陽だまりの香り

三鷹の隠れ家アロマテラピーサロン、「ル・コワン・アンソレイエ」のブログです。女性の心・からだ・美をサポートします。

シトラス精油はなぜ鮮度が大切?

2020-07-04 11:32:58 | 精油について

さて、先ほどアップしたシトラス精油について、
もうちょっと語っていきたいと思います。

今回届いた6種類の精油、スィートオレンジ、レモン、ベルガモット、マンダリン
レモンペティグレン、マンダリンペティグレン。

これらの香りは全てひとつのイタリアの農家さんから今回届いたものです。
詳細はARTQのHPをご覧いただければと思います。
もちろんオーガニック農家さん。
先ほども書きましたが、ARTQは柑橘の精油にもともとこだわりがある会社。

ちょこっとだけ難しい話を...。
柑橘類はテルペン類という成分が大半を占める香りです。
特にモノテルペン炭化水素のリモネンという成分が多く含まれているのですが、
これは炭素と水素だけでできていて酸素を持っていません。
なので酸素を欲しがると言いますか、結びつきやすいといいますか・・・。
そこに酸素があれば酸素と手を繋いじゃう特徴が。
イコール、酸化しやすい!ということ。

通常アロマの本や、日本で一番大きなアロマの協会でも
精油は開封したら1年以内、柑橘類は半年以内に使いましょう、と言っています。
ARTQではなんとその半分、3か月以内に使い切りましょう、と提言しています。
それだけこだわりを持って、そして愛着を持って柑橘類の精油に向き合っているんだな・・と
私は感じています。

以前あるメーカーの精油なんですが、開封したてなのにレモンだかグレープフルーツだか
ちょっとわかりにくいな・・と思っていて。
そうしたらひょんなことからテルペン除去(脱テルペン)していたことがわかりました。
その香りを特徴づけるものは他の成分なので、脱テルペンしたからといって
どれもが全く同じ香りになる訳ではありませんが、
ん?..、レモンみたいだけどグレープフルーツ?みたいに・・。
フレッシュさがないというか、薄っぺらい香り..。
だからといって、脱テルペンしていると公表して販売している訳ではなく、
普通に精油として販売している・・。
何のために脱テルペンするのか、というと酸化速度を落としたり、皮膚刺激を軽減したり・・。
ただ香水業界では脱テルペンしているものを使用しているはずです。
用途によってはそのほうがいいこともある、けれどアロマセラピーとして使用するなら
何も人工的な手を加えていない自然なそのものの香りを使いたいし、
そういったものを販売していると思わないですよね・・。

話が難しくなっちゃいましたね。

とにかく柑橘類は酸化しやすいこと、もともと皮膚刺激があること、
酸化すると皮膚刺激も増すこと・・・、
なのでフレッシュなものを、フレッシュなうちに使いましょう!ということです。

今まで書いてきたように柑橘類はモノテルペンのリモネンという成分を高濃度に含む精油ですが、
ベルガモットは他柑橘類の精油に比べるとリモネンの含有率はとても低くなります。
他柑橘類に比べると酸化速度は落ちます。

今日は予約がなかったので、blogをつらつらと書いていこうと思います。

次は届いた香りの感想を!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿