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あの花 どの花 彼岸花 ~お月見団子はサツマイモ~

2012-10-01 | 四季折々のひとりごと
~夕日射し 燃ゆる想いの 彼岸花~



台風17号が日本を縦断し あちこちで被害をもたらしたようです。

被害に遭われた方々には お見舞い申し上げます。

皆さんのところはいかがでしたか?

こちらは 南に連なる山の向こうに上陸とのことでしたが

雨も風も激しくなることなく 過ぎ去ってくれ ホッとしているところです。



うちの近くの竹藪脇に 今年も真っ赤な彼岸花が咲きました。

毎年お彼岸の頃に咲くから彼岸花・・・




「家が火事になるから 彼岸花を持って帰ってはいけません。」

「毒があるから 触ってはいけません。」


子供の頃 祖母や母がよく口にしていました。



昔は田んぼの畔や土葬のお墓に植えられた花でした。

それは モグラやイノシシに掘り起こされたりしないためだったそうです。

そんな獣除けのはずの花を持ち帰っては 折角植えてある意味がなくなるから

真っ赤に燃える炎のように見えるところから

そんな謂れを作って 彼岸花が無くなってしまうのを予防していたのかもしれませんね。



そうした理由からか 別名もちょっと気味の悪いものが多いこの彼岸花。

毒があることで知られている彼岸花ですが 実は灰汁抜きをすると

食用にもなるのだそうです。

毒があることで 年貢の対象からはずされたことから

非常食として田んぼの周りに植えたのだという説もあると聞きました。

飢饉のためにわずかしか採れなかった作物でさえ 年貢だけはしっかりと

徴収された時代に 食料になるのに年貢の対象から外されたものというのは

とても貴重な存在だったことでしょう。

人々の暮らしに密着していた彼岸花・

それが証拠に 各地に残る別名の多さに驚かされます。

いったい 幾つぐらいあると思われますか?

彼岸花の別名

どうです? 数の多さに びっくりされたでしょう?

お墓に植えられることも多かったからでしょうか

ちょっと怖い名前も多くみられます。

この花を庭に植える人も増えてきたのは 山口百恵さんの「曼珠沙華」がヒットしてからなのだそうです。



曼珠沙華

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

涙にならない悲しみのある事を
知ったのは ついこの頃
形にならない幸福が何故かしら
重いのも そうこの頃
あなたへの手紙
最後の一行 思いつかない
どこでけじめをつけましょ
窓辺の花が咲いた時
はかなく花が散った時
いいえ あなたに愛された時

曼珠沙華 恋する女は
 罪作り
曼珠沙華 白い花さえ 真紅に染める

この歌が発売されたときの百恵さんは 19歳だったそうです。







***** 追記 ******

昨晩は 満月の十五夜でした。

台風のせいで 残念ながら中秋の名月を眺めることが出来なかったので

黄色の丸いお団子をサツマイモで作ってみました。



ジャガイモ餅を作る要領で 片栗粉、お砂糖と牛乳 塩少々を混ぜて練り

満月を思いながらまあるく丸め

蒸し器で蒸しました。

お月見団子の代わりの サツマイモ団子です。

ススキに庭の菊 林檎と梨 初物の里芋 小さなカボチャをお供えしました。

このままでも食べられますが ちょっと焼いてみたらし団子のタレを

絡めて食べたら美味しかったです。



今夜は晴れそう・・・

一日遅れの十六夜 いざよいの月を楽しむことにいたしましょう。