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素敵な景色に遇えるかも・・・

400年の歴史を秘めて~浄戒山 定勝寺~

2009-10-27 | 小さな旅の思い出

中央アルプス駒ケ岳の登山口でもあり
中山道の宿場町としての面影を今に残す情緒豊かな須原。

JR中央線須駅から西に向かって焼く500mのところに、「浄戒山 定勝寺」というお寺があります。

赤沢自然休養林からの帰り道に寄ってみました。

                                          

【山門】
臨済宗妙心寺派に属し、浄戒山麓にある木曾三大寺中の最古刹といわれています。
嘉慶年間に木曾家第十一代右京太夫源親豊公が、祖先菩提のために木曽川辺りに開創。
二度の洪水による流損の後、木曾義在公の屋形跡なる当地に
慶弔三年(1598年)に移建されたのだそうです。

本堂、庫裏、山門いずれも桃山時代建造物として
国の重要文化財に指定されています。



【本堂】

【庫裏】

【鶴亀蓬莱庭園】

                                          

木曽山脈を借景にして紅葉の美しい庭を眺めることが出来ます。
(建具を全開にした様子も見てみたいものです。)

今から百年以上の昔、明治13年6月27日明治天皇中山道御巡行の際、御昼宴を召し上がられたので明治天皇須行在所となっています。
2時間30秒お休み下さったことが記録に残っているそうです。
当事の天皇陛下も秒刻みのスケジュールであったことに驚きます。
     
【千羽鶴の間】                    【定勝寺棚と呼ばれる飾り棚】

また、この隣の部屋である次の間では伊藤博文、松方正義三条実美等、明治の元勲らが会談をしたという記録もあるそうです。
いったい、どんな話をしていたのでしょうか。

                                          
この400年もの歴史ある建物は、木曽駒ケ岳の麓にひっそりと佇んでいます。

【紫陽花と紅葉】

帰り際、私達と入れ替わりに年配のご夫婦がやってこられました。
辺りをきょろきょろと見回した後・・・

「拝観料300円?その入り口からちょっと覗けばいいやろ。」
と言われた言葉にがっかりしました。
わざわざ歩いてここまで来られたようなのに、中を拝観せずに帰られるなんて
もったいないことです。

皆さんも機会がありましたら、是非一度立ち寄ってみては如何でしょうか。
                                          

今日もお付き合いくださって、ありがとうございました。