こんにちは。
前回の続きについて書いていきたいと思います。
木村剛さんの本以外にも、長期分散投資のメリットについて書いた本には、一貫して「いろんな銘柄の株を長期に分散投資していけば、必ず何倍ものリターンが得れる」ということを書いています。
初めてこういったことを書いた本を読んだら、私の未来が、目の前が明るくなったのを覚えています。
しかし、物事の本質には表と裏が必ずあるのです。(苦笑)
この場合、表は「必ず何倍ものリターンが得れる」ということですが、裏は「投資中にあるいは投資後に70年前後に必ず大暴落が起きる」ということです。
そこを考えないで、ただ漫然と投資だけをしていたら、大変なことになる、ということです。
長期分散投資を勧めている本には、投資中あるいは投資後に人類が70年前後に必ず体験してきている株価大暴落に遭遇したらどうするか?ということについては書かれていないのです。
また、私が読んだ木村剛さんの『投資戦略の発想法』では、一軒家にしろマンションにしろ、買わずに借りろ、ということを書いています。
長期分散投資を20年なり30年なりをおこなった後に、その株を売り続けていけばこれだけの収入が入ってくるから、家は買わない(=ローンを組まない)で借りろ、ということです。
しかし、そのシミュレーション通りにいくかどうかはかなりの程度疑わしいものです。
このシミュレーション通りに長期分散投資を行い、死ぬまでその株を売り続けて安泰に暮らした人がいる、と言うなら話は別ですが、これはあくまでもシミュレーションでしかないのです。
そして、問題なのは、この方法で長期分散投資を行い、仕事から引退した後に多くの人が株を売り出したら、株式市場は売り市場になってしまいます。
そうなったら、需要と供給の法則が働き、売る人間が多くなればなるほど株価は落ちていく一方です。
それでは、その売り人が増えすぎたことが原因で大暴落を起こしてしまう可能性があるでしょう。
ですから、この理論はちょっと片手落ち、という観があるのは否めません。
このように、物事に関して称賛する意見だけを読まないで、反対の意見も汲み取る必要があるのです。
投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう
そのことがわかっていただけたら光栄です。
今回はこれで終了します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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