out of curiosity

blog ってどんなものだろ?
そんな好奇心から衝動的に作りました。

川越散策

2005年11月23日 23時51分17秒 | stroll
 お久しぶりです。ずいぶんお休みしてしまいました。何かと忙しい事などが続き、更新を怠ってしまいました。と言うより、家にこもって悶々としていたと言う感じでしょうか。w
 本来仕事をすべき日がありがたいことに「勤労感謝の日」でお休みと言うこともあり「こんな日に働く事もないだろう」と外に出てみました。
 
 kuronekoさんが『イラク人画家の個展』を紹介してくださったこともあり、その開催地のひとつである川越に行ってきました。
 お天気は良いし、お散歩するには気温もちょうどよく、気持ちよく小江戸の旅と紅葉を満喫し、芸術にも触れ、充実した一日でした。

 川越と言うと、上の写真のような「蔵造りの街並み」で有名です。川越駅を北に中央通りを行くと、江戸時代の風情を残す土蔵造りの店舗が並んでいます。
 享保5年(1720)江戸では幕府の奨励で、江戸の町に耐火建築として蔵造り商家が立ち並ぶようになりました。江戸との取引が盛んであった川越の商家もこれにならい多くの蔵造りの商家が建ち始めました。しかし、現存する蔵造りの建物の多くは、明治26年(1893)に川越大火が起こり、川越町(当時)の3分の1を消失してしまい、それを契機に建てられたものなのだそうです。

 蔵造りの大元であった江戸はその後関東大震災や戦火によりその姿を消してしまうのですが、川越は今でも江戸の景観を残す事から、「小江戸」と呼ばれているのです。
 左の写真は包丁を扱っているお店です。その昔は刀なども鍛えていたのでしょうか。のれんがなんともいい雰囲気です。観音開きの窓、重々しい瓦屋根も歴史を感じます。

 クリスマス前と言うこともあり、この情緒あふれる街並みにもクリスマスデコレーションが。。。(汗
ちょっとこれはどうなんでしょう? でも、多くの蔵にイルミネーションの電球が飾られていました。ふぅ~む。。。w

 川越と言うとこの「時の鐘」も有名です。鐘で時を知らせることも江戸にならったようです。今でも1日4回、午前6時、正午、午後3時、午後6時に時を知らせており、平成8年には環境庁「残したい日本の音風景百選」にも選ばれています。さながら川越の Big Ben でしょうか。「時の鐘」の一階部分に隣接する焼き団子はなかなかのお味ですよ。

 中央通りを「時の鐘」の方へ曲がらずさらに直進し、左側の路地を入ると「菓子屋横丁」です。ここは近年客寄せに賑やかになったのかなと思っておりましたが、ここも歴史が古いようです。始まりは江戸時代。そして関東大震災が起こり神田、浅草、錦糸町あたりの問屋さんが被害を受けたことにより、一層栄えていったそうです。

 最後にこちらはりそな銀行川越支店。さすがにこれは江戸時代の建造物でも、蔵造りでもありませんが、街の中では目を引く一軒です。こちらは大正7年(1918)に八十五銀行本店として建てられ、平成8年に国の登録文化財に指定されました。現在も銀行業務してますよー。

と言うわけで、前半終了しておきます。後半は喜多院の紅葉を。。。

そして、本日終了前に「イラク人画家」の個展について。
正確にはイラク人の画家、ハニ・アル=デラ・アリさん他による「イラク現代アート展 ~LAN TO IRAQ in KAWAGOE~」がクラッセ川越にて開かれておりましたが、本日が最終日でした。しかし銀座ではまだ12月まで開かれています。詳しくは上記のkuronekoさんのサイトをごらんください。
まだまだ過酷な現状を強いられているイラクです。報道される内容は血なまぐさい内容ばかりで、終結の言葉を聞いてなおどこに安心と平和があるのだ、と言う感じです。個展に描かれている絵は暖かく幸せな感じのする絵ではありませんが、とてもきれいでした。本当に。きれいなんです。人間てスゴイな、と思いました。皆さんも機会がありましたら、銀座のほうへ行かれてみてください。