陽だまりの香り

三鷹の隠れ家アロマテラピーサロン、「ル・コワン・アンソレイエ」のブログです。女性の心・からだ・美をサポートします。

化粧品の成分

2008-09-05 12:49:04 | その他いろいろ

先日日経新聞に化粧品の成分・・について面白い記事がありました。

記事によると、自然由来、天然成分、無添加・・などこれらの意味を
理解できている消費者が少ないというものです。
化粧品はどうしても「キャッチコピー」に惹かれて購入する方が多いようです。
記事の中で日本消費者連盟の水原博子事務局長の話として
「基本的に化粧品のキャッチコピーや説明は利点しか述べていないと思った
ほうがよい」と書かれていました。
それもそうですが、キャッチコピーにうたわれる意味をまず理解しないと・・
ですよね。

記事内で説明されていたものをご紹介します。

自然由来・・自然や天然にあるものから抽出した原料から化学物質
を生成し、化粧品に使用した場合でも自然由来という表記になるとのこと。
化粧品そのものが100%自然・天然でできているわけではありません。

無添加・・2001年4月の薬事法改正以前に定められていた指定表示成分を
含んでいないものです。ただ、防腐剤など特定の成分が無添加である
場合に「無添加」とうたうこともあると書かれています。

それ以外には、弱酸性と書かれていても、界面活性剤など肌に刺激のある
成分を使用している場合もある、であるとか、パラベンフリーとは、防腐剤の
パラベンが無添加ということですが、パラベン以外の防腐剤を使用している
場合もあるなど書いてありました。

今は薬事法によって、化粧品の全成分表示が義務付けられていますが、
含有成分のチェックは製造・販売元に任されているとのこと。
記憶にも新しいのですが、「NOATOクリーム」という顔用のクリームが
ラバンナという会社から輸入販売され、消費者の間から効き目が強い、
使用をやめたら症状が悪化した、など問い合わせが多く、商品テストを
したところ、「プロピオン酸クロベタゾール」という化粧品には使用できない
ステロイドの一種が検出されたというニュースがありました。

現在、食の安全に対する意識が高まっていますね。食肉の産地偽装、
中国産の野菜・冷凍食品、比内鶏・・などなど食を提供する会社の
モラルの低さに唖然としています。 
でも、化粧品も第三者機関の検査ではなく、製造・販売元に成分表示が
一任されているとなると・・・、どうなんだろう・・と思ってしまいます。

基本的に化粧品の主成分は水です。水は腐ります。
そして肌にいいとされる成分・・、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを入れれば
入れるほど、化粧品は傷みやすく防腐剤が必要となります。
肌への負担を減らす、防腐剤を使用しない・・となると化粧品は早いサイクルで
使い切らないとなりませんし、常温保存は難しいと思います。
そうしなければ、腐ったものを肌につけることになってしまいます。

なので、化粧品を選ぶときに自分はどういった肌になりたいのか・・、が
基本になると思いますが、そういった効果をだすにはどんな成分が配合
されているのか・・、自分の肌にそれは合っているのか・・など考えないと
なりません。それよりも「無添加」であることにこだわって選びたいのか、
ならばどんな保存方法、どのくらいで使い切らなければならないのか・・など
を確認する必要があります。

そして化粧品の広告表現もかなり厳しくなってきているようです。
先日伊勢丹から届いた「Isetan's BEAUTY」という冊子の中に、お詫び
の紙が入っていました。春に届いた冊子の中に不適切な表現があった
ことのお詫びです。化粧品の効果効能を逸脱する表現、健康食品を
医薬品的な効果効能で表現していた箇所があったとのことです。
化粧品なのに痩身クリームとしていたり、目のまわりの筋肉に働きかける、
肩や頭のこりなどの原因も摘み取り、眠りの質まで改善・・などが
東京都福祉保健局健康安全部薬事監視課の目にとまり、指摘されたよう
です。

以前も「からだ巡り茶」が発売になった当時、広末涼子さんが出演したCMが
放映中止となり、撮り直しになったことがありました。
確か、からだ浄化だったか、解毒だったかが、清涼飲料の域を逸脱している
との指摘だったような記憶があります。

こういう厳しい目の中、商品の効果のインパクトを与え、
人を惹きつけるキャッチコピーを作るのって、至難の業ですね。