今日から10月
秋分 次候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
秋も深まり、虫たちもそろそろ冬籠りを始める季節ということらしい。
それにしても、日中はまだ暑い。
それでも、不思議なことに彼岸には彼岸花が咲き
追いかけるように、庭の金木犀は香り
ドウダンツツジも
ブルーベリーも赤く色づいてきました。
そしてまた、いつものように
秋になると必ず松の木の根元には
ムラサキナギナタタケが現れました。
奇妙な姿のこのキノコ
なんと食べられるのだそうです。
無味、無臭、癖のない味なのだとか。
先週末の土曜日、草取りをしていて見つけたこのキノコ
食べられると知っても、とても食べる気にはなれません。
そんな、いつもと変わらない秋の日
吃驚するメールが妹から届きました。
“御嶽山 噴火!!” “大変なことになってる!!”
その日に限って朝からずっとテレビにもラジオにも触れていなくて
全く知らなかったのです。
慌てて家の前から御嶽山の方角を見ると
雲一つないと思っていた空の北東の端を黒い雲が覆っていました。
それからテレビのスイッチを入れたのでした。
昨年のちょうど今頃、母や叔母たちと美しい景色を楽しんだロープウェイも立ち入り禁止になり
ついこの間行った御嶽山を目の前に温泉を楽しめる「やまゆり荘」も一時閉鎖になっていました。
(現在・やまゆり荘は営業しています。)
御嶽方面に出掛ける時には御嶽山が見えるかどうかチェックしていたライブカメラの映像は
翌日の夕方になっても灰色の噴煙を吐き出していました。
開田高原木曽馬の里ライブカメラ
この辺りには噴煙の影響は全くないのですが
近くに流れる木曽川も火山灰の影響で白く濁ってきました。
我が家からは御嶽山の姿は見えませんが、噴煙なのか
立ち上る水蒸気なのか、山の端すれすれに見えています。
車で5分程走るといつもは神々しい姿を見せてくれているはずの御嶽も
2014.9.30撮影
西から東へと吹き上がる噴煙でよく見えなくなっていました。
あの土曜日もいいお天気で、山頂におられた方々は
さぞかし気持ちのいい時間をお過ごしだったはず。
それが一転あんな酷いことになってしまっただなんて・・・
さぞかし無念だったことと思います。
いつもの秋は突然に哀しみ色にかわってしまいました。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに
被害に遭われた方、ご家族の方々の心の平穏が一日も早く訪れますように。