の写真も昨日の薔薇。
  今頃の季節の薔薇は、より香り高いと言いますが、本当にそうですね。

   たった1輪の薔薇ですが、相変わらず存在感たっぷりです。
  心持ち首を傾げ、又、少し綻んだようです。













   それにしても、つい2日前には
  象牙色に変身?・・と記したものです。

   でも 「白い貴婦人」 という
  名に恥じない美しさ。

   どうやら名前を
  返上する事はなさそうです。

   そして、こちらの雨に濡れた薔薇は、
  先日、紅葉の薔薇色を背景に、
  【幻想的な薔薇】 だったのですが・・。

   あれから1週間余り。
  今では、背景はいつもの緑です。
  でも少しばかり綻びましたね。

   こちらは又、上の 
  リラ版 「白い貴婦人」 の予備軍。

   蕾の時は、
  こんな色をしているのですね。
  変身する薔薇です。

   さて今日は、ヘッセの詩集から。以下に記します。
        
  





  






【たそがれの白薔薇】

悲しげにお前は顔を
葉の上にもたせかける、死に身をまかせて。
お前は幽霊のような光を呼吸し
あおざめた夢をただよわせる。

だが、お前のなつかしい香りは
まだ一晩じゅう部屋の中に
最後のかすかな光の中で
歌のようにしみじみとただよう。

お前の小さい魂は
憂わしげに、名のないものに手を差しのべる。
そしてお前の魂はほほえみながら死ぬ、
私の胸で、姉妹なるバラよ。
                    高橋健二訳 「ヘッセ詩集」より

穏やかな時を紡ぐ焔

2010-12-13 17:03:27 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   




   どんよりした空。こんな空は久し振りです。
  そんな、いかにも寒々しい空に反し、意外にも寒さを感じなかった起き抜け。

   案の定、いつもの居間の気温は15度。
  その後、弱い雨が降り出しましたが、連日、お伝えしている紅葉。
  とうとう残り10枚となってしまいました。

   恐らく、この雨で散ってしまう事でしょう。
  おまけに風もありますから。

   ただ良くしたもので、お隣の家の紅葉はまだ半分位、残っています。
  我家のは 「野村紅葉」、お隣は 「山紅葉」 と種類が違うからでしょうね。

   そうそう例の薔薇は切りました。(冒頭の写真)
  雨に濡れる薔薇も、それはそれで風情がありますが、寒さに震えているようで。

   薔薇を切る時は一瞬、躊躇(ちゅうちょ)してしまうのが常ですが、
  それでも今日のような天気の日は幾分、救われます。
  でも、これだって人間の勝手な言い草かも知れませんね。

   




   「(略)摘んだりして美しい命を
  縮めちゃいけないって思った事は思ったんだけど ――
   あたしだってもしも林檎の花だったら、
  摘まれるのはいやですものね。
  でも誘惑に打ち勝てなかったのよ。(略)

                                       【「赤毛のアン」 第8章】













     さて、こちらも久し振りとなってしまいました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店です。

     起床時と比べても、気温上昇がほとんどない今日は、
    気分だけでも暖炉の前から離れられません。
    これも久し振り取り出した蝋燭立ては、こんな石の家?

   そう、ここは ミス・ラベンダー が住んでいる石の家!



   玄関先のブザーを鳴らしたら、
  シャーロッタ四世 が、
  すたすたと足音をさせて出て来そう・・
  ~なんて、思いたくなりますよね。

   そして当然、ここには暖炉が・・。
  ゆらめく炎を見つめているだけで、
  この上もない喜びに包まれるに
  違いありません。きっと。

   その炎とは比べようもない小さな
  焔ですが、せめてもの蝋燭を灯して。

   それにしても赤々と揺れる炎と爆(は)ぜる薪の音・・
  ~なんて、憧れでもありますが、憧れには体力勝負もありますね。

   灯油を給油する事すら、時にはめんどうな私。
  薪を割る体力も然る事ながら、
  薪の置き場所すら確保出来ない都会生活ではままなりません。

   夢と現実の狭間(はざま)。
  夢見ているくらいが、私には一番似合っているのかも知れません。

冬の香り

2010-12-12 18:25:18 | 薔薇の追憶






   今日も昨日同様、
  起床時の居間の気温は14度。

   起きがけこそ、寒く感じられたもの
  ですが、これでもまだまだ暖かい方
  でしょう。今は12月ですものね。

   ただ今日は、青空が勝り、
  昨日のように太陽が日光を
  出し惜しみしませんでしたので、
  日溜りにいる限り、
  寒さを忘れていたものです。

   そうそう昨日は50枚近くあった
  紅葉の葉っぱは、とうとう20枚弱に。

   一両日中にも “最後の一葉”
  状態になるかも知れません。

   さて、今日の薔薇。
  こんな風にやっと微笑んでくれました。

   実は私、満開の薔薇より、
  心持ち綻んだ、こんな姿が一番好き。

   おまけに今回は少々、薔薇の色にも驚いています。
  元々純白ではありませんでしたが、どちらかと言えば白に近いものでしたのに。
  
   ですから 「白い貴婦人」 なんて名前も付けたものです。
  こうなれば・・前述の名前も返上しなければならないかも知れません。

   今では、はっきりアイボリー、所謂(いわゆる)、象牙(ぞうげ)色ですものね。
  「象牙色」・・と記した途端に・・なぜでしょう、何だかとても懐かしくなりました。

   記憶の彼方には、講堂の片隅に置かれた古いピアノ・・。
  実際に象牙を使ったピアノの鍵盤は、黄色に変色していましたっけ。
  
   その鍵盤を自由自在に踊る白い指・・。
  そう言えば今のピアノの鍵盤は、いつまでも真っ白ですものね。

   話が大きく逸れました。
  それにしても12月になっても、こうして薔薇が楽しめるなんて。
  昨日も記しましたが、この薔薇も今夏の暑さのお陰です。  

季節の邂逅

2010-12-11 16:53:53 | リラのお気楽ユメ日記


   起床時は雲一つない快晴。
  いつも反射的に見てしまう
  居間の気温は14度。

   その後、太陽は アン が言う
  処の “日光の出し惜しみ”。

   そのせいか今日は随分、
  寒く感じられたものです。
  昨日より1度低いだけですのに。

   たかが1度、されど1度・・
  と言った処でしょうか・・。
  (写真は窓硝子越しに撮った目の前の里山)

   ここで気になるのが薔薇の事。相も変わらずですね。
  一番日当たりの良い場所に植えているのですが、
  折角綻びかけた花びらを又、閉じてしまうのでは・・~なんて。
  今、鋏(はさみ)を入れようかどうしようか・・真剣に迷っています。

   「冬に立ち向かわなくてはならない事が分かっている時、
  春の支度をするのは嬉しくない、ジェム?」

                                       【「炉辺荘のアン」 第28章】
   
   冬になっても春のようだった昨今。
  春の支度をする事に実感が伴っていませんでしたが、
  やっとアンの気持ちになれた気がします。

   厳しい冬の寒さも必要だという事ですね。
  春の有り難みが分かりますから。

   翻って冒頭の写真。昨日届いた佐野味噌 「千年の贅(ぜい)」
  どうやら予約限定物だったようです。

   まだ頂いてはいないのですが、大層美味しいのだとか。
  しかも今年の夏の暑さが殊の外、美味しくしたそうです。
  発酵が進み、色、艶、味とも空極の出来栄えと謳っています。

   今年を象徴する漢字にもなった、この夏の暑さ。
  朱色が映えた、今秋の紅葉(もみじ)と同じなのですね。
  ここでも四季を想います。
  
   そして、もう一つ。
  アン の言う“物事には必ず両面がある” という事も。

薔薇に寄り添う日々

2010-12-10 16:55:55 | 薔薇の追憶


   こちらは今朝も、
  何もない空で明けました。

   朝の早い時間こそ、
  寒く感じましたが、
  日中は昨日以上の暖かさ。

   勿論、日溜りは春のよう。
  いつもの事ながら
  つい季節を忘れます。

   ところで今の私の朝の1日は、
  朝、紅葉の葉っぱを掃く事から
  始まります。(写真は、すっかり見通しの良くなった紅葉)

   庭に落ちたそれは、暫くその風情を楽しむ余裕がありますが、
  道路は、そういう訳にも参りません。

   丁度その時、ゴミ出しから帰って来られたお向かいの奥様。
  良い機会ですので、「いつも落ち葉でごめんなさいね」 ~ と声掛けを。
  「いいえ、子供は喜んでいるのですよ」
  
   いつも感じの良い方だとは
  思っていましたが、咄嗟に
  こんな言葉を返して下さるなんて。
  
   その言葉に、
  どれだけ救われるでしょう。

   一方、連日お伝えしている薔薇。
  今、1番気になる薔薇・・ですね。

   昨日より今日、今日より明日と
  本当にゆっくり、ゆっくり・・
  開花を続けています。

   人間とは比べようもない
  短い薔薇の生命(いのち)。

   薔薇にとっては何事にも変え難い
  貴重な1日でしょう。

   人間の何年分にも相当する
  薔薇の1日ですもの。
  
   これからも大切に
  見守って行きたいと思うのです。

   

   そして朝、1番の 「ピンポ~ン!」。
  どなたかと思いましたら、先日の山口の叔母からの届け物。
  
   ラーメンあり、おかきあり、海苔、甘露醤油、味噌と・・。
  ただ、お味噌だけは東京亀戸、佐野味噌の蔵出し限定味噌 「千年の贅」。有り難い事です。