先日友人から精油自体がよくわからない!と質問を受けました。
そうですよね、アロマと言ってもまだまだ「香りのもの」ということは
わかっていても、よくわからないで使っている方もたくさんいらっしゃいますよね。
今日はずばり、「精油が何なのか」ということをお話したいと思います。
皆さんも花や木々から香りを感じることがあると思います。
植物は芳香成分を含有しています。芳香成分は植物によって含有する場所が
違います。果物は皮(果皮)の部分、ハーブ系の植物は葉の部分にあるのもの
が多かったり、根っこにあるもの、種子にあるもの、木部にあるものさまざまです。
この含有している場所から芳香成分を取り出し、瓶に詰めたものが精油と
呼ばれているものになります。「油」という字がつきますが、皆さんがイメージ
する油とは違います。一番の違いは精油は揮発性の物質であるということです。
揮発・・・、蒸発をイメージしてもらえるとわかりやすいのではないでしょうか・・。
用紙に料理で使う油を垂らすと染みが残りますよね。精油は紙に垂らしても
染みが残りません。揮発してしまうからです。(色の濃い精油など染みになるもの
もあります)なので、精油の蓋はきちんと閉めて保管しないと、隙間からどんどん
揮発していきますし、空気と触れることによって酸化がおこります。
精油は光(特に紫外線)に弱いので、必ず色のついた瓶(遮光瓶)に入って
います。そして口にはドロッパーがついていて(スポイト状になっているものも
あったりします。)ポタッ、ポタッと1滴ずつ落ちるようになっています。
通常1滴は0.05mlが出るような仕組みになっています。
それから芳香成分は植物の中に存在しているときより、
精油として瓶の中に詰められて存在しているときのほうが濃度が
濃くなっています。例えばペパーミントの葉を摘んで、指で葉の部分を
ギュッとつぶしたときに指にミントの香りがつきますよね。
でも特に刺激性を感じたりすることはないと思います。
ところがペパーミントの精油を原液で肌にのせるとピリピリっと感じる人が
多いのです。精油の原液の扱いは注意が必要です。
精油はたくさんの芳香成分が集まってできています。この成分ひとつ
ひとつがさまざまな働きをするので、1種類の精油がいくつもの作用を
するのです。皆さんご存知のラベンダーはたくさんの作用を持つ精油
として知られています。殺菌、消毒、鎮痛、鎮静・・・などなど。これは
ラベンダーの香りはたくさんの芳香成分で成り立っていることを示して
いるのです。
マッサージオイル、トリートメントオイルなどとして販売されているものと
何が違うの?ということも聞かれました。
これらのオイルは植物油のことをさします。スィートアーモンドオイルや
ホホバオイル、セサミオイルなど植物油にも種類がたくさんあります。
これらのオイルが単体で販売されているものもありますし、この中に
精油が希釈(薄めて)されて販売されているものもあります。
これはからだに直接塗布することが可能です。
だいたい精油がどんなものなのか・・、わかってきたでしょうか・・。
使い方を(希釈の濃度など)守ればトラブルが
起こることはほとんどないですよ。
生活に香りがあるっていいですよ。
精油は妊婦にとっての禁忌があったりして、温泉みたいで不思議…と思っていたんだけど、自然に存在するままの状態よりも、成分の濃度が濃くなっているから、効能もあるけれども刺激も強いってことなんだね。
納得しました!